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【🇺🇸 副大統領 著】 『ヒルビリー・エレジー』 アメリカの繁栄から取り残された白人たち

会社員時代はほとんど読書をしてこなかったが、FIRE後は時間ができたことで少し本を読み始めるようになった。

今回読んだのは、現アメリカ副大統領 J.D ヴァンス氏が2016年に発表した回想録。この本には以前から興味があった。なぜならヴァンス氏が産業衰退エリアの労働階級貧困層の崩壊家庭出身という話を耳にしていたからだ。また、停戦交渉初期段階でイラン側から「ヴァンス氏の出席要請」があったとの報道もあり、さらに興味が増した。

アマゾンでの中古最安値は英語版で送料込1,000円と激安。英語で本を読むなど学生以来25年以上経っているが、「試してみるか」と購入。回想録・自叙伝という部類からか、英語でも非常に読みやすく、内容もかなり面白かったので一週間ほどで読み終えた。

ご興味のある方は、あらすじをwikiで、Netflixで映像化された『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』を見ていただくことができる。


過酷極まる家庭環境(母親が男を取っ替え引っ替えしちゃう麻薬中毒者)や、悪い意味での男らしさを求められる荒れたローカルカルチャーの中で育ち、なんとか高校を卒業して学費を稼ぐために海兵隊に入隊(イラク戦争に派遣されている)。除隊後に大学で学士を取得し、さらには世界最高峰のイェール・ロー・スクールで法学の学位まで取得しちゃっている。「愛国心溢れ、尋常でない精神力を持つ、叩き上げの努力家・苦労人」は多くのアメリカ人の心情に響くと思う。

この回顧録では「民主党ヒラリー・クリントン vs 共和党トランプ」の大統領選挙戦で「サードパーティーに投票した」と書かれていて、ヴァンス氏はトランプには票を入れていない。

同じ共和党でもトランプ大統領とヴァンス副大統領の考え方はかなり異なると思う。言うまでもなく、ヴァンス氏の方が圧倒的にまともだ。トランプ大統領が必死で隠そうとしているエプスタインとの関係性や犯罪、大統領の立場を利用して私腹を肥やすなんてこともヴァンス氏には無縁だろう。副大統領であるこの時期のヴァンス氏は、次期大統領選を見据えて、ある意味「流れに逆らわないようにしている」ように見える。

対する民主党はどうするつもりなのか?対抗馬が前回と同じカマラ・ハリス氏では勝てないだろうし、ハリス氏以外に強い候補がいない。。。ハリス氏は黒人とアジア系ミックス・レースで女性初の副大統領。7歳の時に両親が離婚しているという生い立ちを持つが、やはり恵まれた側の人間に見えてしまう。労働階級層から票が集まりにくそうだ。

仮に次の大統領選が副大統領経験者同士の「ヴァンス vs ハリス」になったら、より悲惨な生い立ちから逆境を跳ね返し、社会的な階層を苦労と努力を重ねて上昇移動し、アメリカンドリームを体現したストーリーを持つヴァンス氏が勝つと思う。奥さんはロースクール時代に出会ったインド系移民二世であることも好意的に受け止められるだろう。


収穫
「意外に英語の本も読める」という自信
を得た。この流れで、トランプ大統領の姪メアリー・トランプ氏による暴露本『Too Much and Never Enough』(英語版)をアマゾンで購入した。こちらの中古お値段は送料込みで1,600円。それだけの価値があるといいな。

『世界で最も危険な男:トランプ家の暗部を姪が告発』

ハリス氏の自伝も出版されているが、イマイチ読む気にならないのはなぜなのか(笑)

『私たちの真実 アメリカン・ジャーニー』

おまけ
タイミングの良いことに、明日(5/5)・明後日(5/6)の23:25から NHK BSで『世界のドキュメンタリー アメリカ 貧困と生きる』が前編・後編で放送されるようだ。是非見てみようと思う。

子供の頃から撮影を始め、14年間追い続けたドキュメンタリーって面白そう


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