【簡単あらすじ】そして誰かがいなくなる(微ネタバレ)【下村敦史/中央公論新社】
『 ーー何かが起こりそうな洋館を建てたいんだよ。』
ミステリー作家の大御所・御津島磨朱李は、自身のこだわりの詰まった洋館の建設を計画している。
その打ち合わせ中、御津島は、各担当者に自身がどうしても譲れない要求をする。
それは、「誰にも決して見破れない隠し部屋を一つ造りたい」ということ。
その後洋館は無事に完成し、ある時、館には御津島に関係している「若手作家・文芸評論家・編集者・名探偵」などが招待される。
覆面作家でもある御津島に歓待された招待者だったが、その時、外は警察が直ぐには来れない程の吹雪になっていた…
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『はじめに』
季節が春へと移り変わりつつあり、冬の寒さを感じる日は少なくなってきましたが、それと入れ替わるように、花粉の季節が到来してきました。そうなると、当然のように休日は部屋で過ごすことが多くなり、それに比例して読書量が増えていますので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。
このレビューを読んだことで、作品や作者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。
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下村さんの作品は、ミステリー好き、もしくは、下村さんの作品の常連であれば、ある程度「こういう仕掛けかな?」「ここがキモになるのかな?」というところを感じることが出来ますし、一部分についてはその予想・考察が当たったりもします。
しかし、最終の大オチについてはカスリもしません笑
この状況というのは、
「そうそう、この記述があるんだからそう言う展開になるよね~」という満足感と、
「こんな作品をよく書けるな(誉め言葉)」という羨望や
「あ~、そこまでは見抜けなかったわ」という敗北感。
などの、プラスとマイナスの感情が入り混じっているという状況です。
だからこそ、ミステリー初心者から本格ミステリー上級者まで、幅広い読者が読了後に満足して頂ける作品だと思っています。
ですので私は、下村さんの作品は、対象がどのような方でも、そして対象を狭めないで多くの方に対しておススメ出来る良作だと思います。
フィクションと現実の境界線を曖昧にして、物語をきわめてリアルに作り上げた本格推理小説ーー
一気読み間違い無しの本作、皆さんも是非ご一読ください。
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また、本作に登場する館は、実際の下村敦史さんが建築されたものであり、本作の最後にあるQRコードによって、実際に見ることが出来ます。
また、ほんタメ2025年3月1日「【LIVE】第8回ほんタメ文学賞(2024年下半期)【大賞発表】」では、46:30頃に、本作品でも重要なポイントになる「ある仕掛け」を見ることが出来ます。
ほんタメMCの、ヨビノリたくみさんもあかりんも、この仕掛けを見た際には音割れしそうになるくらいの大音量で驚いてましたし、私も衝撃を受けました。
こんな館(誉め言葉)、ミステリー好きなら(ミステリーを知らなくとも)泊まれるなら泊まってみたいですよね笑
ちなみに本配信は、
下村敦史さんの自宅(館)だけでなく、
顔出しNG作家で有名な「野﨑まど」さんの立ち居振る舞いなど、
様々な見どころがある(見どころしかない)
ので、お時間ありましたら、是非皆さんご覧ください。
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