いが餅・草餅・くるみ餅 つるがや 新潟三条 和菓子なスクチャイ076 2024.09.25
和菓子なスクチャイ076 新潟 > 三条
いが餅・草餅・くるみ餅つるがや 新潟三条
1.つるがやが豆大福を作らない季節

前回紹介したつるがやが豆大福を作らない季節、例えば現在(2025/08/21)のような盛夏や残暑の候にはいったいどのような和菓子を作って売ってるのであろうか?
答えは今回紹介する、いが餅、草餅、くるみ餅だ。(写真参照)
2.いが餅とは?
大福のように見えるが生地は餅ではなくうるち米の米粉の生地でこし餡を包んだものだ。
生地にもち米を使ってない代わりかどうかわからないが、もち米に色をつけたのを表面に何粒か貼り付けてある。
これを蒸したものがいが餅だ。
「生地が安いうるち米で悪いね~、せめても何粒かもち米のつぶを着けとくね。ああそうだ、そのもち米の粒に色を着けておけば結構豪華に見えるだろう?」
などと言い訳をしているような和菓子だ。
・・・などと勝手なことを言ってたら誰かに怒られそうだ。(≧∇≦)
3.三竹屋も作るいが餅
先に紹介した笑点カレンダーがぶら下がっている三竹屋さんでもいが餅を作ることがあって、知人のホテルマンはぜひ伯父の作っているいが餅を食べて欲しいと吾輩に言っていた。
当人が子供の頃からの伯父さんの自信作だそうだ。
吾輩はそのいが餅をいつも楽しみにして行くのだが、今までのところ三竹屋の店頭ではいが餅を見たことはない。
三竹屋のご主人のレパートリーも広いのでそのうちいつかは出てくるのだろうか。
また吾輩も四六時中通っているわけではないので、吾輩の知らぬ間にひっそりと売っていたのかもしれない。
そういうことでいが餅の名前はホテルマン当人から聞いていたが、その時にはまだ現物を見たことがなかった。
4.つるがやでいが餅発見
ところが吾輩、三竹屋より先につるがやでいが餅を見つけたのだった。
徒歩圏内でほど近い近隣同士の2軒の和菓子屋さんが揃っていが餅を作っているということは、やっぱり新潟三条もいが餅の生産地なのかもしれない。
ここで見たいが餅が吾輩にとって初めてだった。
5.ピンクの米粒
大福のような餅の上にピンク色の米粒がくっつていた。
先に書いたが、大福のように見えるが生地は上新粉(うるち米の粉、米粉)をこねたもので餅ではない。
しかし、ピンク色のせいでなかなかハデである。
そもそもピンク色の米粒がなくても、中身の大福だけで充分ではないか?
とも思う。
ピンク色の役割は何?
ま、単なる飾りだろう。
しかし、そのもち米の米粒のお陰で、ただの大福餅とは違う独特の食感を生んでいるのだった。
まあ大げさに言うたらご飯を食べている感じなのだった。(≧∇≦)
6.いが餅は江戸時代からあった
いが餅は江戸時代にはあったそうで、当時の「物の本」によるとうぐいす餅や安倍川餅に並び3番目にいが餅が出てきていたらしい。
(「物の本」とは『浮世床(うきよどこ)』という滑稽本。1813-1823年)
江戸時代3大餅の1、ということになる。
つまり江戸時代ではいが餅が一般的な食べ物だったのだろう。
名前の由来は「稲の花」から「稲花(いが)」。
または栗のいがに見立てた「いが」。
さらに「伊賀餅」と書く場合もあるということで三重県の「伊賀の食べ物」という意味を表しているとの説もある。
ま、諸説あり、というやつだ。
餅米粒の色は新潟三条のつるがやではピンクだが、他に黄や赤や青があるらしい。
で、このいが餅は全国どこにでもあるというものではないようだ。
例えば広島、山形蔵王、愛知、滋賀、三重・・・など。
吾輩が調べた限り新潟の文字はなかった。
新潟三条にいが餅を作る和菓子屋さんがあることは、もしかするとめずらしいことなのかもしれない。
7.草餅
豆大福と同じくつるがやの主人の手作りで、じつに柔らかい生地で、中にはこし餡が入っていた。
この生地もいが餅と同じく上新粉(うるち米の粉、米粉)をこねたもので餅ではないはずだ。
つまり、あくまでもち米は豆大福に使うのだが、盛夏などいいもち米が手に入らない時には豆大福の製造は止めて、うるち米の粉をこねていが餅や草餅をつくるのではないかと想像する。
うるち米の粉にも利点があってすぐに固くならないことだ。
そして、やっぱり手作りの和菓子屋さんの草餅は相当おいしくて、これを食べてしまったらスーパーなどの量販店で売っている草餅は食べられなくなる。
どうしても比較してしまうのだ。
果たして口が肥えてしまうことはいいことか悪いことか?
8.くるみ餅
最後に、くるみ餅だ。
「三条名物 元祖くるみ餅」と書いてある。
写真を撮ったのは上の1枚だけで、餅の包みから出した状態や断面などの写真は撮らなかった。
以上、やや不完全燃焼ながら、つるがやのいが餅、草餅、くるみ餅の話はここでおわる。
ちなみにいが餅も草餅もくるみ餅も、そのお値段はあいにく覚えていない。
今度三条に行ったときに確認してここに記載するつもりだ。(≧∇≦)
(おわり)
