異星人アリサと閻魔さまのトリセツ第30話「宇宙人の不死と地球人への愛」【7割リアル連載小説】
「ドクター・ミネルバ、地球人の寿命は、せいぜい長くて100年程度ですけど、宇宙人には死が存在しないようですね。その辺りのことを教えてください」
「承知しました。確かに、日本人は男女ともに世界的に見て寿命が長いですが、それでも宇宙人と比べると比べものになりません。惑星によって多少の違いはあるものの、基本的に宇宙人には『死』が存在しません。ですから3000歳、5000歳、さらには10万歳以上なんていうのも珍しくないのです」
真由美は唖然とした。あまりにも途方もない長寿だ。
「ええっ、そんなに長生きするの?信じられない!」
「信じられない話でしょう?でも、本当です。私は嘘をつきません。確かに突発的な事故で命を落とすことは稀にあります。ですが、病気で死ぬことはありません。関節がなく、皮膚も分厚いため火傷の心配もないのです」
「それってすごい話ですね!そういえば、ドクター・ミネルバは何歳なんですか?……あ、そんなこと聞くのは失礼ですよね?」
ドクター・ミネルバはいたずらっぽく笑った。
「フフフ、トップシークレットです。私の年齢を知ったら真由美さん、驚きすぎて話に集中できなくなると思いますから」
二人は顔を見合わせ、声を上げて笑った。
「あら、そうなんですか~残念!ところでアリサが『宇宙人は太古の昔から地球人を助けてきた』って言ってましたよ」
「そうなんです。数千年も前から、瀕死の地球人を見かければ、宇宙の医療技術を駆使して命を救ってきました。そして、3.11の津波の際も、可能な限り救助活動に全力を注ぎました」
「その話、いろいろなところで耳にします。本当に感謝してもしきれません。でも、あの津波は威力があまりにも強烈で、あれだけ多くの人々が流された中では、さすがに手が回り切らなかったのではないでしょうか」
ドクター・ミネルバの表情がふと暗くなった。
「あの時、多くの宇宙人が悲しんでいました。『どうしてもっと助けられなかったのか』と涙を流していたのです。地球人が宇宙人を怖がるのは、闇側による偏った情報が原因です。一部を除けば、ほとんどの宇宙人は地球人に友好的ですから。もし今後UFOが各地で目撃されることがあっても、怖がらないでくださいね。トランプが再選されたので宇宙船や宇宙人に関する何らかの開示をするでしょう。その時は恐れを抱くのではなく、地球が広大な宇宙の中の一つの惑星に過ぎないという視点を持ってほしいです」
◇
第31話へ続く
