重度麻痺手指に対する「悪化予防中心治療」と「回路再建志向治療」は何がズレているのか

重度麻痺の手指に対する治療場面で、可動域訓練や緊張調整が中心となり、結果として「悪化させないこと」が主目的になっている状況に、どこか拭えない違和感を覚えることがある。
拘縮は進ませない。痛みは出さない。皮膚トラブルも起こさない。
しかしその時間の中で、麻痺そのものは何か変わっているのか。
神経回路は再建方向に設計されているのか。
この問いは、個々の技術の良し悪しではなく、治療設計の思想に関わる問題である。
本稿では、重度麻痺手指における「悪化予防中心治療」と「回路再建志向治療」の目的のズレを構造的に整理する。

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