リワークのすすめ——「わたしだけじゃない」と心から思えた場所
リワークに行く前、こう思っていた。
「こんなところに来ているのは、よほどダメな人たちだろう」。
今思うと、ひどい偏見だった。
リワークで最初に驚いたこと
初日、部屋に入ったとき、普通の人たちがいた。
スーツを着ている人もいた。穏やかに話している人もいた。「精神科に通っている人」というイメージとまったく違った。
当たり前なのだけど、そこにいる人たちはただ「しんどい時期を過ごしている」だけだった。
「わたしだけじゃない」という感覚
プログラムの中で、他の参加者が自分の経験を話す時間があった。
「会議の前日から眠れなくなっていた」「ミスをするたびに頭の中でずっと責め続けていた」「職場の人の顔を見るのが怖くなった」。
自分の口から出てきそうな言葉が、他の人の口から出てきた。
「わたしだけじゃなかった」。頭で分かるんじゃなくて、体で分かった瞬間だった。
一人で回復しようとしていた
リワークに来る前、一人で治そうとしていた。
読書をして、運動をして、考え方を直そうとして。でも、ぐるぐる同じところを回っていた。
同じ状況を経験している人と話すことが、一人では作れない回復のリズムを作ってくれた。
リワークは「治す場所」じゃない
リワークは「治してもらう場所」じゃないと思っている。
「回復の練習をする場所」だ。日常のリズムを取り戻す、人と話す、自分のパターンを知る。そういう練習ができる場所。
行く前に「こんなところに来る必要があるのか」と思っていた自分に、今なら言える。早く来ればよかった、と。
シツカン / リワーク・アベール
博物館学修士(University of Leicester, Merit)| エンジニア | リワーク経験者
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