しおがま 御菓子司ひふみ堂 福島市飯坂温泉 和菓子なスクチャイ159 2025.09.30
和菓子なスクチャイ159 福島県 > 飯坂温泉
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
しおがま 御菓子司ひふみ堂 福島市飯坂温泉


1.福島観光物産館

福島県福島市の福島駅からすぐ隣のビルの1階にある福島観光物産館というところで税込486円で購入した「しおがま」だ。
2.福島県福島市の福島駅
福島県福島市といちいち書いたのは福島駅だけだと大阪環状線の大阪の隣の福島駅と間違うからだ。
特に吾輩のような大阪人だと福島駅と言えば大阪環状線の福島駅に決まってる。
道路情報でも「福島インターから西宮方面に渋滞が発生・・・」などと日頃も耳にする機会は多い。
そういうわけで今回の福島駅は東北本線と奥羽本線の分岐点の福島駅周辺の話だ。
3.「しおがま」とジャージー牛乳を買う

落雁系の押し菓子が好きなのでご当地のしおがまなどを見つけたら手が伸びてしまうだけでなく、売り場の入り口にテーブルを出して飯坂温泉の名物らしき商品を売るオッチャンがいたのだ。
対面販売かと思って「しおがま」を手に取ってからお金を払おうとするとオッチャンは中のレジで払ってね、と言った。
顔は怖そうだったが話し方は優しかった。
時間があったのでついでに中の商品も見たのだが、レジに行く前に税込800円の500ml瓶入りジャージー牛の牛乳が半額になっていたのでそれも手に取って買うことにした。
それにしても500mlで800円の牛乳ってどんだけ〜!?と仰け反りそうなのだが、購入直後にベンチのあるロビーのようなところで飲んだところ実に美味しかった。
こりゃあ800円の価値があるってなもんだ。
吾輩は酒は飲まないので牛乳で贅沢させてもらうのだ。
もちろん腰に手を当てて凛々しく飲んだのは言うまでもないが、なぜ店の前で飲んだのかと言うと冷蔵品なので常温で持ち歩くわけにはいかなかったからだ。
ちなみにレジに瓶を戻せるかと思っていたら瓶は回収していないのでロビーにある一般のゴミ箱のリサイクルの箱に捨てればいいとのことだった。
4.「しおがま」は持ち帰り
さて牛乳は飲んだが「しおがま」は2か月も賞味期限があるのですぐに食べずに持ち帰りにした。
それで封を切って食べたのはその賞味期限ぎりぎりの11月の20日すぎだったのだ。
もとより吾輩は賞味期限は多少超えても気にしないので期限が迫ってるからと急いで開封して食べたわけではない。
5.福島はなんでも塩辛い?


ひと口齧った時の感想は、塩辛っ!だった。
「しおがま」なので多少塩分が効いているのは承知だったが、ここまで塩辛いとは!
九重本舗玉澤の「しおがま」ではこんなに塩分を感じなかったので、明らかにこの商品特有の塩分濃度だ。
原材料名には、ゆかりの次に食塩と書いてあってそれは不思議ではないのだが、要するに塩分濃度が高いのだろう。
そういえばこの時、福島駅近くの中華料理屋さんのような店で昼食を摂ったが、そこのあんかけ焼きそばと付いていたキュウリの漬物が異様に塩辛かった。
その店のレビューにも書いてる人がいたが、座ったカウンター目の前には「塩分はとりすぎないようにしましょう!」のスローガンちらしを掲げてあった。
一方その隣には「注文したものは全部食べてフードロスをなくしましょう!」のスローガンだった。
その店はレビューでは評判がいい店だから入ったのだが後でよく見ると一部の人は塩分の濃さを指摘していたわけだ。
よく見ないで入った吾輩が不運だったのだが、そのレビューが指摘しているように最初から料理を塩辛くしておいて目の前に「塩分摂りすぎ注意!」「注文品は残さず全部食べましょう!」と書いてあるのは皮肉中の皮肉だ。
そこの食堂を良い評価してるのはきっと濃い塩分に慣れた福島の近隣の人たちなのだろう。
大阪生まれの吾輩には無理だ。
残すなと言われなくても注文品はすべて食べたがその後血圧が急上昇したような気分にもなって後口が悪かった。
6.「しおがま」を食べた感想



さて「しおがま」の話に戻す。
「しおがま」も塩分摂りすぎでうんざりさせられそうだが、まあ少しずつゆっくりと食べることにしよう、ということでこれを書いてる2025/11/23時点まだ8割がた残っている。
10ブロックのうち2ブロックを食べただけだからキッチリと8割残っていることになる。
いやはや塩分使用量g数が書いてないだけ不気味なのだ。
あとは、塩分だけでなく、原材料名表示に「ゆかり」と書いてあるだけあってシソの風味がある。
これはこれでいいのだが、塩分と合わさってご飯のふりかけのかたまりを食べているような気分にもなってくる。
ちなみに以前も触れたが「ゆかり」というのはふりかけの商品名ではなくシソをごなごなにしたものという古くからの一般名称だ。
仙台九重本舗玉澤の「しおがま」で「ゆかり」の説明をしたのでそちらをご参照。
7.福島の「しおがま」
「しおがま」というお菓子自体は宮城県塩竈市が発祥だが、江戸〜明治時代にかけて東北地方全体に広まった。
かつて飯坂温泉が湯治場・観光地として賑わっていた時代、地元の和菓子屋は旅館へのお茶請けや観光客への手土産を作るのが主な仕事で、ひふみ堂の「しおがま」もその頃に生まれたのではないだろうかと推測出来る。
ただしひふみ堂の「しおがま」はインターネット上にはめぼしい情報がないのだ。
あるいはこの吾輩のnoteが最初のネット上の情報になるかもしれない。
8.100円ケーキのひふみ堂
ひふみ堂の現在は「100円ケーキ」で有名になってしまい、本来の「御菓子司(和菓子職人)」として作り続けている創業以来の伝統的な看板商品(お土産品)が埋もれてしまっているようなのだ。
インターネット上にはケーキの情報が溢れかえっていて、この「しおがま」単体の情報はほぼ埋もれてしまっているのかもしれない。
9.ひふみ堂の歴史
現在は洋菓子(ケーキ)が主力のように見えるが店名が「御菓子司(おかしつかさ)」である通り、元々はこうした進物用・観光用の和菓子を作るのが本業だった。
パッケージにある「みちのく福島 飯坂温泉銘菓」という言葉は、このお菓子が飯坂温泉を訪れる人へのお土産として長く作られてきた歴史ある商品であることを証明している。
しかしながら現在のSNSやブログなどでは、ひふみ堂といえば「コスパ最強の100円ケーキ」ばかりが取り上げられれている。
そのため、昔ながらの「しおがま」や「お饅頭」などの和菓子情報は、ネット上にはほとんど出てきていない。
しかし地元の方や古くからの常連客は、ケーキと一緒にこうした和菓子を購入することがあり、吾輩が手にした「しおがま」はブームに隠れてしまった「ひふみ堂の本来の姿(老舗和菓子屋)」を味わえる、今となっては貴重な一品と言えるかもしれないのだ。
場所は飯坂温泉街のやや奥まった場所にある地元で長く愛されている老舗の和洋菓子店だ。
飯坂温泉に行くことがあれば立ち寄ってみたらいいかもしれない。
所在地:福島県福島市飯坂町湯野字毛字3-8
福島交通飯坂線「飯坂温泉駅」より徒歩約5〜6分
店構えは和菓子店(御菓子司)だが現在は「100円ケーキ(税込108円〜)」で非常に有名なお店だ。
ショーケースにはショートケーキやチーズケーキ、ババロアなどが並び、その圧倒的なコストパフォーマンスと素朴な味わいが人気を集めているようだ。
要するに何でもかんでもコスパコスパ!とうるさく叫ぶ「コスパ民」が群がるお店になっているのかもしれない。
しかしそう言いながら吾輩が実際にそのひふみ堂に行ったら行ったで塩辛い「しおがま」や他の昔ながらの和菓子よりも、やっぱり100円ケーキ(税込108円)に目が眩んでケーキの方を大量買いしてしまう危険性が孕んでいるのだった。
(おわり)
