【簡単あらすじ】Jミステリー2023FALL(微ネタバレ)【東川篤哉ほか/光文社文庫】
『 犯人は坂田さんです 』
事件関係者が集められた会議室に突然入り、素晴らしい推理内容を披露した名探偵は、犯人を告発しさっさと帰ってしまった。
しかし、名探偵を呼んだ警部補や刑事らは困惑してしまう。
なぜなら、名探偵が犯人として告発した「坂田」は、事件関係者の誰の名前でも無かったからだった…
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『はじめに』
酷かった花粉の飛散もようやく収まり、窓を開けると爽やかな風を感じ、周りがポカポカ陽気になっていると私自身も何となく幸せも感じるという、絶好の読書シチュエーションを得られる時期が到来しました。ですので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。
この感想で、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。
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1.どうして今夜の彼女は魅力的に映るんだろう|東川篤哉
『 ーー今夜の彼女がやけに魅力的に思えるのは、
いったいなぜだろうか?』
夜に烏賊川市で呑んでいた江藤弘明。
翌日は仕事が完全オフのため、遅くまで呑むことに決め、その店を決めようとしていたところ、以前勤務していた同僚・榊夕菜を見かける。
ほろよい気分の江藤は、榊の挙動がオカシイことに気づき、いたずら心が湧いたこともあり、榊を尾行するが途中でまかれてしまう。
その翌日、江藤は榊殺しの容疑者にされることになる。
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2.スプリット|逸木裕
『 お前は、選手を機能として見ているんだな 』
プロ野球のスカウトをしている高梨渉。
今年は、高梨が中学生時代から目を付けていた柵山翔大が高校を卒業する年だ。
しかし、ドラフト会議を控えた秋ごろから、高梨は柵山との連絡が取れなくなっていた。
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3.笑う君影草|長岡弘樹
『 復讐をしてやったの、同じ方法で 』
金曜日の放課後、順次と幹也はクラスで飼っている、カスミと名付けられたシマリスの世話をしていた。
しかし、次の週の月曜日、カスミは死んだ状態で見つかる。
その後、クラスメイトの祐汰郎が原因不明の体調不良で苦しむことになる…
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4.名探偵名前が適当|似鳥鶏
『 犯人は坂田さんです 』
「犯人はこの中にいます」
事件関係者が集められた会議室に突然入り、こう宣言し、推理を披露する名探偵。
名探偵は、素晴らしい推理内容を披露し犯人を告発しさっさと帰ってしまった。
しかし、名探偵を呼んだ姫野警部補や事件本部の刑事らは困惑してしまう。
それは、名探偵が犯人として告発した「坂田」は、事件関係者の誰の名前でも無かったからだった…
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5.夏を刈る|太田愛
『 ーー今は秋。収穫の時。刈り取るのだ、あの夏を!』
地方新聞記者の白石は、ある事件の真相をつかむため、事件当時その家に住み込みで働いていたお手伝いさんの元を訪ねる。
大島さよという元お手伝いさんは、現在末期がんを患っているため自宅で療養している。
さよから語られる事件の内容とは。
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6.最後のひと仕事|宮内悠介
『 部屋鳴りがよかったんだよ 』
音楽ライターをしているぼくは、先輩であり、知識が豊富で一目も二目も置いている伊勢原と交流を続けている。
ある飲み会の際、伊勢原から「コースティック・タングス」というグループを教えられる。
そのグループの音楽は大変素晴らしいものだったが、そのメンバーが殺されてしまい解散したという事件を知り、ぼくはその事件について調べることになる。
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本作品は、6人の作家さんのアンソロジーですが、個人的には、
どうして今夜の彼女は魅力的に映るんだろう|東川篤哉
名探偵名前が適当|似鳥鶏
が好みです。
両作品とも、題名や作品内のある設定について、一見すると奇をてらっているように感じられるのですが、読了後には、ピッタリのネーミングであり、無くてはならない設定だったことが分かり、大変スッキリした読了感を味わうことが出来ます。
また、最後のひと仕事|宮内悠介
も良かったです。
題名に隠されている本当の意味が分かったときはこちらも大変スッキリしました。
様々な雰囲気を味わうことが出来る短篇アンソロジー、
是非ご一読ください。
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