異星人アリサと閻魔さまのトリセツ第21話「月の裏側には何がある?」【7割リアル連載小説】
アリサは興奮気味に話し続けた。
「ねえ、真由美。ミネルバからも聞いてると思うけど、中国とアメリカって月に何度も探査機を飛ばしていたのよ。一応、最近は行っていないことになってるけど――そんなの絶対嘘に決まってる!」
アリサは大きなジェスチャーを交えながら話を続けた。
「それでね、もっとすごい話があるの。月の裏側には、なんととんでもない秘密が隠されているらしいの。その秘密の場所にはタイムトラベルができるドアがあるんだって!」
実は、真由美はその話も去年ミネルバから聞いていた。しかも、キンドルで英語版として出版もした。ただ、アリサは英語が苦手だから読んでいないのだろう。それでも彼女の得意げな話しぶりが面白くて、真由美は初めて聞いたふりをすることにした。
「でもね、そのドアを見つけるのは超絶大変みたいなのよ。それに、パスワードも必要だって聞いたからさ。今までたくさんの探検隊が挑戦したけど、ほとんどが失敗したんだって」
彼女は少し間を置いて、顔を近づけながら話を続けた。
「だけどね、成功した人もいるのよ!真由美、誰だと思う?」
真由美は不思議そうな顔をしながら黙っていた。それを見たアリサは声を上げて笑い、そのまま言葉を続けた。
「当然、私でもミネルバでもないわ。フフフ。でもね、遠い、遠い昔の話なの。なんと推古天皇が最初に成功したんだってよ!」
アリサは瞳を輝かせながらにっこり笑った。
「ちょっと信じられないでしょう?彼女、つまり推古天皇は、タイムトラベラーだった可能性が高いの。今、色々と手を尽くして裏を取ろうとしている最中なんだけどね。多分、彼女は月に何度も行ってたと思うわ」
アリサは一息つき、さらに声を低めて続けた。
「それにね、先に亡くなった聖徳太子にも噂が色々あるけど、推古天皇がタイムトラベリングできるように手助けをしていたらしいのよ。だって彼女は聖徳太子の叔母だし、色々つながる部分があるわけ」
聖徳太子が手に地球儀を持っているイラストは、ネット上でよく目にする。あの絵が何を象徴しているのか……その意味に気づき始めている人が、きっと増えているだろう。
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第22話へ続く
リスクは色々。長生きさせるとヤバイ人たちがいると慎重になりますね。
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