秋田の笹巻き タンポヤ林 秋田市 和菓子なスクチャイ136 2025.10.04
和菓子なスクチャイ136 秋田 > 秋田市
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
「秋田のささまき」タンポヤ林 秋田市


1.有限会社タンポヤ林
秋田市にある創業50年余(会社設立昭和35年(1960年)、法人化昭和49年(1974年))の有限会社タンポヤ林は秋田を代表する郷土料理きりたんぽの製造販売を主に行っている食品製造会社だが、今回紹介するおやつの「笹巻き」も製造し土産物店等で販売している。
当社が製造するきりたんぽは地元の秋田市柳田地区や井川町の契約農家のお米(あきたこまち)を使用しているが、この笹巻きは秋田県産餅米との記載のみで地域や銘柄の記載はない。
2.笹巻きについて
笹巻きは日本の東北だけに限らず日本全国や中国周辺地域などの国外を含む広い範囲で見られるが、日本の場合新潟などでは笹の葉で巻いていても笹巻きと言わずにちまき(粽)と呼ぶ地域もある。
また甘いおやつとして食べるだけでなく、中華ちまきのように醤油などで味付けされた具材とご飯を混ぜて巻いた食事系の笹巻き(ちまき)もある。
ちまき(粽)と呼ばれるものには笹の葉で巻いたもの以外に竹の皮やチガヤやヨシ(アシ)の葉などで巻いたものがあるが、ちまきの「ち」はチガヤ(茅)の「チ」であり、本来はチガヤで巻いたものが語源である。
しかし実際にはチガヤだけでなく笹の葉やヨシ(アシ)の葉、あるいは竹の皮など植物の葉や皮で巻いたものを総称して「ちまき」と呼んでいる人や地域があるということだ。
その中身も甘いおやつや食事系があり、使われる米も餅米だけでなくうるち米もあるように種類や変化に富む。
一方「笹巻き」と呼ばれるものは一般に降雪地域で熊笹が繁る北日本(東北、北陸、北海道)で多く見られ、餅米を使った甘いおやつとして食べられるものだ。
中身も餅米を炊いただけのものもあれば、炊いた餅米を半殺し(全部潰さなくて粒が一部残る状態)にしたものや、あるいは餅米を搗いて餅にしたもの、さらにその餅に餡を入れたものなど多種見られるが、笹巻きと呼ばれるものは大抵甘いおやつである。
3.「秋田の笹巻き」を購入
秋田駅から西側のアーケードを真っ直ぐ抜けた先、徒歩5分程度のところにある秋田市立千秋美術館が入るアトリオンビルの地下1階秋田県産品プラザで吾輩はこの笹巻きを買った。
1パック5個入りで税込850円だった。
(※税込850円は2025/10/04の購入時の価格。その後米価が下がったためか2025/10/29時点で値下がりしており税込760円の販売価格)
4.「秋田の笹巻き」の形態と食べ方


真空パックになっていて1か月間ほどの常温保存が可能となっている。
パックには食べ方が書いていて、それによると、パックのまま電子レンジで温めるとパックが膨らみ始め、膨張しきったところで破裂音と共に空気穴から空気が抜け始め、萎んだところで加熱を終了すればいいとのことだ。
火傷を防ぐため電子レンジ内でしばらくそのままにしておいて、冷めたら取り出しパックを開封すればいい。
5.「秋田の笹巻き」の中身


温めた後、笹の紐を解くと、中から炊いた餅米を固めただけのような、言わばおはぎの餅米ご飯が現れた。
それが緩くて崩れ、せっかくの三角錐のような笹巻きの形をほとんどなさずに皿に転がり出た。
さらに多くの餅米が笹にこびりついて簡単に取れず箸で削ぎ落としたので、皿の上ではこれまた無残な姿になった。(写真参照)
6.「秋田の笹巻き」を食べる


見栄えは良くないが、気を取り直して、添付されていたきな粉と黒蜜をかけた。
きな粉は青大豆のようだった。
山形もそうだが、東北では青大豆のきな粉を使う場合が多いのだろう。
食べてみるともちろん旨い。
見た感じの想像通りの美味しさで、意地悪な見方をすると餅米が出てきた瞬間からそれはわかっていたので新鮮な嬉しさはなかった。
しかも目の前の餅米は崩れていて、あたかも茶碗に盛った餅米ご飯を皿にあけてそこにきな粉と黒蜜をかけた態だ。
美味しいが、食べる嬉しさはあまりなかった。
7.高価で珍しくないが日持ちがして手軽
これだけの量で税込850円は高い気がした。
(2025/10/29現在の価格は下がっていて税込760円だがそれでも高い食べ物だと感じる)
そもそも餅米の白いご飯が笹の葉に包まれた笹巻きは山形や新潟などにもあって珍しくないし、量との比較として価格はこれほど高くはない。
その意味で吾輩にとっては再度買って食べる気はしない商品だったが、この商品の利点は1か月ほど常温で日持ちするところときな粉と黒蜜がついているので電子レンジさえ使えればすぐに食べられるというところだろう。
なんらかの事情で買い置きしておいて手軽に笹巻きを食べたいと思う人には便利な商品かもしれない。
(おわり)
