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異星人アリサと閻魔さまのトリセツ第31話「心筋炎と太陽フレア」【7割リアル連載小説】

真由美は貴重な時間を無駄にせず、次のトピックについてドクター・ミネルバにレクチャーを依頼した。

「次は心筋炎と太陽フレアについて教えていただきたいです」

「ええ、承知しました。では、始めましょう」

 ドクター・ミネルバは、姿勢を正しながら語り始めた。
 
「心筋炎の増加については、メディアでは意図的に伏せられていましたが、太陽フレアに関しては話題に上がりましたね。今年から心筋炎患者が増加していますが、それには理由が二つあります。一つは、“打って安心計画”で使用されたワクチンの副作用。そして、もう一つは太陽フレアの影響です」

その言葉を聞いて、真由美は思わず息を呑んだ。実は、今年の夏頃から頻繁に心臓に痛みを感じていたからだ。実母も心臓が弱く、随分前にペースメーカーを装着していたため、自身の痛みも遺伝的なものだと思い込んでいた。

だが、ドクター・ミネルバの説明を聞いて、心臓の痛みには太陽フレアが影響している可能性があるのではないか、と新たな考えが頭をよぎった。
 
「心筋炎増加は、“打って安心計画”で使用されたワクチンだけが原因ではありません。真由美さんは一度も接種されていないので、太陽フレアの影響が考えられます。今回は特に異常な強さでした。太陽の黒点は周期的に活発化しますが、それすらも太陽人たちの力では制御できないのです」

「ということは、太陽フレアの影響を防ぐ方法はないのですか?」

真由美が少し不安そうに尋ねた。

「ええ、残念ながらありません」

ドクター・ミネルバは淡々と答えた後、視線を遠くに向けるようにして続けた。
 
「太古の昔、月と地球、そして太陽の三者会談で宇宙にシールドを設置し、被害を最小限に抑える取り決めが行われました。しかし、シールドだけでは完全に防ぐことは難しいのです。実際、他の惑星でも太陽黒点の影響で快適な状態を維持できていません

 真由美の表情に疑問の色が浮かぶ。

「では、宇宙人は太陽フレアによる健康被害をどのように対処しているのですか?」
 
ドクター・ミネルバは軽く微笑んで答えた。

「私たちには高度な医療技術があるので、心筋炎になる前に治療を行います」

 真由美は目を輝かせながら尋ねた。

「あ、それって、私たち地球人が待ち望んでいるメドベッドのことですか?」
 
「ええ、メドベッドも含まれていますよ。でも、ほかにも速やかに効果が現れる優れた医療機器がたくさんあります。私が思うに最初に導入されるのはメドベッド以外のものになるでしょう」

その言葉を聞いて、真由美は悔しそうに口を開いた。

「早く宇宙工学の医療機器を公開してほしいです。私はずっと前からメドベッドについてブログに書いてきましたが、もう待ちくたびれました。人間の治療が進んだら次はペットの治療に移るでしょうけど、もっと早く最新の医療機器が出ていれば、私のリッチーも助けられたかもしれません。今現在でも、Xの投稿やコメントを見ていると、多くの人々が心から待ち望んでいるのが分かります。しかし、メドベッドのような高度な医療機器の存在を、最初から嘘だと決めつける人も少なくありません。頭が固く、先入観に縛られているのでしょう。以前、私がお世話になった創造主関係の仕事をしていた夫婦からも、辛辣な言葉を投げかけられたことがあります。『あんなものは神が作らせるわけがない。XやYouTubeに流れているものは嘘だから、信じないように』と。あの夫婦は、創造主を絶対的な存在と位置付け、人間の能力を軽視していました。ですから、将来超ハイテク医療機器が開示された際には、これまでネガティブな発言をしていた人々、あの夫婦も含めて、こう言ってやるつもりです。『本当に存在していたでしょう?あれほどイチベイさん(元YouTuberの倉岡市兵衛氏。新型コロナワクチン反対運動の先駆者で、メドベッドの存在について早い段階から語っていた)やそのフォロワーを嘘つき呼ばわりしていたのだから、Xやnoteで謝罪してください。もし、プライドが邪魔して謝れないのであれば、病気になっても宇宙からもたらされたハイテク医療機器は決して使わないでください』ってね」

 ドクター・ミネルバは、こらえきれない笑いを浮かべながら答えた。

「その時は、真由美さんが存分に声を上げてください。相手もきっと驚くでしょうね。これから、超ハイテク医療機器が次々と登場します。メドベッドは、バイデン政権終了後に流通予定ですが、いくつか課題があります。設置場所の問題や、現在の医療関係者の理解が必要です。また、“打って安心計画”の接種者には適さない可能性もあります。それよりも、万人に有効で、もっと手軽な治療機器が登場するでしょう。恐らく現在の医療は一部を残しつつ、全く新しい治療法へとシフトしていくでしょう。そして、この流れは、創造主でさえ止めることはできないのです」

◇◇
第32話へ続く

ここからはつり革広告のようにご覧ください🐶


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