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【簡単あらすじ】夏のレプリカ(微ネタバレ)【森博嗣/講談社文庫】


『 何が見えた?杜萌…、言ってごらん 』


S&Mシリーズでは珍しく、犀川&萌絵ではなく、
萌絵の親友・杜萌視点で話が進みます。

前作、「幻惑の死と使途」と同時期の事件ですが
もちろん単独で読んでも面白いです。

時期的にも今読むべき作品。
是非ご一読ください。





『はじめに』
ついに、東北南部も梅雨明け宣言がなされ、夏日・真夏日となる日が多くなっています。
毎日30℃超えの気温が続きますと、外出する気力も失われてしまうので、部屋で過ごすことが多くなり、現在は読書が捗る時期とも言えます。
このように、読書をするための絶好のシチュエーションを得られる時期ですので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。この感想で、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。

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以前レビューしました、幻惑の死と使途と同時期に発生した事件で

幻惑の死と使途は奇数章、そしてこちらは偶数章として進行します。

N大学所属の学生・西之園萌絵と、高校時代からの親友である簑沢杜萌

2年ぶりに実家の屋敷に帰省すると、県会議員である父・泰史や母・祥子、姉・紗奈恵らは出かけており、そこには新しく雇用された家政婦・佐伯しかいなかった。

帰省当日は移動の疲れもあり、家族がいないことも特に気にせず、そして、生まれつき目が見えなく、詩の才能に溢れる兄・素生にも挨拶も何もせずに寝た杜萌。

翌朝、佐伯が家に来ないことを不審に思い電話をかけると、「父から2・3日休みを取っていい」と連絡があったそう。

さらに、いつまでたっても屋敷内で家族の誰にも会わないことに、少しずつ不安になる杜萌。

の時邸内から不審な音がし、調べている途中で、悪魔の仮面を被った男に杜萌は拘束される。

そしてその時には、杜萌の父・母・姉も二人組の男女に、身代金目当ての誘拐をされている状態だった…


本作は、S&Mシリーズではありますが、西之園萌絵が学業で忙しい&もっと大きな事件に忙殺されていたこともあり、西之園萌絵の親友である簑沢杜萌の視点が中心となります。

家族全員が誘拐&拘束されている状況で、何故か犯人が殺されてしまう。
解決?するものの、生まれつき目が見えなく、一人で外出出来ないはずの兄がいなくなっている。

事件自体も不思議だが、簑沢家にも何かしらの隠し事が存在している。
事件解決に、絡み合った現在・過去・未来の出来事を解きほぐしていく。

森博嗣さんの代名詞である理系ミステリー要素は少なめですが、私としてはかなり満足した内容です。

萌絵&犀川が中心でないため、読者によっては回りくどいと感じるかもしれませんが、私のような一般人笑であれば、このような考え方・行動するだろうなと、物語に入り込みやすかったです。

ラストも、取って付けたような演出と捉えてしまう方もいらっしゃると思うので、苦手に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、私としてはとても好みなタイプであり、スッキリした読了感を得られる作品でした。

N大学犀川創平教授が中心となるS&Mシリーズとは違い、西之園萌絵の大活躍が見られる一作。

是非ご一読ください。


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モチベーター講師P206|学校教育と読書レビューとスイーツも 記事を読んで頂いた方に、何かしらのプラスを届けたいと考えています。