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会社を辞めれば自由になれるは幻想です。自由ほど、重たい責任はありません

「会社を辞めれば自由になれる」と思っていませんか?

サラリーマン生活が息苦しく感じると、

「起業すれば自由になれる」
「会社を辞めれば自分らしく生きられる」

そう考える人は、決して少なくありません。
実際、その感覚は、あなただけのものではありません。

日本政策金融公庫が実施した「新規開業実態調査」では、
開業動機の第1位が
「自由に仕事がしたかった」で、約56%を占めています。

(出典:日本政策金融公庫「2024年度 新規開業実態調査」)

多くの人が、
「自由になりたい」
「もっと自分らしく働きたい」
そう思って、起業という選択をしています。

実際、私の周りにも、そう感じていた人たちがたくさんいました。

でも、ここで一度、立ち止まって考えてみてほしいのです。

その「自由」は、
本当にあなたが思っている自由でしょうか。

このブログは、「起業を否定」するものではありません。
ただし、幻想のまま会社を辞めることには警鐘を鳴らします。


会社を辞めれば自由になれる、という考えが生まれる理由

なぜサラリーマンは「不自由」だと感じやすいのか

  • 時間・場所・役割が決められている

  • 評価基準が他人軸になりやすい

  • 人間関係を選べない


自由とは何か?多くの人が勘違いしている自由の正体

自由=楽、ではありません

  • 自由=選択権100%

  • 責任も100%自分に返ってくる

起業すると発生する“見えない責任”

  • 収入

  • 集客

  • 判断ミス

  • 孤独

起業すると、確かに自由は増えます。

時間の使い方も、働き方も、決断も、自分次第。
けれど同時に、会社員のときには見えなかった
「責任」が一気に自分のもとへ戻ってきます。

それは、
誰かに叱られる責任でも、
数字だけの責任でもありません。

・売上が立たなければ、生活が成り立たない責任
・判断を誤ったとき、言い訳できない責任
・不安や恐れを抱えたままでも、前に進み続ける責任
・誰にも気づかれず、誰にも守られない孤独の責任

会社員のときは、
組織が引き受けてくれていたものです。

特に重たいのは、
「すべてが自分の選択だった」と認め続ける責任です。

売れなかったのも、
選ばれなかったのも、
うまくいかなかったのも、
環境や誰かのせいにはできない。

だからこそ、
起業は「自由になる道」ではなく、
「責任を自分に取り戻す道」だと言えます。

この責任を恐れる必要はありません。
ただ、知らずに飛び込むと、心が先に折れてしまうのです。

ここで、「在り方」が整っている人にとっては、
この責任は重荷ではなく、
人生を創っている実感そのものになります。

逆に、「在り方」が整っていないまま起業すると、
この“見えない責任”が、
想像以上に重くのしかかってくるのです。

ここから、少し現実の話をします。


データで見る「会社員」と「起業初期」の現実

会社員の平均年収と安定性

  • 厚生労働省:平均年収 約458万円

起業初期の収入(売上)と廃業率

  • 日本政策金融公庫:200〜300万円台が多数

  • 5年以内廃業 約60%


これらの数字は、起業を否定するためのものではありません。
「会社員という環境が、いかに守られた挑戦の場であるか」を
示しているだけです。


在り方を変えた瞬間、世界は一変する

人は「他人を変えよう」とした瞬間に苦しくなるんです。


■上司・部下・会社を変えようとするほど消耗する

たとえば、こんな言葉をよく口にしていませんか?

  • 「なんで部長は、わかってくれないんだろう」

  • 「あの上司、現場のこと全然わかってない」

  • 「ちゃんと説明してるのに、なんで伝わらないの?」

  • 「部下がもっと主体的に動いてくれればいいのに」

  • 「会社のやり方が古すぎる」

  • 「この制度さえ変われば、もっと良くなるのに」

これらの言葉に共通しているものがあります。それはすべて、

「相手が変われば、自分は楽になる」

という前提に立っていることです。

■コントロールできないものにエネルギーを使う危険性

上司の価値観、
部下の性格、
会社の制度や方針。

これらは、残念ながら

自分一人の力ではコントロールできません。

それでも私たちは、

「どうして変わらないんだ」
「普通こうするでしょ」
「私の方が正しいのに」

と、心の中で戦い続けます。

結果どうなるか。

  • 頭の中は常に不満でいっぱい

  • 仕事が終わっても気持ちが切り替わらない

  • 家に帰っても会社の愚痴が止まらない

  • どんどん疲れていく

これは、能力の問題ではありません。
エネルギーの使いどころを間違えているだけなのです。

じゃあ、どうするか?

在り方「自分がどう関わるか」を選び直すこと

在り方を選び直すとは、「問い」を変えること


在り方を変えた人は、
同じ状況でも、こんな問いを持ち始めます。

  • 「部長を変えることはできないけど、私はどう関わる?

  • 「この上司の下で、学べることは何だろう?

  • 「この環境で、自分ができる最大の貢献は何だろう?

  • 「ここで自分の器を広げるとしたら、どんな挑戦ができる?

相手を変えようとするエネルギーを、
自分の在り方に戻した瞬間、心は驚くほど軽くなります。

そして不思議なことに、
自分が変わると、
相手との関係性(人間関係)や、会社方針や取り組みまでをも変わっていくことも少なくありません。


苦しさの正体は「環境」ではなく「視点」なんです

同じ会社、同じ上司、同じ仕事でも、

  • 苦しみ続ける人

  • 成長の糧にする人

この差を生むのは、
環境ではなく、在り方=視点です。

他人を変えようとする限り、
人生はいつまでも息苦しい。

でも、
「自分はどう在るか?」
この問いに戻れた人から、
静かに自由になっていきます。


会社員は「会社」という人生舞台で社会貢献している

― 会社とは、あなたが社会と接点をもつための「人生舞台」です ―

もし今、
「仕事がつまらない」
「会社にいても意味を感じられない」
「評価されないし、報われない」

そんな気持ちを抱えていたとしても、
それは決しておかしなことではありません。

多くの人は、
会社を「生活のために仕方なく通う場所」としてしか
教わってきていないからです。

だから、ここで少しだけ、
これまでとは違う見方を提案させてください。

会社とは、あなたが社会と接点をもつための「人生舞台」です。

あなたの会社は、
必ず商品やサービスを通じて
誰かの困りごとを解決しています。
そしてあなたは、その流れの一部を担っています。

今はそう感じられなくても大丈夫です。
最初から「社会貢献している実感」を持てる人の方が、少数派です。


発想が変わると、仕事への問いが変わり始める

この見方に立つと、
これまで胸の中にあった不満が、
少しずつ「問い」へと変わっていきます。

「どうせ評価されないし」
ではなく、

「この仕事は、誰のどんな役に立っているんだろう?」

「私が頑張っても意味がない」
ではなく、

「今の自分のスキルで、できる最大の貢献は何だろう?」

最初は、ピンとこなくて構いません。
いきなり前向きにならなくてもいい。

ただ、
問いをひとつ変えるだけで、
仕事の見え方は、静かに変わり始めます。


仕事が「作業」から「人生の一場面」へ変わるとき

会社を
「縛られる場所」
として見るか、
「人生の一舞台」
として見るか。

その違いは、
仕事の意味だけでなく、
心の余裕や、人との関わり方にまで影響します。

役職や部署は、
あなたを小さくするための枠ではありません。
社会とつながるための立ち位置です。

この在り方に立てたとき、
人は少しずつ、
「やらされている仕事」から
「自分が選んで立っている舞台」へと、意識を移していきます。

それは、
我慢でも、自己暗示でもありません。

人生の主導権を、
ほんの少し自分に取り戻す感覚です。


会社員で不自由な人は、起業しても不自由になる

― 在り方は、環境を変えても必ず持ち越されます ―

少し耳の痛いことを言うかもしれません。
でも、これは多くの現場を見てきた中での、率直な実感です。

会社で
・上司のせい
・会社のせい
・評価制度のせい

と感じながら働いている人が、
環境を変えた瞬間に自由になるかというと、
残念ながら、そうはなりません。

なぜなら、
在り方は、場所を変えても持ち越されるからです。

会社を辞めれば、
・市場が悪い
・お客様が悪い
・タイミングが悪い

と、責任の置き場所が変わるだけ。
苦しさの構造は、ほとんど同じまま続きます。

これは性格の問題ではありません。

「どこに原因を置いているか」という思考の癖の問題です。

他責のままでは、
どんな環境に行っても、自由は感じられないでしょう。


それでも自由に生きたい人へ

― 辞める前に、ひとつだけ考えてほしいこと ―

もし今、
「もっと自由に生きたい」
そう感じているなら、
辞める・辞めないの判断より先に、
一度立ち止まって考えてみてください。

本当に欲しいのは、
“環境の自由”でしょうか?
それとも
“どこにいても自分らしく在れる感覚”でしょうか?

本当の自由とは、
好き勝手にできることではありません。

・自分で選び
・自分で引き受け
・結果に責任を持てる

その状態に、心が耐えられること。

つまり、
**本当の自由は「在り方の結果」**なのです。

会社を辞めるかどうかは、あくまで手段。
在り方が先で、環境は後。

この順番を間違えなければ、
どんな選択も、後悔にはなりません。

成功を分けるのは、能力ではなく「問い」なんです

ここで、とても大事なポイントがあります。

・売れない理由を外に置く
・自分を見直すより、誰かを責める
・「自分が悪いかもしれない」という問いを持たない

この在り方のままでは、
会社員でも、起業家でも、
どこに行っても同じ壁にぶつかります。


在り方が整わない限り、場所を変えても自由にはなれない

環境を変えれば、人生が変わる。
そう思いたくなる気持ちは、よくわかります。

でも現実は、
在り方」が変わらない限り、環境を変えても同じ苦しさを繰り返します。

逆に言えば、

「自分は何を変えられるだろうか?」
「自分はどう在るべきだろうか?」

この問いを持てた人は、
会社員という環境の中でも、
驚くほど自由に、主体的に生き始めます。


まとめ|自由は、与えられるものではありません

― 引き受けた人にだけ、静かに訪れるものです ―

「会社員=不自由」
そう思われがちですが、
それは事実ではありません。

会社員は、
・毎月の収入に守られ
・失敗しても致命傷にならず
・挑戦と成長が許される

非常に自由度の高い環境にいます。

ただし、その自由は、
「どう在るか」を自分で選んだ人にしか、見えてきません。

在り方を変えれば、
今いる場所は
「我慢の場」ではなく
「人生の舞台」に変わります。

会社を辞めなくても、
人は驚くほど自由になれる。ということです。

そして、
その在り方を身につけた人が、
次のステージとして起業を選ぶなら、
それは“逃げ”ではなく、
自分の可能性を、もっと大きな舞台で試しにいく決断になります。


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