萬金飴 伊勢くすり本舗(松屋製菓)三重県伊勢市 和菓子なスクチャイ284 2025.12.05
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※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
萬金飴 伊勢くすり本舗(松屋製菓)三重県伊勢市


1.本塩釜で買った「萬金飴」
今年2026年の2月に吾輩が伊勢参りに行った時、地元の歴史ある漢方薬「萬金丹」を売っているのは見たが、この飴ちゃん「萬金飴」が売っているところは見なかった。
それではこれはどこで買ったのか?という話になるだろうが、吾輩はこの飴ちゃんをJR仙石線本塩釜駅の高架下のスーパーのようなところで買ったのだ。
税込430円だった。
ここは以前紹介した「はと麦のポン菓子」を買ったところだ。
この店にはこのように全国のちょっとマニアックなお菓子などの食べ物が売っているので電車の時間待ちに立ち寄ると面白い発見があるのだ。
2.食べた



食べた感想は・・・
まるで、神社やお寺を食べているような味だった。
神社の柱を舐めているか、お寺の床を舐めているような味・・・、いや、実際舐めたことがないので味はわからないのだが、神社やお寺を舐めたり食べたりしたらこんな味と香りがするに違いないと思えるのだった。
3.飴のルーツ
この飴は江戸時代から伊勢参りの旅人を支えてきた「お薬(和漢薬)」にあり、お菓子として三重県伊勢市の「伊勢くすり本舗」が企画販売し、地元の「松屋製菓」が製造するという関係で伊勢の養生文化が詰まっている。
4.伊勢くすり本舗と「萬金丹」
この飴の基音となっているのは伊勢名物の和漢薬「萬金丹(まんきんたん)」だ。
延宝4年(1676年)創業の伊勢くすり本舗(加藤延壽軒)は、江戸時代から続く薬種商だ。
かつて命がけで伊勢を目指した旅人たちが、お伊勢参りの常備薬として道中の腹痛や気付け薬として買い求めたのが「萬金丹」だった。
越中の富山、大和の奈良と並び、伊勢は日本三大薬地の一つとして数えられていた。
時代が変わり薬としての制約が厳しくなる中で、「もっと手軽にこの伝統的な和漢の力を役立ててほしい」という伝統継承の思いから開発されたのがこの「萬金飴」だった。
5.「神社やお寺」を感じさせる原材料


吾輩が神社やお寺を感じた独特の風味と香りは、配合されている3つの生薬(漢方)によるものだ。
ケイヒ(桂皮):
別名シナモンで、お寺の匂いやニッキ飴を連想させる香りの主役で、体を温める効果がある。
カンゾウ(甘草):
独特の深みのある甘さを持ち、喉の腫れを鎮めたり、毒消しの効果があると言われている。
アセンヤク(阿仙薬):
これが「お寺の奥深さ」を醸し出す独特の苦味と収斂味の元で、古くから生薬として珍重されてきた。
これらを沖縄産の黒糖が包み込むことで、もはや「苦い薬」ではなく、「滋味深くどこか懐かしい甘み」に仕上がっている。
6.製造元は松屋製菓(伊勢市)
製造を担う松屋製菓は、伊勢市御薗町にある飴作りのエキスパートだ。
銅釜での直火炊きの昔ながらの製法を守り、じっくりと炊き上げることで、飴の中に生薬の成分が均一に溶け込み、口の中でゆっくりと香りが溶け出すように工夫されている。
伊勢の薬屋さんが考えた配合を伊勢の飴屋さんが形にするという、まさに「伊勢の伝統のタッグ」から生まれた商品なのだ。
7.萬金飴に込められた願い
伊勢参りはかつて「再生(生まれ変わり)」の旅と言われていた。
この飴を舐めることは、長い道のりを歩いた旅人が一息ついて喉を潤し、生薬の香りで気を引き締めたという当時の「養生(セルフケア)」の追体験でもある。
「萬金飴」は特に「喉がイガイガする時」や「気分をシャキッとさせたい時」に最適だとのことだ。
もし味が濃いと感じる場合は、「温かい白湯」を飲みながら舐めるとお湯の中で飴が溶け、即席の「和漢ハーブティー」のような優しい味わいを楽しむことができるようだ。
ま、吾輩は神社仏閣に参拝している神聖な気分でこの飴ちゃんを舐めるつもりだ。
(おわり)
