「運動・食事・睡眠が大事」って言われるけど、なぜか——論理的に解説してみる
うつや休職中に「運動しなさい」と言われる。でも、なぜ生活習慣がメンタルヘルスに効くのかを論理的に説明できる人は意外と少ない。
メンタルヘルスの話をすると、必ずこれが出てくる。正しいとは思う。でも「なぜか」が説明されることは少ない。
論理で整理してみる。
睡眠がなぜ大事か
睡眠中、脳は「記憶の整理」と「老廃物の排出」をしている。
特に感情の処理は睡眠中に行われる。嫌な出来事を睡眠が「和らげる」ことが研究で示されている。
睡眠が足りないと、扁桃体(感情を処理する部位)が過剰に反応しやすくなる。些細なことで強く動揺したり、不安が大きくなったりする。逆に言うと、寝ることで感情の閾値が安定する。
運動がなぜ大事か
運動すると、セロトニン・ドーパミン・ノルエピネフリンが分泌される。これらは気分・意欲・集中力に関わる神経伝達物質だ。
抗うつ薬はこれらの物質の働きを補助するものだが、運動も同様の効果を持つことが示されている。
また、運動は「自分の体を自分でコントロールした」という感覚をもたらす。これが自己効力感につながる。
食事がなぜ大事か
腸と脳は「腸脳軸」でつながっている。腸内環境が乱れると、セロトニンの産生にも影響が出る。
血糖値の急な上下も気分の波を作る。精製糖質を一気に取ると血糖値が急上昇し、その後急降下する。このとき気分も落ちやすい。
食事は「気分の安定の土台」を作っている。
まとめると
睡眠・運動・食事は「努力で気合いを補う」ためのものじゃない。「脳と体の基礎機能を保つ」ための条件だ。
これが崩れていると、どんなに良い環境でも、脳がうまく機能しない。
回復の土台として、特別なことをする前にここを整える。それが近道だと、体を壊してから知った。
シツカン / リワーク・アベール
博物館学修士(University of Leicester, Merit)| エンジニア | リワーク経験者
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