三軒茶屋の居酒屋で——男どもの自慢話に呆れた夜
最初の留学先だったイギリスで知り合った日本人の友人・M子が、私が当時一人暮らしをしていた三軒茶屋を気に入り、福岡から引っ越してきた。
ある夜のこと。 M子の引っ越し祝いに、家の近くにできたばかりの居酒屋へ行った。
店内は男女ともに仕事帰りの客が多く、活気があった。
ところが、隣の席の男たちが、自慢げに大きな声で話し始めた。
「1000円どころか数百円だったよ」 「いや、俺は300円で買った」 「安いよな。今度はもっと遊ぼうと思う」
どうやら東南アジアに出張か旅行に行った際、良からぬ場所で遊んできた話らしい。
身売りしなければ生活できない10代の少女は今も多いと思うが、ひょっとすると、あの時代も10歳にも満たない子が巻き込まれていた可能性もある。
そんな話を居酒屋ですることではない。 近くのテーブルにいた男性客も女性客も、明らかに嫌な顔をしていた。
そして、誰よりも呆れていたのはM子だったかもしれない。
そもそもM子は、ヨーロッパで数年間〇連で働いたあと、福岡の大手旅行会社で海外ツアー専門の添乗員をしていた。添乗員時代には、男性旅行客からいかがわしい場所への案内を頼まれたこともあったという。ただ、そうした依頼は主に男性添乗員が担当し、手数料も会社側が徴収していたらしい。 なんともやりきれない話だ。
話がそれてしまったが、あの夜の居酒屋で自慢話をしていたビジネスマンたちは、どれほど一張羅のスーツを着ていようと、心身ともに穢れをまとった集団にしか見えなかった。
つい最近も、ラオスで児童を買った日本人男性のニュースが話題になっていた。 昔から同じようなことが繰り返され、一部の日本人男性が子どもを買うことで、日本人全体の評判をどれほど下げてきたのだろうか。
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