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小説『薄明』登場人物紹介と大まかなあらすじ

連載小説『薄明』の登場人物紹介と大まかなあらすじです。
これを読めば途中からでも分かる…いや分からないかもしれないけどふんわりは分かるかも?
読んで、(何だありがちな話か)と思わないでください。
ありがちじゃないから全然!
読んだらわかるから!
(本編最後まで読んで「ありがちやん」と思われたら本当にすみません)

舞台は現代です。もちろんフィクションだ。
気になったら1話から読んでみてくださいね。


主要人物紹介

✣西園寺 茉莉(さいおんじ まり)

名家西園寺家の令嬢で、美しく教養があり語学堪能。社交界にも通じている。
あらゆる芸事、礼節、教養を身につけてきたが、そのすべては、いつか訪れる取引のような婚姻において、自らの価値を最高値に保つための装飾に過ぎない。
「西園寺」という名にふさわしい額縁に収まり、いつか然るべき誰かへと手渡される。自分は誰かの妻となることで初めて完成する未完成の器――。
その無機質な幸福論こそが、彼女の世界のすべてだった。
美しく華があり、周囲の人々を無意識に魅了する人物。

✣黒崎 櫂(くろさき かい)

 少年時代に両親を事故で亡くし西園寺家に引き取られる。
西園寺家の使用人、茉莉の家庭教師として住み込みで雇われながら、学業支援を受けて育つ。
茉莉の幼少期から側におり、彼女のことを心の底から愛している。
いつ頃から茉莉を女性として意識し始めたかは本人も定かではないが、出会った頃から彼女の明るさと清らかさが光となって彼の暗く沈んだ心を照らし救ってきた。
現在は西園寺グループの社員としてリモートで働きながら茉莉の執事も兼任している
主従という越えられぬ境界線の傍らで、彼女の幸福だけを願い、己の情熱を完璧な慇懃さの裏側に封印し続けてきた。


✣九条 稜真(くじょう りょうま)

名門・九条家の御曹司。
高潔で誠実、絵に描いたような紳士であり、茉莉の恋人として彼女を外の世界へと連れ出した人物。
茉莉を心から愛し、彼女にふさわしい男であろうと努めるが、彼女の最も近くに居続ける執事・櫂に対し、決して埋められない時間の差と、底知れぬ嫉妬心を抱いている。
物語の大きな転換点となる「ある事件」をきっかけに、彼は苦渋の決断を迫られることになるが、それが3人の運命を思わぬ方向へと向かわせる。

※第二章【崩壊】に詳しく記載があります


✣西園寺征嗣(さいおんじ せいじ)

西園寺グループを率いる絶対的な権力者であり、茉莉の父。
情に流されない厳格な経営判断を下し氷の帝王と呼ばれている。
亡き妻との間に2回の流産の末、やっと出来た愛娘の茉莉には最高の教育と環境を与え、彼女が「名家の令嬢」として完璧に振る舞うことを何よりの誇りとしており、茉莉の幸せを心から願っている。
亡くなった親友の息子である櫂を引き取り、側に置いて目をかけてきた。


✣西園寺美智子(さいおんじ みちこ)

征嗣の再婚相手であり、以前は彼の秘書を務めていた女性。
茉莉の思春期頃から征嗣に頼まれ、母を亡くした茉莉が女性へと成長する過程で、父や櫂では手の届かない繊細な変化を手助けし支えてきた。
茉莉への深い配慮から、彼女の大学卒業を待って籍を入れるなど、常に自分よりも家族の和を優先する慎ましさを持つ。しかしその穏やかな微笑みの裏には、西園寺という名門を支える凛とした強さが秘められている。

✣加納麗奈(かのう れいな)
ネタバレになるので詳しくは言えないが、明るくて人懐こい有能な女性。
語学が堪能で通訳やトラベルコーディネーターをしていたことがある。

【 あらすじ】
西園寺グループ社長・征嗣の右腕で腹心の部下が、ある時、夫婦で事故死する。
駆け落ち同然で結婚した2人の身寄りのない一人息子黒崎櫂は、その有能さから征嗣に引き取られ、愛娘茉莉の家庭教師兼使用人として住み込みで働き、学業を支援してもらいながら過ごした。

悲しみと喪失、絶望、そして役に立ち、優秀でなければならないという過度のプレッシャーに晒されながら、茉莉の純真無垢な愛らしさが唯一心の救いとなっていった。

元々男児を望んでいた征嗣は優秀な櫂を息子のように目をかけ、執事として雇いながらも学生時代から仕事の英才教育を施していく。

櫂にとってそれは「恩」であると同時に「茉莉を守り、西園寺を支えるための精密な機械」に作り替えられる過程でもあった

櫂は、美しく成長する茉莉に次第に一人の女性として惹かれていくが、西園寺家の恩義に背くことは出来ず、その気持ちは押し殺しあくまでも執事として接していた

茉莉も執事である櫂に多大なる信頼を寄せているが、いつの間にか無意識に櫂とほかの男性を比べている自分に気づいていた。
櫂以上の人でなければ、と。

櫂の存在があまりにも大きいため、櫂無しで生きられなくなる恐怖から外に自分の居場所、自分の愛を探し続けていた。

やがて九条家御曹司、稜真と恋愛、婚約。
真面目で正義感が強く、家柄も申し分ない稜真。
茉莉はやっと櫂以外の居場所を見つけ安堵し、稜真のことを愛し始め、親公認の仲になっていた───

とある上流階級、一人の女性を巡る愛と成長の物語。
葛藤と再生の中で、茉莉は自らの使命を見出し、未来を切り拓いていく――それは、闇と光が交わる“薄明”の物語。

現在毎日連載中。ぜひ1話からご覧ください。

めんどくさい人には章ごとのあらすじもあるよ。↓

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