きびだんご 山方永寿堂 岡山市 和菓子なスクチャイ144 2025.10.24
和菓子なスクチャイ144 岡山 > 岡山市
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
きびだんご 山方永寿堂(やまがたえいじゅどう) 岡山市


1.イオンできびだんごを買う
前回イオンの食品売り場で箱入りの「生もみじ」(広島のもみじ饅頭)を買った時、その売り場から少し離れた場所のワゴン上にバラ売りのもみじ饅頭と共に並んで売っていたのがこの「きびだんご」だった。
写真の通り包み紙が桃太郎の話に出てくる登場人物の顔になっていてかわいいから買ったのだ。
まんまとパッケージで騙されてるパターンだ。
つまり「ジャケ買い」だ。(≧∇≦)
ちなみにお値段は税込354円だった。
2.岡山は広島と一緒?
ちなみにもみじ饅頭は広島できびだんごは岡山だけど、このように売り場では一緒くたにされるのね・・・
岡山と広島は何かと一緒にされる。
それは鳥取が島根と何かと一緒にされるのに似ている。(いっそのこと合併して「ねっとり県」になれば?という春風亭一之輔師の意見もある)
漫才ブーム(1980-82年)の漫才コンビB&Bは広島の島田洋七が自慢げに「もみじまんじゅう〜!」とアピールして相方の岡山出身の島田洋八を田舎臭いと腐すのが毎度お馴染みのネタだった。
不思議だが、岡山と広島はそういう関係なのだ。
3.「男前」で美味しい山方永寿堂

岡山にはきびだんごのメーカーはいくつかあり、今回買った山方永寿堂はその中のひとつだ。
それぞれのメーカーには特徴があるのだが、山方永寿堂のきびだんごが他のメーカーと一線を画す最大の魅力は「食感」と「製法へのこだわり」にあるとのことだ。
山方永寿堂は創業以来きびだんご一品のみを作り続けている、かなり「男前」な専門店なのだ。
これだけで何年もの間勝負しているわけだから、そりゃ商品にはむっちゃ自信があって他には負けないものがあるわけだ。
そういうこところを吾輩に一言で言わせてもらえれば「男前」となる。(≧∇≦)
具体的に何が「男前」かと言うと、昔ながらの伝統製法である「釜炊き」にこだわり機械任せにせず熟練のスタッフが手作業で一釜一釜心を込めて炊き上げているのだ。
ど〜ですか!
かなりの「男前」ではあ〜りませんか!
(福澤ジャストミート朗の言い方と首の曲げ方で)
この長い時間をかけた丁寧な釜炊きにより、機械では出しにくいもっちり感と老若男女誰からも喜ばれる非常に柔らかく滑らかな舌触りが生まれている。
吾輩はさっそく食べたが、おっしゃる通りのその通りなのだ。
昔ながらの製法で「男前」パワーを込めた商品なのだ。
食べると柔らかくて美味しいだけではなく、自ずとパワーがつきそうで、本当に矢でも鉄砲でも持って来い!という気持ちになるところは偽りのないところだ。
鬼でもアントニオ猪木でもジャイアント馬場でもアブドーラ・ザ・ブッチャーでも誰でもかかって来い!
という気持ちになる不思議なおやつなのだ。
本当にこの調子だったら鬼退治出来そうだ。
甘さも上品に仕上げられており、きびの風味を活かしたやさしい味わいが特徴だ。
きびだんごと言うからにはもちろん原材料に「きび」を使っている。
それがこの餅菓子の風味付けをしており、他の一般的な餅菓子と一線を画しているのだ。
4.山方永寿堂の歴史

創業は昭和21年(1946年)8月。
岡山県内にあるきびだんごの製造会社の中で、唯一「きびだんご」ただ一品のみを作り続けている専門メーカーだ。(前章「男前」参照)
ちなみに他のメーカーは和菓子全般も製造していることが多いのだ。
過去には「全国菓子大博覧会」で高位賞を連続受賞し、後に無鑑査賞を受賞するなど伝統的な製法と品質が長く高く評価されてきた。
4.1.現代のブランディング
創業70年を迎えた2016年に、岡山のデザイナーユニット「COCHAE(コチャエ)」にパッケージデザインを依頼し、大々的にリニューアルを実施した。
「開けて楽しい、食べておいしい」をコンセプトに従来のきびだんごのイメージを一新した。
桃太郎物語の登場人物(桃太郎、犬、猿、雉、鬼)が描かれた個包装がお土産としての人気を決定づけた。
このように山方永寿堂はきびだんごの「専門店」として経営しており基本的にはきびだんご以外の一般の和菓子は製造していないが、「きびだんご」という枠の中で多様な商品展開を行っているのである。
4.2.バリエーション
プレーン(今回吾輩が買った商品)
きなこきびだんご
白桃きびだんご(岡山県産白桃ピュレ使用)
マスカットきびだんご
4.3.派生/コラボ商品
紙相撲きびだんご:
桃太郎をテーマにした紙相撲とセットになったエンターテイメント性のある商品。
めでたきびだんご:
鶴や亀、七福神などの縁起の良いデザインを施したパッケージで贈答用や引き出物に適した商品。
このように山方永寿堂は「きびだんご」という単一品目に特化することで、その品質とブランドイメージを高めているのが大きな特徴だ。
もう一度言う。
「男前だ!」
5.きびだんごの謎

岡山の名物お菓子と言えば桃太郎の「きびだんご」になっているのだが、「きびだんご、わたしにひとつ、くださいな♪」で、1個だけの「きびだんご」でキジもサルもイヌも命がけの鬼退治によくお供したものだと感心する。
労働基準法に照らし合わせると問題大ありのような気がするのだ。
(この点は春風亭一之輔師もしばしば笑点でネタに絡めて何度か指摘している)
6.他のメーカー
参考までに山方永寿堂以外の岡山のきびだんごメーカーをあげておく。
6.1.廣榮堂 (こうえいどう)
【老舗の王道】創業160年以上の老舗。
伝統的な製法を守りシンプルなきびだんごの味と柔らかさに定評がある。
天皇への献上歴もある。
商品:
元祖きびだんご、むかし吉備団子(より伝統的な製法)、各種フレーバー(抹茶、海塩、黒糖など)がある。
6.2.廣榮堂武田 (こうえいどうたけだ)
【もう一つの老舗】廣榮堂から分かれたメーカーで、独自の進化を遂げている。
もちもち感と、甘さ控えめな味わいが特徴。
商品:
きびだんご(シンプルなパッケージ)、進化系(生チョコもちなど)、 Noritakeデザインパッケージ |
6.3.山脇山月堂 (やまわきさんげつどう)
【多様な商品展開】明治14年創業の老舗で伝統的なきびだんごに加え岡山特産のフルーツ(白桃・マスカット)を活かした商品や洋風の進化系も豊富。
商品:
元祖きび団子、フルーツきび団子、生きびだんご(カスタード入り)
6.4.金萬堂 (かねまんどう)
【きび田楽】きびだんごとは異なる「きび田楽」という商品を展開。
串に刺してあるため、食べやすいのが特徴。
商品:
きび田楽、各種フレーバー(きなこなど)
以上、いろいろなメーカーがある。いつか食べ比べてみたいものだ。
7.他メーカとの食べ比べ
そこで食べ比べのポイントだが、岡山のきびだんごは、メーカーによって以下のような違いがあるのでそこを意識しておけば楽しく興味深い違いを発見できるかもしれない。
7.1.食感
老舗系(廣榮堂など)
伝統的な、とろけるような柔らかさや、しっかりとしたコシのあるもちもち感。
進化系(山脇山月堂の生きびだんごなど)
マシュマロのようなふわふわ感や、冷やしてグミ感覚で楽しめる商品もある。
7.2.甘さ
メーカーや商品によって甘さが異なり、甘さ控えめで素材の味を活かしたものから、しっかり甘いものまで様々。
7.3.フレーバー
伝統的なプレーン(黍の風味)のほかに、岡山特産の白桃やマスカット、そしてチョコレートやきなこなど、メーカー独自の味が楽しめそうだ。
8.【追記】ガーン!イオンで177円!

その後、高崎駅前のイオンで半額の同じ「きびだんご」を見つけた。
値段もさることながら、売れ残っているということと、どこのイオンでも売ってるってことか!?
ちょっとガーン!となった瞬間であった。
(2025/11/11追記)
(おわり)
