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「できない」を「こうすればできる」に——苦手の言い換え術(伝え方)|届かない人にどう届けるか。

「マルチタスクができません」

「電話対応が苦手です」

「急な予定変更に対応できません」

事実をそのまま伝えると、上司も困ってしまいます。

こっちもなんだかもやもやと落ち込んでしまいます。

仕事の場面で、どう伝えればいいかわからない。。。その生きづらさを抱えている人は多いと思う。

リワークで学んだのは、同じ内容でも伝え方ひとつで相手の反応が変わるということだった。

この記事では、職場で使える「苦手の言い換え」を具体的に紹介する。

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なぜ言い換えが必要なのか

「できません」と言われると、相手は「じゃあどうすればいいの?」と困ってしまう。

言い換えの目的は、相手に代替案を一緒に渡すことだ。

「これは難しいけれど、こうすればできます」と伝えれば、相手は対応しやすくなる。

自分にとっても、「できない自分」を繰り返し言葉にするのはツラい。ですよね?

言い換えは、自分の特性を否定せず、活かす方向に視点を変える技術でもある。


場面別の言い換え例

いくつかの場面で、僕が実際に使っている言い換えを紹介する。

「マルチタスクができません」
「ひとつずつ順番にやると正確にできます」。
苦手を消すのではなく、得意な方法を提案する形だ。

「電話対応が苦手です」
→「メールやチャットのほうが正確に対応できます」。
できない手段の代わりに、できる手段を差し出す。

「急な予定変更に対応できません」
→「前日までに教えていただけると、準備して対応できます」。
「できない条件」ではなく「できる条件」を伝える。

「口頭の指示を覚えられません」
→「メモを取る時間をいただければ、確実に対応できます」。

必要な配慮を具体的にセットで伝える。

「雑音があると集中できません」
→「静かな環境だとパフォーマンスが上がります」。主語を「苦手な環境」から「得意な環境」に入れ替える。


言い換えのコツ

共通するポイントは3つある。

1つ目は、「できない」で終わらせず「こうすればできる」をセットにすること。

相手が次のアクションを取れる形にする。

2つ目は、主語を「苦手」から「得意」に変えること。

「騒がしいと無理」ではなく「静かだと力を発揮できる」。

同じ事実でも、肯定的な表現のほうが相手に受け入れられやすい。

3つ目は、相手にとってのメリットを含めること。

「正確にできます」「ミスが減ります」「品質が上がります」。

自分のためだけでなく、チームにとっても良い結果になると伝わると、

配慮が「特別扱い」ではなく「合理的な業務設計」として受け取られる。


練習する場所

頭ではわかっていても、いきなり上司の前でスラスラ言えない。

ふだんアウトプットしないものは、口から出てこない。

僕はリワークのSSTで何度も練習した。

リワークや就労移行支援のプログラムには、こうした伝え方を実際にロールプレイで練習できる時間がある。

失敗しても大丈夫な場所で何度も試すことで、言葉が自分のものになっていく。

本番で完璧に言えなくてもいい。

「少しだけ言い方を変えてみよう」と思えるだけで、十分な一歩だ。

練習相手は、リワークのスタッフでも、信頼できる家族や友人でもいい。

紙に書き出してみるだけでも効果がある。

「自分の苦手」と「それをどう言い換えるか」を一覧にしておくと、いざというとき慌てずに済む。


言い換えても伝わらない時

正直に言うと、どれだけ上手に言い換えても伝わらない相手はいる。

「甘えだ」「みんなやってるのに」と返されることもある。

そういうとき、自分の伝え方が悪かったわけではない。

伝わらなかった場合は、上司のさらに上の人や、産業医、人事に相談する手もある。

リワークの精神保健福祉士に間に入ってもらうこともできる。

ダブルチェック、トリプルチェックをはさむことで自分の問題なのか、相手の問題なのか客観的になれる。

客観的になれたら、

自分の伝え方が悪かったのなら、前述の言い換えを参考に改善してみて欲しい。

相手の認識がザンネンなら、戦わずほかの人に介入してもらうようにしたほうがいい。専門性にひとはめっぽう弱い。

一人で抱え込まず、伝える相手やルートを変えるという選択肢も持っておいてほしい。

大事なのは、一度伝わらなかったからといって「やっぱり言わなきゃよかった」と自分を責めないことだ。

伝えようとした、その行動自体に意味がある。


まとめ

「できない」を「こうすればできる」に変えるだけで、相手の反応が変わる。

自分の気持ちも少し楽になる。

言い換えは嘘をつくことではなく、自分の特性を活かすための翻訳作業だ。

最初からうまくいかなくていい。

ひとつでも使えるフレーズを持っておくと、職場でのやり取りが少し軽くなると思う。

ひとりで抱え込むのが一番キケン。適応障害もうつ病もなってほしくない。


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