【福島県/県立中学校・高等学校等】2026年7月(3)【教育の現状レポート】
お疲れ様です。
人財教育/人事労務コンサルタントP206です。
ーー
福島県教育委員会は、2023年3月にnoteと協定を締結し、「福島県の教育を支える地域の人々や企業・団体などが発信する情報をまとめたメディアをnoteに構築する」という、新しい試みをスタートしています。
このプラットフォームには、福島県の教育に携わる方々にとって、興味深い記事・多くの方に共有して頂きたい記事などが多く発信されています。
しかし、毎日多くの記事が発信されていることで、良記事・大変役立つ・必要な記事が目に付かずに埋没してしまうことは大変残念に思います。
私も福島県の学生教育に関わっている一員ですので、様々な関係者の思いを伝えるため、良記事を定期的に取り上げることが出来ればと思い、上記プラットフォームに掲載された各学校等の現状についてのまとめ記事を発信していきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
※今回は『 2026年07月21日まで 』の記事まとめです。
ー
『1』【県内教員・教員志望の方へ】星野俊樹さんと考える「教師のためのジェンダー平等推進セミナー」開催!(県教育委員会)
福島県教育委員会では、『第7次福島県総合教育計画』の中で、多様性を力に変える土壌づくりを目指しています。
今回の記事は、福島県男女共生センターが主催する県内教員・教員志望の方を対象としたセミナーのご紹介です。ぜひご覧ください。
いま、教育現場において「ジェンダー平等」や「多様性の尊重」は、大切な考えです。
福島県男女共生センターでは、全国の教育現場や自治体でジェンダー平等・多様性に関する自分自身の実践を研修として行っている星野俊樹さんを講師にお迎えし、特別なセミナーを開催します。
センターによると、県外からも多くのお申し込みをいただいているそうですが、何よりも、福島の子どもたちと日々接している県内の先生方、そしてこれから教職を目指すみなさんにもぜひ参加いただきたいとのことです。
📅 開催概要
日時: 2026年8月4日(火曜日) 13:30~15:10(質疑応答含む)
開催方法: オンライン(Zoom)
講師: 星野 俊樹 氏(ジェンダー平等・多様性推進エデュケーター)
対象: * 福島県内の小・中・高校・特別支援学校等の先生方、福島県内で教師を目指している高校生・学生・社会人のみなさん、県内の教育関係者の皆様、男女共生担当者
※県外の方の参加も歓迎です!
本セミナーは、学校にある「隠れたカリキュラム」について学び、「明日からのクラス経営や授業にどう活かせるか」を、星野俊樹さんと一緒に考えていく時間です。
参加費: 無料
🎤 講師プロフィール:星野 俊樹(ほしの としき)さん
1977年生まれ。慶應義塾大学卒業後、雑誌編集者を経て小学校教師に転身。京都大学大学院教育学研究科修士課程修了。20年間にわたり公立・私立小学校で教鞭を執り、ジェンダー平等を目指す教育実践に取り組む。2025年3月に退職し、現在は執筆や講演活動を全国で展開。著書に『とびこえる教室:フェミニズムと出会った僕が子どもたちと考えた「ふつう」』(時事通信社)など。
🚀 お申し込み方法
参加をご希望の方は、下記のリンクより必要事項をご記入の上、お申し込みください。
👉 https://forms.gle/Rb7UzecWeZFjFURn8
申込締切: 2026年7月27日(月曜日)まで
なお、本件に関するお問い合わせは、
福島県男女共生センター(電話0243ー23ー8304)までお願いします。
ー
自分自身のアップデートにもなるセミナーです。
オンラインでの開催ですので、興味のある方は、是非ご参加ください。
ーー
『2』トレカで地域貢献!(県立磐城高等学校)
いわき市平の中心市街地をテーマとしたトレーディングカード(トレカ)を通し、子どもたちに街への関心を持ってもらう取り組みが始まっています。
6月5日(金)、この活動に参加している本校生3人と発案者の地域おこし協力隊の武田美月さん(本校の卒業生)が、校長室を訪問して地域への想いや、高校生としての学びなどについて熱く語ってくれました。
トレカ×地域×探究的な学び×磐高生! 地域も磐高生も、輝く未来へ!
ー
学生だけでなく一般的にも普及している玩具「トレカ」を利用した地域探究。
とても面白い取り組みです。
ーー
『3』「喜多方をにぎる!」おにぎり開発プロジェクト 完成!(県立喜多方高等学校)
6月11日から14日に新潟市で開催される「ASPAC(アジア太平洋地域会議)」は、国際青年会議所(JCI)が主催し、国内外の若手経営者や青年会議所メンバーが一堂に会する国際会議です。
アジアを中心に、海外から8千人の経済人が集結するそのイベントで、本校生徒が会津喜多方青年会議所(JC)とともに、地域の魅力を発信するため、オリジナルおにぎりの開発を進めてきました。
これまで、青年会議所メンバーとの積極的な意見交換や発表をもとにレシピを開発、試作と試食を重ねて3種類のオリジナルおにぎりが完成しました。
ASPAC開催前日の6月10日は、生活部の生徒が材料の仕込みを行いました。
生徒たちは、地域資源の価値を再発見し、地域づくりに関わる意義について学ぶことができました。
ー
世界的に有名な日本食「おにぎり」
各国の代表者に大きなアピールが出来たのではないでしょうか。
ーー
『4』世界を知ることは、自分を広げること。あさか開成高等学校で育つ国際感覚と人間的成長(県立あさか開成高等学校)
「あさか開成高等学校では、どんな学びができるのだろう」
そんな疑問をもつみなさまに、ぜひ知っていただきたいのが、本校の国際理解教育です。
あさか開成高等学校では、英語や世界の知識を覚えるだけではなく、実際に多様な文化や価値観にふれながら、ものの見方を広げ、自分自身の成長につなげていく学びを大切にしています。
その一つが、さまざまな国や地域について深く知る「プチグローバルセミナー」。
今回の「ナイジェリア理解講座」では、生徒たちが異文化に出会い、驚き、考え、そして自分の中にあった思い込みを見つめ直す姿が見られました。
世界を知ることは、単なる知識の獲得ではありません。人を理解し、自分を見つめ、未来を生きる力を育てることでもあります。
「知らない世界」に出会うことから、学びは始まる
国際理解というと、「英語が得意な人のためのもの」「海外に行く人だけに必要なもの」と感じる人もいるかもしれません。
けれど、本校の学びで大切にしているのは、まず自分の知らない世界に出会うことです。
教科書やインターネットだけではわからない、その国の空気、人々の暮らし、文化の背景にふれることで、生徒たちは世界をより身近なものとして感じていきます。
「知らなかった」で終わらせず、
「もっと知りたい」
「どうしてそうなるのだろう」
「日本とは何が違って、何が似ているのだろう」
と考え始める。
この“問いが生まれる瞬間”こそが、あさか開成高等学校の国際理解教育の出発点です。
500以上の言語が共存する国・ナイジェリアから見えてくる多様性
「ナイジェリア理解講座」で生徒たちが学んだのは、ナイジェリアという国のスケールの大きさと、多様性の豊かさでした。
ナイジェリアには500以上の言語があるとされ、さまざまな民族や文化が共に存在しています。
この事実だけでも、多くの生徒にとって大きな驚きだったようです。
ひとつの国の中に、これほど多くの言語や文化が息づいている。
その現実にふれることで、生徒たちは「世界には、自分の知らない当たり前がたくさんある」ということに気づいていきます。
多様性という言葉は、普段の生活の中でもよく耳にします。
しかし、それを言葉だけで理解するのと、具体的な国や人々の暮らしを通して実感するのとでは、学びの深さがまったく違います。
ナイジェリアを知ることは、遠い国の話を学ぶことではなく、
違いのある人たちがどう共に生きているのかを考えることでもあったのです。
食文化や音楽、文字にふれることで、世界がぐっと近くなる
講座では、言語や民族といった社会的な側面だけでなく、食文化や音楽、伝統的な文字などについても学びました。
たとえば、ナイジェリアの食べ物。
日本の家庭ではなかなか身近ではない料理や食材も、生徒たちにとっては強く印象に残ったようです。
「どんな味なのだろう」「どんな場面で食べるのだろう」と想像することで、その国の生活がぐっと具体的になります。
また、音楽や伝統的な表現、文字文化にふれることも、生徒たちの興味を大きく広げました。
文化は、単に知識として覚えるものではなく、人々の歴史や価値観、誇りとつながっています。
そうした背景にふれることで、生徒たちは「違う文化=遠いもの」ではなく、それぞれに意味があり、尊重されるべきものとして受け止めるようになっていきます。
世界を理解する入り口は、難しい議論だけではありません。
食べ物、音楽、言葉、暮らし。
そうした身近な切り口から入ることで、生徒たちは自然に異文化への関心を深めていきます。
先入観がほどけるとき、人は一歩成長する
今回の学びの中で、とても大きかったのは、生徒たちが自分の中にあった先入観に気づいたことです。
国や地域について、私たちは知らず知らずのうちに、限られた情報からイメージをつくってしまうことがあります。
しかし、実際にその国について学び、文化や人々の暮らしにふれることで、「思っていたのと違った」「もっと多面的に見なければいけない」と感じるようになります。
これは、国際理解教育において非常に大切な学びです。
なぜなら、異文化を理解する力は、単に外国について詳しくなることではなく、自分の見方を一度立ち止まって見直す力でもあるからです。
「知らなかったことを知る」
「自分の思い込みに気づく」
「相手を決めつけずに理解しようとする」
こうした姿勢は、国際社会の中で生きていくうえで欠かせないだけでなく、日常の人間関係や社会の中でも大切な力です。
だからこそ、この講座は“世界を知る授業”であると同時に、人として成長する授業でもあったと言えます。
英語が「勉強」から「世界とつながる道具」に変わる
国際理解教育の魅力は、英語の学びとも深く結びついていることです。
英語をテストのための教科として学ぶだけでは、なかなかその価値を実感しにくいものです。
しかし、世界の文化や考え方にふれる場面では、英語は“点数を取るためのもの”ではなく、人とつながるための道具として意味をもち始めます。
講座を通して、生徒たちは英語が「勉強の対象」から「世界を知るための手段」へと変わっていく感覚を味わっていました。
完璧に話せることよりも、相手を知ろうとすること、自分の世界を広げようとすることが大切だと実感できる。
それは、これから英語を学んでいく上でも大きな原動力になります。
「なぜ英語を学ぶのか」
その答えを、生徒たちはこうした体験の中で少しずつ自分のものにしていきます。
あさか開成高等学校だからこそできる学び
本校の国際理解教育の特長は、知識を増やすことだけを目的にしない点にあります。
世界について学ぶ。
異なる文化にふれる。
英語を通して考える。
その一つひとつが、最終的には自分の生き方や考え方を豊かにすることにつながっています。
こうした学びを通して、生徒たちが
広い視野でものごとを見る力
違いを受け止め、相手を尊重する力
自分の考えを深め、伝える力
変化の大きい時代を前向きに生きる力
を育んでいきます。
国際感覚とは、単に海外に詳しいことではありません。
多様な価値観に出会ったときに戸惑うのではなく、そこから学ぼうとできること。
自分と違う考えに出会ったときに、拒絶するのではなく、理解しようとできること。
そうした姿勢こそ、これからの時代に本当に必要な力だと、私たちは考えています。
さいごに
世界を知ることは、自分を広げること。
そして、異文化との出会いは、知識を増やすだけでなく、人を大きく成長させます。
あさか開成高等学校には、教室の中にいながら世界と出会い、学びを通して自分自身を深めていける環境があります。
国際感覚を身につけたい。
人として成長したい。
本校での3年間は、きっと未来につながるかけがえのない時間になるはずです。
ー
あさか開成高校の国際的な文化交流の取組みは、福島県内でも目立っています。
高校三年間で、様々な学びを得ることが出来るのではないでしょうか。
ーー
『5』理数科「理数探究発表会」を開催しました(県立相馬高等学校)
6月15日(月)午後、本校講堂において、理数科の「理数探究発表会」を開催しました。
発表会では、理数科3年生がこれまで取り組んできた探究活動の成果を発表し、1・2年生がその発表を聴講しました。開会にあたり、伊藤靖隆校長より挨拶ならびに講師紹介があり、その後、3年生による以下の9つの探究活動について発表が行われました。
①筆跡の違いを学習するAIによる個人判別
②ゲシュタルト崩壊と勉強法
③生分解性プラスチックの可能性と課題
④生ごみからつくるバイオエタノール
⑤蓄電コンクリート
⑥バサルト風車
⑦相馬の外来生物は非常食になるのか
⑧相馬の水を守る「小さな救世主たち」〜生物を用いた水質浄化大作戦〜
⑨相馬高校の最強の木
当日は、福島大学の前川直哉先生、福島県立医科大学の阿部暁樹先生、福島大学大学院の奥山泰冴先生の3名を講師としてお迎えし、各探究活動に対して専門的な視点からご講評をいただきました。
講評では、各研究に対して「なぜそのテーマを設定したのかという動機や背景の明確さ」「先行研究や類似事例をどの程度調査・整理できているか」「仮説の設定と検証方法の妥当性」「得られた結果からどこまで考察を深められているか」「現時点での達成度と今後の課題の整理」といった観点から具体的な助言をいただきました。
また、データの扱い方や発表資料の工夫、聞き手に伝わりやすい説明の重要性についても指摘があり、生徒たちにとって探究活動の質を一段と高めるための貴重な学びとなりました。
最後に、前川先生より発表会全体についての講評として、「探究は課題を立てるところから始まり、試行錯誤を重ねながら深めていく過程が重要であること」「今回の発表で得た気づきを次の学びにつなげてほしい」との講話をいただき、閉会となりました。
今回の発表会は、3年生にとってこれまでの探究活動の成果を発信する貴重な機会となるとともに、1・2年生にとっても今後の探究活動の進め方を考える上で大きな学びを得る機会となりました。
ー
理数科ならではの探究発表で興味深いです。
ーー
『6』【授業の様子】生物実験…ニワトリと豚の脳を観察(県立郡山高等学校)
生物実験理系の3年生が、脳の構造の理解を深めるため、ニワトリとブタの脳の観察を行いました!
ニワトリの脳は、ドッグフードとしてホームセンターなどで販売されているもの。独特のにおいがありましたが、眼球の解剖で慣れた様子の郡高生。「ニワトリの脳、小さい。」「ここが延髄?」「水晶体、硬いし真っ白。」「(ブタの脳)白子みたい。」と少しゆとりがある様子。水晶体や食道など脳以外についても熱心に観察していました。眼の解剖の前は、グロい、怖い、やりたくないと言っていたのがウソのよう。「お医者さんって凄いですね、感謝しかない。」と生き物にメスを入れる苦労にまで感想が至りました。
ー
私の時代と比較して、解剖を行う授業は少なくなっていますが、
きっと解剖でこその新しい学びがあったと思います。
ーー
『7』【1年・総探】~サバイバルゲームで考える力と協調性を養う!~(県立小名浜海星高等学校)
6月10日(水)1校時
1学年の総合的な探究の時間は
~サバイバルゲームで考える力と協調性を養う!~を行いました。
無人島の特徴や与えられた条件を最大限に考慮し、生存確率を最も高めるには何が必要か、厳選された10個のアイテムに優先順位をつけました。
1人で考えた後、グループで話し合い、チームとしての順位を考えました。
この活動の目的は、
①論理的に考えること
②合意形成のスキルを学ぶこと
③協調性を身につける
ことです。
各科(クラス)、一人ひとりが考えた順位をみんなで擦り合わせながら、グループの順位を導き出し、活気のある活動を行うことができました。
最後に、本時の感想、取り組み状況、身につけた力について自己評価・振り返りをおこないました。
ー
「サバイバルゲーム」といっても、エアガンなどを使ったゲームではありません。実際にこのような状況に置かれることはないでしょうが、様々な気づきがあったのではないでしょうか。
☆前回のまとめ記事等☆
いいなと思ったら応援しよう!
記事を読んで頂いた方に、何かしらのプラスを届けたいと考えています。