【簡単あらすじ】名探偵の掟(微ネタバレ)【東野圭吾/講談社文庫】
『 あとは君に任せたよ 』
密室/バラバラ死体/童謡・見立て殺人
ダイイングメッセージ/意外な犯人
など、本格推理のお約束・12個を
作品途中でメタ的視点での解説を挟みつつ、
名探偵・天下一大五郎が解決する短編集です。
全てのお約束を破った名探偵が辿り着いた境地とは。
是非ご一読ください。
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『はじめに』
日に日に暖かくなり桜の季節も、そして花粉症の季節も終わりに近づいていますし、そうすると、ぽかぽか陽気につられて外に出かけることも多くなります。しかし、ストーブもエアコンも必要の無い時期というのは、読書が捗る時期とも言えます。
このように、読書をするための絶好のシチュエーションを得られる時期ですので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。この感想で、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。
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『そうすれば本格推理は救われるのか』
頭脳明晰、博学多才、行動力抜群の名探偵・天下一大五郎。
その名探偵が、本格推理作品の基本と呼ぶべき、以下の12のトリックを
メタ的視点を織り交ぜつつ解いていく短編集です。
第一章 密室宣言
村で発生した殺人事件。
現場は、足跡の無い雪で囲まれていた。
第二章 意外な犯人
離れのアトリエで殺された主人。
屋敷内にいた人物が犯人だと思われるが…
第三章 屋敷を孤立させる理由
山奥にある屋敷の完成パーティーに参加した名探偵ら。
一本道は崖崩れで通行不能になり、屋敷内で殺人事件も発生する。
第四章 最後の一言
ワンマン社長が殺された傍には、
アルファベットのダイイングメッセージが残されていた。
第五章 アリバイ宣言
有力な容疑者にアリバイを聞くと、
自分では犯行が不可能と、時刻表を使ったアリバイを一気に話し出した。
第六章 花のOL湯けむり温泉殺人事件
休暇で温泉宿に泊まった警部。
そこではまるで、温泉を舞台にした二時間ドラマのような日常を過ごすようになる。
第七章 切断の理由
サイクリング中の男女が森の中で発見したのは、
バラバラにされた死体の一部だった。
第八章 トリックの正体
屋敷に賊が侵入した。
賊を捕まえようと追いかけるが、まるで消えたように逃げられてしまった。
第九章 殺すなら今
二つの旧家で仕切られている小さな島。
そこで、昔から伝わる童謡になぞらえるように、両家に人間が殺されていく…
第十章 アンフェアの見本
チョコレートで毒殺された主人。
犯人はまさかの「あの人」だった。
第十一章 禁句
階段が無い地上60mの塔の最上階で見つかったのは、
首の無い死体だった。
第十二章 凶器の話
中庭で見つかった死体。
外傷はあるものの、凶器は見つかっていなかった。
そして、これら、12の全ての謎(本格推理のお約束)を解いた天下一が辿り着いた答えとは。
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テーマや文体としては、名探偵・天下一大五郎や脇役・大河原警部のキャラや、メタ的会話によって、軽いものと感じ、すらすら読める作品なのですが、解説まで読むと、また違った印象を受ける方が多いと思います。
若い頃の東野圭吾さんが書きなぐったような作品。
その時代の推理小説に対して、少々尖り気味の考え方の東野圭吾さんの作品とも言えます。
この時代の東野圭吾さんの他の作品も読了したくなる一作。
是非ご一読ください。
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