【学校教育】難関大学で「共通テストも評定平均値も不要」の選抜コースを実施【大学受験/新潟大学】
新潟大学の経済系学部で「共通テストも評定も求めない」総合型選抜を実施予定。
というニュースを読みました。
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総合型選抜入試という言葉に面識のない保護者さんもいるかもしれませんが、旧AO入試というとイメージし易いかもしれません。
そしてAO入試と聞くと、一時期話題になった一芸入試を思い出す方も多いでしょう。
しかし、総合型入試とAO入試は近いものがあっても、総合型入試と一芸入試は大きく違うと考えてください。
総合型入試にはある程度の学力があることを求められますが、一芸入試はその名の通りスポーツなど一芸に優れた方向けなので、学力は考慮に入れられないからです。
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現在の大学入試で主流になりつつある「総合型選抜」では、各教科ごとの学力を測るための試験とともに、ある大学に入学した際にはどんなことを学びたいのか(=大学に合ったなど人物像)を重視しており、その結果、小論文や面接が多い受験内容になっています。
また、すでに大学受験の約半分が推薦入試(指定校推薦含む)になっており、さらに今後は、多くの国立大学でも推薦入試を拡大することはほぼ間違いないといえます。
しかし、このことから、大学受験合格(=総合型選抜合格)には従来のような学力を身につけるよりも大切なことがあり、今までには無かったような対策を取らなくてはいけない、とつなげてしまうのは大変短絡的で乱暴な考え方です。
難関大学は、今でも学力重視の総合型選抜入試を実施しています。(京都大学の難しさは全国に知れ渡っています…)
6月に文部科学省が年内の推薦入試で、国語、数学、英語などの学科試験を課すことを認めたことで、今後は学科試験重視の総合型選抜が増えていくと考えられます。
生徒を集めることが難しい(ブランド力の無い)大学ならともかく、難関大学において、経験だけで入学出来る総合型選抜入試を拡大するのは、自学のブランド力を自ら損ねてしまうことは詳しくない人間でも当たり前に感じます。
また、大学受験のトレンドは「総合入試」となっていますが、いまでも難関大学は学科+面接(小論文)となっております。
それなのに、もう学力はいらない(=従来型の学力を上げるための学習塾や学校教育はいらない)といったような、そして、学力に関係なく志望校に合格できる入試がある、といったような宣伝の仕方はかなり良くないと思います。
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では、題名にもした新潟大学の総合型入試の中身(令和8年度総合型選抜学生募集要項)を見てみましょう。
小論文については
「高等学校の学習一般を前提とし、特に経済・社会に関する諸問題について、論理的な思考能力及び日本語の理解力・表現力を評価し、点数化します。」
面接については
「集団討論を実施し、特に論理的な思考能力及び主体性を持って多様な人々と協働して議論を進める態度を評価し、点数化します」
と記載されています。
つまり、総合型選抜でも多くの知識が必要で幅広い学力をつけることが重要ということです。
そして、これを見ても分かるように、確かに書類審査(評定平均値)の点数は低く、共通テストを受けなくても合格出来るというところに注目しがちですが、その他に関しては今までと同じ学力(能力)が必要になる、ということです。
しかし、評定平均値を考慮しないというところを考えると、学校ではあまり良い評定を取っていないが基礎学力は充分に身につけている、と言った生徒が受ける価値がある試験内容です。
学校ウケ(教師ウケ)が悪い生徒というのはいつの時代も一定数存在していますので、そういった生徒に対応している入試方法とも言えると思います。
恐らく新潟大学も、そういった生徒をターゲットに設定した入試なのでしょう。
今回の取組みは、様々な大学入試選抜を提供することという観点から、とても良いことだと思います。
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私が大変恐れているのは、このように新しい仕組み(学生選抜方法)が出るたびに発生する、家庭を狙った、悪質とまでは言えない学習塾の存在です。
実際に私だけではなく多くの方が気づいていると思いますが、youtube広告などSNS広告で、総合型選抜入試対策を謳う業者広告が多くなってきました。
大変申し上げにくく、大変言葉は悪いのですが、そういった広告を見るたびにうさん臭さを感じますし・実際にお金を払うに値する内容になっているのか大変気になります。
きちんとした対策をしているのであれば何の問題も無いのですが…
私のように学習塾業界に籍を置いたことのある方ならご存じでしょうが、名前だけ変えて中身は従来のもの、といったようなコースを設定する学習塾は、少ないですが間違いなく存在します。
ですので、家庭・保護者・学生は、ウソまではいかないまでも、紛らわしい宣伝に惑わされることなく、本質を理解して大学受験に備えて欲しいと思います。
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今回の画像は【齋藤はじめ】さんからお借りしました。ありがとうございます。
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