認知行動療法(CBT)を自分でやってみた結果|届かない人にどう届けるか
リワーク施設でCBT(Cognitive Behavioural Therapy:認知行動療法)のプログラムを受けた。やってみてわかったこと、続けられたこと・続けられなかったことを正直に書く。
CBTとは何か(最低限の説明)
CBTは「考え方のパターン(認知)と行動のパターンが、感情・気分に影響している」という前提に立つ。「失敗した → 自分はダメだ」という解釈が自動的に出てくる場合、その解釈自体を客観的に見て「本当にそう言えるか?」と問い直す——これがCBTの核心だ。
リワークで教わった主な技法
① コラム法(思考記録表)
状況・感情・自動思考・証拠・別の見方・結果——という列に記入していく。実際にやってみると「この思考は根拠があるのか」と距離を置いて見られるようになった。頭の中だけで考えていると堂々巡りになるが、書き出すことで整理できた。
② 行動活性化(Behavioural Activation)
「気分が良くなったら動く」ではなく「とりあえず動くと気分が変わることがある」という逆転の発想。「図書館に行く」「10分散歩する」という小さな行動から始めると、やってみると悪くなかった、という体験が積み重なった。
③ 問題解決法
問題を「コントロールできること」と「コントロールできないこと」に分ける。コントロールできることに集中し、できないことに引きずられないようにする。
続けられなかったこと
コラム法(思考記録表)は、気分が最も落ちているときほど書けなかった。「書かないといけない」というプレッシャーになって逆効果になる時期があった。完璧にやろうとすると続かない。「7割くらいできればいい」という感覚が一番長続きした。
CBTの限界
CBTはすべての問題に効くわけではない。生物学的な要因が強い場合、思考を変える前に身体のベースラインを整えることが先だ。「認知を変えようとしているが一向に変わらない」という場合は、薬物療法・睡眠改善・生活リズムの整備との組み合わせを主治医と相談することを勧める。
自分でできる範囲と専門家の助けが必要な範囲
CBTの考え方は書籍やアプリで学ぶことができる。ただし、重篤な状態(日常生活が困難)の場合は、専門家の支援が必要だ。自分でできることと、専門家に頼ることを組み合わせることが回復の現実的な道だ。
参考になる書籍:『いやな気分よ、さようなら』デビッド・D・バーンズ著(認知療法の入門書として広く読まれている)
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