【簡単あらすじ】詩的私的ジャック(微ネタバレ)【森博嗣/講談社文庫】
『 You are in rocked room with me 』
国立N大学助教授・犀川創平は、私立S大学で非常勤講師として授業を担当することになっていたが、
その矢先、私立S大学キャンパス内にあるログハウスで、女子大生が殺されているのが発見された。
そのログハウスには、
扉には、短い木の棒をスライドさせる閂
窓には、昔式のねじ式のカギ
という原始的ロックがかかっていた。
さらにその二か月後、今度は私立T大学内の小屋で女子大生が殺された。
現場は密室状態にあったことや、体にアルファベット?が刻まれている被害者の状況など、この二つの殺人事件は状況が極めて酷似していた。
犀川は、ゼミ生・西之園萌絵とともに(西之園の熱量に押され)、
密室の謎と連続殺人の謎に挑む。
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『はじめに』
酷かった花粉の飛散もようやく収まり、窓を開けると爽やかな風を感じ、周りがポカポカ陽気になっていると私自身も何となく幸せも感じるという、絶好の読書シチュエーションを得られる時期が到来しました。ですので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。
この感想で、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。
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本作も今までのS&Mシリーズのように、密室での殺人が発生します。
しかし、犀川も西之園も密室の作り方についてはある程度見当がついており、物語の中盤では具体的に種明かしもされます。
ド文系の私にとっては、そうなんだ!そういう方法があるんだ!という驚きの方法だったのですが、こんなにあっさりと種明かしがされるとは、理系の人にとっては、あるあるな簡単なトリックだったのですかね……?
しかし本作は、
How どうやって密室を作ったのか
ではなく、
Why 何のために密室を作ったのか
ということに重点を置かれた作品です。
二つの事件の被害者には、
アルファベット?のように見える文字が刻まれていたり、
あるロックバンドの熱狂的なファンであったり、
という共通点がありますが、最後まで読むことで、犯人の狙いとそのための構想が一つにつながります。
ー
S&Mシリーズの特徴として、犀川と西之園の会話や、地の文の表現・展開や区切り方がとても良いです。
普段私が読んでいるミステリー作品とは違った構成であり、脳に適度な刺激を受けることが出来るという、大変好きなシリーズです。
理系ミステリーですが、ド文系でも楽しめる本作、
是非ご一読ください。
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