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しおがま 九重本舗玉澤 仙台市 和菓子なスクチャイ138 2025.09.26

和菓子なスクチャイ138 宮城 > 仙台市

※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。


しおがま 九重本舗玉澤 仙台市

しおがま 九重本舗玉澤
しおがま 九重本舗玉澤

1.「しおがま」の思い出

ずっと以前、吾輩が子供の時、会社の慰安旅行で松島に行った伯父のおみやげが確かこの「しおがま」で、お菓子のような形態にかかわらず若干塩っ辛甘い妙なお菓子だと驚いたものの大好きになってしまったお菓子なのである。

その後、全国各地で高級〜庶民派のいろいろな落雁も好きで食べてきたが、甘いだけの落雁ももちろんいいのだが、あの時伯父が買って来た塩っ辛い落雁はいったい何だったんだろう?とずっと不思議に思っていて、また食べたいな、とずっと思っていたのだ。

そこで塩っ辛い「落雁」=塩分を含む「しおがま」と発覚し、その「しおがま」を買えばいいのだ、と思うようになった。

しかし「しおがま」は「どら焼き」のように全国各地のその辺で買えるものではない。

海外在住期間が長かったせいもあり、他の和菓子と同様にしばらく忘れていた時期もあり、数十年の後の帰国後の今、和菓子全般に郷愁を覚え、こんな風にnoteに和菓子の記事を書いてデーターベースのようなものを作ろうと企んでいる自分がいるのだった。

日本全国の有名無名の和菓子を食べまくって記録を残していこう!と思い立ったのはそのためだ。

ま、ヒマになったからという理由もひとつではある。

ともかく今回は、ひとつ真面目に「しおがま」を探して喰ってみようぜ!

と自分に言い聞かせて行動に移したのだった。

2.「しおがま」を求めて

それで仙台駅で探しまくったのが以前の記事だ。

結局その時は「仙台駄菓子」を買ってその中に入っていた一口サイズの「しおがま」を口に放り込んで一応満足したのだった。

その時、吾輩は最初「九重本舗玉澤のしおがま!」と吠えつつ仙台駅の名産品店を巡ったのだったが、最終的に九重本舗玉澤の「しおがま」は駅では入手できなかった。

その後、九重本舗玉澤の「しおがま」が欲しけりゃ仙台駅からだと結構歩いて九重本舗玉澤本店に行かねばならないことがわかった。

3.九重本舗玉澤本店で「しおがま」を買う

1675年(延宝3年)創業の九重本舗玉澤の「しおがま」は同社の代表的な銘菓の一つであり長い歴史を持つ伝統的な和菓子だ。

仙台に行っていた9月26日に初めて九重本舗玉澤本店に立ち寄ることができ、そこでようやく念願の「しおがま」を買った。

価格は税込756円であった。

その時、有名な「霜ばしら」にも興味があったので店頭でその入手方法を聞き、また10月1日に出直して来て、今度は「霜ばしら」も初めて手に入れたと言う流れになった。

(※ところが10月1日に「霜ばしら」の列に並んでいる時に直前にいた地元のおばちゃんと喋るうち、吾輩が数日前にここに「しおがま」を買いに来たと言うと、おばちゃんは、九重本舗玉澤の「しおがま」もいいけど本当は塩竈の「しおがま」が本物よ!私塩竈に住んでて今日は塩竈から「霜ばしら」を買いに来てるのよ!と聞き捨てならぬことを言ったのだった。この続きは別の記事で書く予定だ。)

4.九重本舗玉澤の「しおがま」

しおがま 九重本舗玉澤
しおがま 九重本舗玉澤

「しおがま」は宮城県を代表する落雁風の押菓子で九重本舗玉澤以外にもいろいろな製造元があるが、ここでは九重本舗玉澤の「しおがま」について説明する。

4.1.原材料と製法

国内産の上質もち米を蒸して乾燥させ粉にしたものを使用する。
これに砂糖や塩などを加え木型で押し固めて作られる。(落雁と似た製法)

4.2.風味の決め手

風味付けとして青もみ紫蘇(しそ)が散らされており、その爽やかな香りが餅米の素朴な甘さを引き立てる。

4.3.食感

口に入れるとほろりと崩れるような独特の柔らかな口溶けが特徴だ。

4.4.「しおがま」の名前の由来と歴史

「しおがま」という名前は、宮城県の地名に由来している。

このお菓子は、もともと宮城県塩竈市(しおがまし)で売り出されたことからその名が付けられた。

4.5.歴史的背景

古くから作られている銘菓であり九重本舗玉澤の「しおがま」はかつて仙台藩主の伊達家にも納められていた記録がある。

当初はもち米と塩だけで作られていたものが時代とともに砂糖や紫蘇(シソの粉末である「ゆかり」)が加えられ、風味豊かな現在のスタイルが確立したとされている。

4.6.関連商品「あん入りしおがま」

九重本舗玉澤では、伝統的な「しおがま」のほかに、玉澤特製の餡を「しおがま」で包んだ「あん入りしおがま」も販売されている。
こちらはしそ味のほかごま味や抹茶味などもあり、より豊かな風味と食べ応えを楽しめるそうだ。

九重本舗玉澤は以前記事にした「霜ばしら」という冬季限定の繊細な飴菓子でも知られているが、「しおがま」は創業以来の技術と伝統を守り続けている同社の基幹となる銘菓だ。

5.「ゆかり」について

和菓子「しおがま」で言われる「ゆかり」とは、一般的に紫蘇(しそ)の粉末や、その葉を細かくしたものを指す。

5.1.「ゆかり」の正体

紫蘇の粉末、または赤紫蘇や青紫蘇を乾燥させて細かくした粉末で、広島市の三島食品が製造販売する「ゆかり」という商品名のしそふりかけの「ゆかり」と同じ系統だ。

「しおがま」の歴史の中では、「ゆかり」=「シソの粉末」として使われることで風味が格段に増したとされている。

この紫蘇(ゆかり)が「しおがま」の上品な甘さ(餅米と砂糖)に、さわやかな風味とわずかな塩味、そして高貴な香りを与え、味全体を引き締める重要なアクセントとなっている。

紫蘇の葉が持つ独特の香りと色が真っ白な餅米の生地に散らばることで、見た目にも美しい仕上がりになっている。

このように、「ゆかり」は、九重本舗玉澤の「しおがま」の独特な風味とアイデンティティを確立している要素なのだ。

5.2.三島食品のゆかり

なお、九重本舗玉澤の「しおがま」に使われる「ゆかり」(紫蘇の粉末)と、広島市の三島食品株式会社が製造販売するふりかけ「ゆかり」との間に、直接的な関係はない。

両者に共通しているのは、どちらも「紫蘇(しそ)」に由来する言葉とその風味を利用しているという点だ。

「しおがま」の文脈で使われる「ゆかり」は、紫蘇の粉末を指す。

九重本舗玉澤では「青もみ紫蘇」を使っていると説明されている。

「しおがま」という和菓子は塩竈市で古くから作られており、風味付けに紫蘇(ゆかり)を使うスタイルは江戸時代以前から、あるいは明治時代初期までに確立されたとみられている。

つまり三島食品のふりかけが発売される遥か昔のことなのだ。

誤解のないようにまとめておくと、

しおがまのゆかり=素材(紫蘇)そのものを指す言葉

三島食品のゆかり=商品名(ブランド名)

ということだ。

なお、三島食品の「ゆかり」が全国的に有名になったことで「ゆかり」という言葉が紫蘇風味のふりかけの代名詞として広まってしまっている。

(おわり)

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