【学校教育】次期の学習指導要領改定で、学習評価の「主体性」が見直される方針【内申/入試・受験】
文部科学省は、小中高校での成績評価の一つ「主体的に学習に取り組む態度(=主体性)」について見直す方針を示した。
というニュースを読みました。
ーー
このニュースを読んだ時に、正直なところ
ようやく、難しい評価方法だったことに気づいてくれたか
という気持ちになりました。
今の評価方法というのは、
① 各教科ごとに「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の三つの観点から、A~Cの3段階で「学習評価」を付ける。
② ①を総括して通知表などの「評定」を決める。
という二段階での流れなのですが、①の中の「主体性」については、テスト結果などから客観的に判断しにくく、評価材料を集める教員の負担が大きいと、以前から指摘されていました。
ー
生徒が主体的に取り組む「態度」を、「生身の人間(=先生)が主体」となって、「客観的に判断」する。
もしも私が顧問先から上記の依頼をされたなら、いくら破格の料金だったとしても、
①無理なので他の方を探してください
②努力はしますが「客観的に判断する」ことは難しいので、恐らくお望みの結果にはつながらないと思います。
と言ってしまうほどの難題と思っています。
どう考えても、態度という「抽象的」なものを、生徒と長い時間触れ合っている先生が「客観的」に判断する、ということは難しいです。
文部科学省としても、上記のような「評価内容や方法」について、抽象的に表現し過ぎていると分かっているからか、
「粘り強い取り組みを行おうとしている側面」
「その中で自らの学習を調整しようとする側面」
について、具体的には、
「ノートやリポート等の記述」
「授業中の発言」
「教師による行動観察や児童・生徒による自己評価」
などで評価することを提案している。
と具体的に定めています。
ー
しかし、上記の評価方法を進めると、「主体的に学習に取り組む態度」という抽象的なものを、「ノートやリポート等の記述や授業中の発言」という形式的なもので判断することになってしまいます。
そうすると、言葉は悪いですが、成績を上げるためどのように先生にアピールするか、ということを競う形になってしまうのではないでしょうか。
勉強とは、人に見せるために行なうのではなく、自分自身を高めるために行なうもののはずです。
そして、このように学習指導要領が改定されるごとに、どんどん「定期テスト等の点数が内申に占める割合が低下している」ことがとても気になります。
ー
もちろん、テストの点数が全てではありませんが、テストの点数というのは、その生徒がその教科に対して、どのように・どのくらい取り組んだかの一つの指標であることは間違いありません。
学習塾で勤務された方なら分かると思いますが、生徒が定期テストで良い点数を取るための努力は、今も昔も変わりません。
放課後や休日に、地道にコツコツと努力し対策を取り、それでも点数が上がらない生徒だっています。
だからこそ、定期テスト等で良い点数を取った生徒についての評価は高くしても良いのでは無いでしょうか。
昔ながらの評価方法も再評価して欲しい、というのが私の個人的な意見です。
私の他のクリエイターページ(人事労務管理・社労士)でいつも述べていることですが、
人に関連することを、日本で一律に決めることは難しい(不可能)ので、学校ごとに(私立・公立などの分類も含め)、それぞれの特色を出す評価方法を進めることが良いと思います。
☆他の教育関連記事☆
今回の画像は【中川 貴雄】さんからお借りしました。ありがとうございます。
いいなと思ったら応援しよう!
記事を読んで頂いた方に、何かしらのプラスを届けたいと考えています。
