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怒涛の「大人の休日倶楽部パス」第3日目・常磐線特急ひたち品川-仙台 2025/01/22

スクチャイのむちゃうま旅日記012 宮城>仙台市(2025.01.22)

★第1日目の成田山と鳥重の話はこちら★

★第2日目の特急あずさと草間彌生と桜鍋の話はこちら★


<序> 

2011年3月11日に発生した東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の影響で最後まで不通となっていた常磐線の富岡ー浪江間20.8kmが震災9年後の今から5年前の2020年3月14日に開通し、その当日から特急ひたちの東京から仙台への直通運転が再開した。

その特急ひたちで東京から仙台(あるいは逆の区間)を乗り通してみたいと開通以来ずっと思っていたが、ほぼ同時期から新型コロナ禍で自由に動けなくなったこともあり乗ることなく今に至った。

そこで「大人パス」の第3日目は東京から常磐線で仙台に行って戻ってくる日帰り旅行だ。

開通から5年目の常磐線通し乗車をいよいよ実現できるのだ。

なお、特急ひたちは全車指定席列車なので「大人パス」の指定席の権利を一回分使うことになる。

1.品川発仙台行き特急ひたち

東京(品川)と仙台の間を通しで走る特急ひたちは上下線とも朝昼夕に出発する3往復あるが、今回は品川発で仙台に行きたい。

品川を出発する1番列車は7:43に発車する特急ひたち3号でこれに乗ると仙台にお昼に着くので現地を楽しむ時間も充分とれるのだが、当日朝に新潟から行く吾輩には品川7:43はさすがに間に合わない。

それで2番列車である品川を12:45に発車する特急ひたち13号で仙台まで行き、帰りは東北新幹線で東京に戻ってくる計画をした。

仙台到着は夕方なのでほぼとんぼ返りなのだが仕方がない。

今回は特急ひたちに乗ることを目的として仙台を楽しむのはまた別の機会にしよう。

えきねっとで購入した「大人パス」はえきねっとの操作で座席指定ができるので便利だ。

2.JRシステムの不完全さ暴露

2.1.特急ひたちの指定席がとれない

ところがえきねっとの「大人パス」の指定席の操作で品川ー仙台を入力するとどの時間帯もすべて東北新幹線を使う経路しか出て来ない。

在来線の特急ひたちが検索結果に現れないのだ。

えきねっとの「大人パス」利用の操作ではなく一般の方法で品川ー仙台を設定し「新幹線を使わない」にチェックを入れて検索すると特急ひたちが現れた。

なぜか「大人パス」利用の操作では「新幹線を使わない」等の検索条件が選べない。
これが原因で検索結果はすべて東北新幹線経由となり、常磐線の特急ひたちは完全に無視されるのだ。

これでは特急ひたちに乗れないではないか。

それとも他に検索方法があるのだろうか。

「大人の休日俱楽部」には人間と話ができる問合せ電話番号があるのが幸いだ。
昨今は返信に数日かかるメールや、訳のわからないボットと話をさせられるAI窓口などが問合せ先となっていることが多い。
その点「大人の休日俱楽部」は電話で人間とリアルタイムで話せるのだ。
これは今時ありがたいサービスだと思う。

電話番号も固定電話の03だ。つまりかけ放題契約の端末であれば通話料金を気にすることはない。悪どい有料の0570でないことが幸いだ。
(0570は10分も話したら1,000円ほどの通話料が課金される。ちなみに「命の電話」が0570の自治体もあるが切羽詰まった人にも課金するとは酷というものだろう。それは新潟県のことだ。県庁ビルに大きな垂れ幕で命の電話0570と書いてある。:余談)

その「大人の休日俱楽部」問い合わせ窓口に電話をかけて訊いてみることにした。

2.2.「大人の休日俱楽部パス」の制限事項

幸い電話はすぐにつながり人間が出てくれた。

回答によると、「大人パス」のえきねっとを利用した指定席の予約ができない一部列車があり、それは「文面」で説明されているとのことだった。

五能線の快速リゾートしらかみ、そして常磐線の特急ひたちの2列車だそうな。
他にも臨時列車などでえきねっとで指定がとれない列車もあるとのこと。

「文面」で説明しているとのことだが吾輩はそのような「文面」は目にしていない。
こういう説明はどうせダニみたいな小さな字でどこか目立たないところにチョロチョロっと書いているのだろう。

いずれにしろ事情でできないなら仕方がない。

システム的にはえきねっとの一般検索のように「新幹線を使うか否か」のような条件設定が「大人パス」の検索画面にもあれば解決できるはずなのに。

しかしシステムの改変まで今議論しても仕方がない。

解決方法を聞いてみた。

すると、「駅のみどり窓口か券売機に行って下さい」

何!?

せっかくオンラインで予約を進めているのに、回答がこうだ。

しかもみどりの窓口だと?

淘汰されつつあってそのために行列ができてさらに外国人も多いため列が一向に進まない悪名高い「みどりの窓口」。

以前から新聞などのマスコミが報道しているではないか。

近寄りたくないみどりの窓口・・・

この期に及んで「みどりの窓口に行ってください」だと!?
または「自動券売機で行ってくださいだと!?」

JR東日本とJR北海道は「えきねっとを利用して下さ~い!便利ですよ~安いですよ~」などと宣伝しているではないか。
あたかも対面では売りません!相談にも乗りません!と客との対話を拒否するかように。

自動券売機というものは普段使ってないものなのでどこに何のボタンがあるとかどんな機能があるとか手順はどうするとか、見てすぐにわかりづらいのだ。
実際機械の目の前に立ってから途方に暮れることが目に見えている。

で、背後の客も気にしなければならないのだ。

機械の前であれこれ操作してああでもないこうでもないとしていると背後の客から「ハヨせんかい!」の圧力を感じることになる。

あれだけ「えきねっと」を使いましょうと言っておきながら、システムの節穴をつつくとその逃げ口上が「みどりの窓口に行って下さい」「自動券売機でおこなってください」とは・・・。

しかし吾輩はまだマシだ。

みどりの窓口も多機能自動券売機もある駅の目の前に住んでいるからすぐに駅に行ける。

しかし、僻地に住んでいる人が「駅に行って」「みどりの窓口」「自動券売機」と言われたら絶望を感じないか?

2.3.回避策はないの?

回避策を示してくれたらまだしも・・・

しかし電話対応の担当者は「駅に行って」「みどりの窓口」「自動券売機」の一点張りだった。

そう言えというマニュアルがあるのかもしれない。

それで電話を切りたいのだろう。

そこで吾輩は、品川-いわき、いわき-仙台などに分けたら出来るのでは?と言ってみた。

担当は「あ!できるかもですね!」と言った。

あくまで吾輩の提案だ。担当はこのやり方をおくびにも出さなかったくせに。

しかしこのやり方だと1本の列車に2回分の指定席の権利を使うことになり1回分もったいなくなる。こちらに不利だ。

そもそも1回で指定がとれないのはJRのシステムのせいなのに。

そしたら発券後に、2回に分けた指定券を1枚にまとめることは出来るのかと聞くと、自動券売機ではできなさそうだが有人のみどりの窓口ではできるだろうと答えた。

そこで指定席の権利が1回分戻ってくるわけだ。

しかし発券する時は旅程が固まった以降なので旅行直前のはずだ。

そんな時期に指定席の権利が一回分戻ってきても他の列車の指定に使う時間的余裕がないかもしれない。

そもそも早めに予約しておくのが指定券の意義なのに直前だと指定がとれない列車もあるだろう。

幸い特急ひたちが今の時期満席になることはなさそうなので直前でもとれそうだ。
だから今回はセーフ!よかったね!などという問題ではない。
指定券は1か月前から席を確保する安心を保証するものだ。

もうひとつの吾輩からの提案はこうだ。

そもそもがJRのシステムの都合上特急ひたちがの指定券がオンラインでとれないのだ。

特急ひたちが全車指定であるにもかかわらずオンラインで指定がとれないならそのままとりあえず指定を受けずに特急ひたちに乗車して、車内で車掌に申し出てその場で席を見繕ってくれればいいのでは?

JRのシステムの都合で不便を起こしてるのだったらそれぐらいの便宜を図ってくれてもいいだろう。

幸い特急ひたちは満席にならなさそうだし、直接乗り込んでいいのならばこちらも手間が省ける。

それを言ってみると直ちに却下された。

指定券が必要な列車に指定券を持たずに乗車してしまうとまずは駅での購入金額よりも高い価格で特急料金を支払わされ、乗り放題パスも有効でなくなるのでその間の運賃も払わねばならない、とのことだ。

言ってることは真っ当なルールとはわかるが、ことの発端がJRのシステムの問題なのに、利用者には何も便宜を図らないぞ!という姿勢なのだ。

「ともかく駅に行け!みどりの窓口に並べ!自動券売機で自分で操作しろ!」

とだけ言いたいのだろう。

最後に、指定席券を発券してからその指定内容を変更やキャンセルすることは自動券売機でできるのか?
できるならそのやり方を事前に教えてもらえないかと訊いてみた。

みどりの窓口が混雑している場合、自動券売機で指定席の変更が行えるならば便利だろうからあらかじめ知っておきたい。

すると問合せ担当者は「自動券売機」の件はJR担当なのでJRの問合せ窓口に電話をかけて訊いてくださいと電話番号を言った。

これはまるでお役人がよくやるたらい回しでないか?

2.4.JRのたらいまわし

自動券売機で「大人パス」で発券された指定券の変更ができるなら、駅で機械の前に立つまでに、その操作方法をあらかじめ知っておきたい。

知っておくと駅の自動券売機では少しでもスムーズにできるはずだ。

先の電話の担当者がたらい回しで言ってきたJR問合せ電話にかけて訊いてみた。

「自動券売機は数種類あって駅によっても異なるのですが・・・」

来た!

自動券売機の前に並んで、いざ自分の順番がきて機械の前についたけど、その機械で自分がやりたかったこれこれの操作はできません、というのが過去に何度かあったのだ。

隣の機械で出来るのがわかっても隣にスライドするわけにはいかない。並び直しだ。・・・_| ̄|○

最初からこの機械ができる、とわかっていたらまだしも、最初はわからないからとりあえず行列に並んで空いた機械の前に立ち操作を始めてからできないことがわかる。

例えばだが、具体的な経験を言うと、Suicaカードのタッチで新幹線に乗れるようにしたければ自動券売機でSuicaカードの初期処理をしなければならない、と宣伝で見たのでその処理を行うために駅の券売機の行列に並んだ時のことだ。

いざ順番が来て自動券売機の前に立ち画面を見たが、どこを探してもタッチしてもそのSuicaカード初期化処理というのがメニューになく、さっぱりわからなかった。

「呼び出しボタン」を押すしかなかった。

脇から係員が現れ用件を言うと「隣の機械ですね」の一言だった。

自動券売機には種類があって、どの機械が出来てどの機械だとできない、というのは一目でわかるものではない。

さらに行列は一列で、自動券売機が空いた順番に先頭がその機械につく。

これではどの機械になるのかはまるで当てものではないか。

しかしもしここで目的の自動券売機の外観がわかっていたら、空いた機械が違う機械であれば背後の人を先に通して自分の目的の機械が空くまで待つことができる。

そもそも券売機に種類があることがややこしいのだ。

「切符を買う」などの基本機能だとどの機械でもできるようだが、ある特別な機能はこの機械しかダメよ、なのだ。

利用者にはすぐにわかるはずがない。

2.5.指定券の変更ができる自動券売機

今回の「大人パス」の話に戻す。

JR問合せの電話担当者に、では「大人パス」で発券された指定券の変更ができる機械の外観の特徴を言って下さいと頼んだ。

「いくつかありましてですね~」

心の中:いくつかだと!? 嫌な予感・・・_| ̄|○

「まず、機械の脇に受話器が付いてるのがあるのですが、その受話器で担当者と話しながら操作することができます。なのでまずは外観から受話器のある機械についてください」

とのことだ。

まあ、わかりやすい特徴だ。

しかし、吾輩がいつも利用している駅の自動券売機に、脇に受話器なんてあったかな?と思った。見たことないぞ。

それを言ってみると「駅はどちらですか?」と訊いてきたので新潟駅と答えた。

「調べてから折り返しますので電話を切ってお待ち下さい」

とのことでしばらく経って着信。

「新潟駅には受話器付きの自動券売機はありません。なのでみどりの窓口に行って下さい」

・・・_| ̄|○

2.6.Suicaカードの残高照会で悩む

もう一つ券売機関連の例をあげると、有人窓口で、あるフリー切符の発券をしてもらったときのことだ。

ついでにSuicaの残高が知りたくて窓口にSuicaカードを差し出して残高をチェックして欲しいと頼んだら、その若い女性担当者は「隣の自動券売機でできますよ~」と言った。

いとも簡単な言い方だったので、きっといとも簡単にできるのだろうと隣の自動券売機の行列に並んだ。

しかし、いざ順番が来て画面を探してもSuicaの残高表示を行うような選択肢がない。

Suica関係のボタンを押すとチャージする画面になるだけで残高は表示されない。

またしても「呼び出しボタン」だ。・・・_| ̄|○

脇から出てきた係員は言った。

「ここに差し込めばいいんですよ。差し込むだけでここ、右上に(小さく)表示されます」

心の声:知らんがな!・・・_| ̄|○

Suicaの残高を見るのは差し込むだけ、とはどこにも書いてない。

機械を見るだけでは絶対にわからない。

しかも表示は右上の隅に小さく数字が一瞬出るだけだ。

言われなければどこに残高が表示されているかもわからないだろう。

さっきの窓口の女性も、先に一言やり方を言ってくれたらまだしも・・・

女性担当者はいとも簡単そうに「隣の自動券売機でできますよ~」と言うだけだった。

確かに、隣の自動券売機ではできたのだ。

なので彼女の発言は間違ってはいない。

しかし、もしかしたらその窓口でもSuicaのカードの残高ぐらい見てもらえたのではないか?

窓口でも出来るけど、面倒だから隣の機械に行ってと言ったの?
(背後に誰も客はいなかったので急がされることはなかったはず)

これもたらい回しの一種ではないの?

親切ではない説明は人を混乱させ、客の時間も別の担当者の時間も奪ってしまうのだ。

JRはそこのところをよくわかって欲しいと思う。

2.7.自分で編み出した解決策

「大人パス」からあれこれとJRの面倒な点が見えてきた感があるが、先に進もう。

特急ひたちだ。

オンラインで予約できない品川ー仙台の指定席をどう確保するかだ。

吾輩はえきねっとの「大人パス」の指定席予約画面を再度開き、特急ひたち13号のオンライン予約が出来る区間を探すことにした。

品川ー仙台の検索で東北新幹線だけが出てきて特急ひたちが出て来ない理由は、現在のところ新幹線を外す検索ができないということと、もうひとつは在来線の常磐線特急の所要時間(約4時間半)が新幹線(約1時間半~2時間)よりもかなり長いため、検索で常磐線経由の特急が除外されてしまうようなのだ。

そもそも所要時間だけがすべてではなく特急ひたちに乗りたいという吾輩のような人もいるので勝手に機械が判断しては困るのだが。

ともかく現行のシステムが所要時間だけで判断しているのであれば、新幹線で時間短縮される恐れのない区間を探し出すと検索で特急ひたちが現れるだろう、と吾輩は予想した。

えきねっとで検索したところ、その区間はたやすく見つかった。

例えば品川-水戸間。そして水戸-仙台。
または品川-いわき、いわき-仙台。
さらに品川-原ノ町、原ノ町-仙台。

座席指定の権利を2回分使って良いなら上記2区間を同じ席で予約しておけば実質品川から仙台まで通しで乗ることが出来る。

または、発券時に駅に行ったときにでも、癪だがみどりの窓口に行って2予約を1予約に統一してもらい、座席指定の権利1回分を返却してもらう。

ここで吾輩は思いついた。

無理に2区間に分けなくても、乗客が多そうな東京寄りの区間だけ先に指定を取っておき、残りの仙台までの区間は予約しないでおく。
そして旅行直前に駅で発券するときに先の指定席区間を仙台まで延長してもらえばいいではないか。

これなら座席指定の権利は1回分だけで済む。

吾輩は安全をみて、先の指定席区間の終点をできるだけ仙台に近い原ノ町にしてみた。

品川-原ノ町間の自分の気に入った席を予約した。

原ノ町は仙台から74.4km地点で特急ひたちの終点仙台から2個手前の特急停車駅だ。

感覚的に、原ノ町-仙台は新規客で満席にはなりそうもない区間である。

ましてや吾輩が品川から座ってきた同じ席に予約が入ることは考えにくい。

2.8.みどりの窓口で「大人パス」の発券(追記あり)

(2025/07/11追記)
ここで大事なことを挿入する。
えきねっとで購入した大人パスを窓口で発券してもらうとJREポイントがつかなくなるのだ。JREポイントがつくためには自動券売機で発券操作をする必要がある。これは2回目の大人パス利用時に、窓口で発券してもらおうとした寸でのところで窓口氏が教えてくれたのだ。この時もえきねっとで予約できない区間の列車が絡んでいたので窓口で発券と指定の変更をいっぺんにやってもらおうと思って緑の窓口に並んだのだ。
少しでもJREポイントがもらえる方がいいので窓口の順番を放棄して吾輩は自動券売機で発券し、その後再度緑の窓口並んで指定券の変更、と二度手間、いや、最初緑の窓口に並んでいた回から数えると三度手間になったのだった。時間の浪費も結構なものであった。くどいようだがその原因を繰り返すと、えきねっとですべての操作ができないことから端を発している。このあたり毎回そのような目に遭うのは苦痛だ。早くえきねっとを完全なものにして欲しい。(以上2025/07/11追記終わり)

吾輩は5日間の旅程を固め、6回分の指定席を取った後に駅のみどりの窓口に足を運んだ。

旅行開始の3日前である。

みどりの窓口ではオンラインで予約した品川-原ノ町を品川-仙台に延長し、同じ席を取ってもらった。

問題も起こらずすぐに処理してくれた。

想像したとおり、今のところそれが一番スマートなやり方だったのだ。

「大人の休日俱楽部」やJRの電話問い合わせ窓口ではこの方法は提案されなかった。

もっと早く誰かにこの方法を提案されていれば吾輩も落ち着いて旅程を組んでいたはずだ。

しかし・・・
その後、窓口で発券してもらった指定席券を確認してみると・・・

品川ー原ノ町の指定席券を同じ席で品川ー仙台に区間変更してとお願いしたはずなのに・・・号車と席番号が元とは完全に違っていた。

「同じ席で!」と言ったのに・・・_| ̄|○

第2日目の「松本行き」で書いたように、指定席には窓などの関係もあり選り好みがあるので決めた席を勝手に変えて欲しくないのだ。

吾輩はもう一度窓口に足を運ぶことになった・・・_| ̄|○

しかも同じ窓口の女性は「隣の席ですね?」などと不可解なことを言った。
「同じ席」と言ってるのだが・・・
窓口担当者は若めの女性日本人だったが、なぜ言ってる日本語が通じないのだろうか。
スマホ画面のチャットでしかコミュニケーションしない世代は話が苦手と聞いたことがあるが・・・
まさかと思うが、もしそうなら窓口担当は不適だろう。

JRはオンラインはオンラインで、券売機は券売機で、人間は人間でほんとうにいろいろ手間がかかる。

3.新潟-東京の計画

品川12:45発の常磐線特急ひたち13号に乗ることに決めたが、さて当日新潟を何時に出ようか?

上越新幹線は以前のように2階建てと1階建て車両が混在しているわけでもなく、今はどの列車も新型の均一車両だ。

選ぶのはせいぜい時刻程度である。

没個性でどの列車に乗っても変化はなさそうだが・・・

そこで思い出したのだが、以前(2023年3月18日)のダイヤ改正で生まれた、新潟ー東京を1時間半で走る列車だ。

1日1往復走っているはずだ。

一般に新潟ー東京は2時間前後の所要時間で、それでも充分早いのだが、それよりも30分も早いとはもはや驚異である。

これに乗りたいと思った。

時刻表を見ると新潟9:13発のとき312号だ。

東京到着は10:44。
所要時間1時間31分。

わずかに1分越えているがその1分はどうにもならなかったのやろね。(≧∇≦)

ちなみに反対列車の東京発は同じく朝9時台で東京9:12発のとき311号で新潟着は10:41。
所要時間1時間29分。
1時間半よりわずか1分少ない。

(但し鉄道ダイヤグラムは15秒単位なので時刻表上の秒単位の所要時間は利用者にはわからない。例えば時刻表で新潟9:13-10:44東京と表示されている場合、9:13:00,15,30,45-10:44:00,15,30,45のどれかの組み合わせになるので、例えば9:13:45-10:44:00の組み合わせの場合所要時間は1時間30分15秒となり、新幹線にしてみれば「時刻表では1時間31分に見えるが実際は約束通り1時間30分で走ってるんやで!(ドヤ顔)」となる。1分未満の差異は時刻表からは読めないので「とき312号」も「とき311号」もきっと1時間30分で走っているに違いないと思いたい。「とき311号」にいたっては9:12:45-10:41:00で最短1時間28分15秒なので「実際は1時間28分で走ってるんやでワレ!(なぜか河内弁)」となるかもしれない)

(ちなみに新幹線は15秒単位だが都市近郊電車には10秒単位もある。)

今回はその新潟9:13発の所要時間1時間31分の速達新幹線とき312号に初めて乗ってみよう。

没個性の新幹線と思っていたがこういうワクワクするような時刻表的個性列車もたまにあるということだ。

ところでなぜ早いか?

新潟を出ると次は大宮なのだ。

303.6kmノンストップ。所要1時間07分

途中の乗り換え重鎮駅、長岡も高崎もすっ飛ばす。

さらに上野も通過なので新潟から次の次の停車駅が終点東京だ。

ワクワクするではないか!(≧∇≦)

ちなみに東北新幹線では仙台−大宮ノンストップの「はやぶさ」が何本もあり、321.5kmを最短1時間06分で走る。

「速達とき」新潟ー大宮303.6km所要1時間07分、「はやぶさ」仙台ー大宮321.5km所要時間1時間06分。
ほぼ同じ所要時間で「はやぶさ」の方が18kmほど長く走るので表定速度は「はやぶさ」の方が速い。

ちなみに仙台−東京間351.8kmの最速所要時間は最速1時間30分で、新潟-東京333.9kmの最速所要時間1時間31分(上り)または1時間29分(下り)とほぼ同じだ。

「はやぶさ」の仙台−大宮321.5kmノンストップは1日に普通に何本も走っているし「速達とき」の新潟-大宮303.6kmより長いので、新潟ー大宮ノンストップで大騒ぎする人はもはやいないだろう。

しかし新潟-大宮ノンストップは今のところ1日1往復だけの貴重な存在なのでなんだか特別感があり、ちょっと騒ぎたくなってくるのである。

4.新潟-東京1時間半 速達とき312号

果たして新潟-東京を1時間半で移動する新幹線に乗る人種はどのような人間か?
混んでるのか空いてるのか?
スピードはめちゃくちゃ出すのか?

乗ってみないことにはわからない。

ただしこの「とき312号」の自由席車両は1-3号車の3両だけで、昨日一昨日に乗った早朝や夜間時間帯のような1-7や1-8などのように7,8両もある列車ではない。
車両は12両固定なので、自由席車両が少ない分指定席車両が多いのだ。

つまりこの「速達とき312号」は結構混むということかもしれない。

3両しかない自由席がどのような混み具合になるのか見てないのでわからないが、指定席車両が7両もあるなら指定席車両に余裕がありそうな気がする。

そこで吾輩は残り3回分ある指定席の権利の1回分をこの「速達とき312号」に使うことにした。
普通車両最後尾の10号車の中ほどの3人掛けシートの左側窓席を選んだ。

さて乗車当日。

9:13発車なので朝もそんなに早くない。

指定席なので早めに行く必要もなく、吾輩は発車10分前の9時頃にホームに立った。

車内は窓側が埋まる程度で、ビジネススーツの一人客が多かった。

もとより空席だらけなので、隣には誰も来ない。
(こんな状態で隣に座りに来る人がいたら真性のトナラーだ)

大宮ー東京間は通勤などで乗車する人もいるようだが、さすがに指定席を取ってまで大宮ー東京間を乗る人はほとんどいないだろう。
大宮から指定席車両には新規客は入って来なさそうだ。

つまり「速達とき312号」は9:13に新潟を出ると途中駅での車内の乗客は入れ替わりがなく、1時間後に大宮で下車する人が減って終点の東京に到着するということになる。
客の入れ替わりがほとんどないので車内は非常に落ち着くのであった。

3両の自由席車両は見てないので混んでるのか空いてるのかはわからなかったが、この「速達とき312号」に乗るなら指定席を確保した方がいいような気がした。

スピードだが、新潟発車直後から「もうしばらく停まらないぞ」という意気込みを感じるほど急加速しているように感じ、そのまま燕三条も一瞬にして通り過ぎた。

駅を通過するだけで東京まで30分時間短縮するのは難しいのでやはり速度を上げる区間もあるのだろう。

しかし上越新幹線は遠景が多いためか、体感的にはいつものスピードとあまり変わらない気がした。

実際10km/hや20km/h程度速度を上げている区間があっても体感ではわからないだろう。

ただ、いつもは停車する長岡駅や高崎駅を通過するときは速いと感じた。

5.品川駅で鯖焼き定食

東京に定刻10:44に到着後、京浜東北線の快速に乗り換えて11:00頃に品川に着いた。

特急ひたち13号が発車する12:45まで1時間半以上あるのでここで早めの昼食をとりたい。

品川の駅ナカはエキュート品川という名でかなりの店舗数があり、改札口を出なくても特に食べ物関係では和洋中、イタリア、インド、そしてデザート関係までなんでも揃っている。

しかもどれもがうまそうである。

しかし多くは持ち帰りの店で、おいしそうなフルーツサンドの店があったりするが、その場では食べられない。

そのフルーツサンド店の会計が空いていたので買った後に座って食べるところがあるか訊いてみたら、椅子とテーブルまではないが、スツールのような簡易的に腰掛けるところがあるとのことだった。

その場を見に行ったが、確かに座れそうな場所があったが、座りにくそうな手すりのような不安定なところだった。
確かに何人かが腰掛けていたが、もともと座るように出来ている場所ではなく、そこに座るのは不自然で快適ではなさそうだった。

考えてみたら改札内に快適なフードコートなどのような椅子とテーブルなどを設置する余裕はないだろう。
その場で食べるのではなく持ち帰るか長距離列車の中で食べる人向けの店が多いのだ。

しかし中には店舗内に飲食スペースがある店舗もあり、それらの店は人気があるようで11時の時点ですでに行列ができていた。

たまたま通りかかった店舗に行列がなくテーブルも空いているのが見えたので、あまり深く考えずにその店に吸い寄せられるようにして入った。

鯖焼きや唐揚げの定食などがある、比較的安価な和食堂だった。

行き当たりばったりで適当に入ったにしては当たりかもしれない。

吾輩は鯖焼き定食と、アジフライを追加注文した。

ご飯は大盛り無料。それで合計1,200円ほどなので結構良心的ではないか。
味も(鯵も)おいしかった。

焼鯖定食と鯵フライ

会計を終え出るときには外に行列ができていたので普段は結構な人気店なのだろう。
安くておいしくてお腹いっぱいになる店だ。そりゃあ人気店になるだろう。
早めに来たおかげで待つこともなく食べられ幸運だった。

さて、その後、エキュート品川を一通り見学した後、特急ひたち13号が発車する9番線ホームに降りた。

まだ発車まで20分以上あったが、すでに列車は入線していた。

扉が開いて乗車できたのは15分ほど前だった。

6.特急ひたち13号 品川-日立

車内販売で購入。ほや370円。
アイスクリーム340円。
車内販売で購入。ほや370円。
アイスクリーム340円

品川駅をがらがらの状態で発車したが、東京と上野で客が多数乗り込んできた。

上野を出るときにはほぼ満席になった。

この列車は13:00発の上野を出ると121.1km先の水戸14:05の到着までノンストップだ。

その水戸でかなりの乗客が下車した。

指定席を取ったのは一週間前だったがその時品川ー原ノ町間は吾輩の車両の座席図ではほとんど空席で乗客は2-3人しかいなかった。

品川ー原ノ町間の上野ー水戸などの途中駅での指定客があれば座席図では「指定済み」と出るのだが、先週の時点で確保済み座席がほとんどなかったということは、乗車直前に乗車券と指定券を買い求めるか、あるいはチケットレスでオンラインで直前に購入する人が多いのだろう。

上野(品川)ー水戸(勝田)間は30分おきに特急ときわが頻発しているほどの繁忙路線だ。

直前に利用する乗客が多い路線では数日前には空いていても安心して後で取ろうなどと思わずに、予定が決まっていれば早めに指定席は確保したほうがいいという話だ。

品川ー仙台などの長距離区間では、その間の一部区間で満席があると、全区間が満席と表示されるので通しで指定席が取れなくなるからだ。

14:29、この特急の名前でもある日立に到着した。

駅前に日航ホテルがあった時代に2度泊まりに来たことがあり、ホテルで紹介された近くの居酒屋さんの料理がとてもおいしかったことを覚えている。

駅は、車内から見ても改装されていることがわかった。
駅に以前の面影はなかった。

上階に大きなガラス張りの展望スペースができて、駅構内から海が一望できるようになったらしい。
そもそも駅の裏手の国道の向こうがすぐ海だ。
下車して駅を眺めたくなったので、いつかまた来たい。

7.(昔話)勿来の天津飯

14:53の勿来(なこそ)から福島県だ。

勿来とは「来るな」という意味だと高校の古典で知った。

で、ここは平安時代に勿来の関があったところ・・・となっているようで駅名にもなっているが、実は「勿来の関」自体が福島のここなのか、それとも日本の他の地域なのかわかっていないらしい。

高校時代を卒業したときの春休み、20日間の北海道ワイド周遊券で大阪から鈍行列車を乗り継いで北海道に向かうとき、吾輩は常磐線の鈍行列車を乗り継いで仙台に向かっていた。

その時勿来で途中下車した。
「来るな」と言われたら行ってみたくなるのが人情だ。(なんでやねん?)

昼時で、昼ご飯を食べようと入った中華料理屋さんで天津飯を頼んだのだが、めちゃくちゃトマトケチャップ味のする真っ赤っかのソースがかかった天津飯で非常にたまげた。

大阪で食べていた天津飯は透明の餡がかかっているものだから、こんなオムライスみたいな甘酸っぱくて真っ赤っかなケチャップ味の食べ物は未知の惑星の食べ物のようで強烈だった。

その時は、やはり来てはならぬ所に来てしまったせいかと観念した。
天津飯の関東仕様に初めて触れた瞬間だったのだ。

関東ではケチャップ味が一般だと後で知る。

しかし味は決して悪くはなかった。
変な天津飯だったがとてもお腹が空いていたこともあり全部きれいに食べた。

そんな思い出もある勿来も通り過ぎた。

8.(昔話)知人の名前の入場券を買う

次の駅、植田をゆっくりと通過した。

ゆっくり走るのは線路が単線なので駅ではポイントで分岐線に入るからだ。

常磐線は東京方面からいわきの先の四ツ倉まで複線だが、それ以降は広野-木戸の複線区間を除いて岩沼まで単線だ。
待避線がある通過駅ではポイントで分岐する場合があるのでその度に速度を落とす。

ちなみに植田は高校時代のクラブの先輩の苗字だ。
あだ名は漢字が違うが上田馬之助だった。

で、当時その駅植田で途中下車した。
そして入場券を買った。
植田先輩へのおみやげだ。
当時は硬券入場券で有人の窓口から買った。

今は特急が停まらない駅なので無人ではないだろうか。

当時こんなふうに常磐線の気になる駅でいちいち途中下車してまた次の普通列車で仙台方面に進むというのんびりした旅をしたのは、当日夜までに仙台に着けばよかったからだ。

当日はたしか仙台の安いビジネスホテルに一泊して、翌日は仙台朝発の青森行き鈍行客車列車に乗り夜に青森に到着する計画だった。

その後は青函連絡船の夜行で函館へ・・・懐かしくていろいろ書きたくなってきたがまた別の機会に。

15:07温泉が有名な湯本到着。

ハワイリゾートがある湯本だ。
知ってるだけで行ったことはないが。

しかしここまで来るのに、東京から特急で2時間少しかかっている。
本物のハワイに行くよりは所要時間は短いが、特急で2時間はかなり遠い印象だ。
ハワイリゾートの噂は最近あまり聞かないが今も活発に営業しているのだろうか。

車窓右手には湯本温泉の療養施設が見えた。
この施設には見覚えがあって高校時代の旅の時にも見たような気がする。

15:13いわき到着。
かつては「平(たいら)」だった。

高校時代、平でも途中下車して「平」の入場券を買った。
駅構内にやたら人が多かったことを覚えている。
うすら寂しい常磐線沿線を眺めてきた後には大都会に見えたのだった。

入場券は、高校時代のクラブの先輩の下の名前が「平」の先輩へのおみやげだ。
(そういえば別の旅行の時だが、磐越西線の喜多方で入場券を買ったがそれは高校時代の担任だった体育教師の苗字が喜多だったからだ。こんな風に当時は知り合いの名前の駅で入場券を買っては人にあげていた)

ま、当時1枚110円か120円程度のおみやげだ。

9.富岡ー浪江・常磐線最後の開通区間

富岡から浪江までの20.8kmが震災後除染作業などで開通が一番遅れていた区間だ。

震災から9年後の2020年3月14日にこの区間が復旧し、常磐線が全線開通した。

その日から上野ー仙台の特急ひたちの通し運転も復活したらしい。

列車は次第に東京電力福島第一原発に近づいて行くことになる。

10.植物が変?

いわき(かつての平)から30分ほど走って15:46に富岡到着。

反対列車特急ひたち22号が右側に到着するとこのひたち13号はすぐに発車した。

車窓右手は駅のすぐ横からだだっ広い田んぼのような土地が続いていて民家は見あたらない。

たまに新しい家か倉庫のような建物があったりした。

富岡川を渡るとスギかヒノキかの林や落葉した広葉樹が生える低い丘陵の森が続いた。

ヒノキかスギは常緑だが、葉が一斉に赤茶色に変わった地帯があった。
枯れているのだろうか。

事故直後はこの周辺に高濃度の放射性物質が降り注いだはずで、野生の動植物は存分に浴びたであろう。

チェルノブイリ原発事故で人間が入らなくなった地域にはその後突然変異で奇妙な形になった動植物で満たされているなどというガセネタを聞いたことがあるが、こういう話にはまさかと思いつつも、でももしかしたら・・・とも考えてしまう。

植物は逃げられないのでそのまま浴び続けるしかないし、野生動物は直接痛みもない放射線から逃げることはできず、そのまま弱って死んでいったのだろう。

鉄道沿線の除染が完了して列車が走るようになったというが、広大な地域での除染処理で作業員はいったい何を見たのか興味深いところだ。

吾輩の目で見た限り、気になったことは常緑針葉樹の葉が赤茶けていたことだ。
そもそも走っている最中の観察なのでじっくりと見たわけでもないが。

森を過ぎると民家がたくさんあった。

みな新しく見えるので、事故後に建てたものかもしれない。

住宅がある地域の脇にもスギかヒノキかの常緑針葉樹の森がところどころにあるが、半分程度は葉っぱが赤茶けていた。

常緑樹は紅葉したり落葉したりしないので、常緑樹の葉が赤くなること自体がおかしいのだ。

やっぱり直に見ていないので断定はできないが、もしかすると枯れているのかもしれない。

その後民家が途切れ、原発最至近距離にやってきた。

夜ノ森という小さな駅を通過。

そこからまた森の丘陵地帯で、道路脇には田畑や工事車両や資材置き場のような場所もあった。

立派で大きな木造2階建てが線路脇にあった。

事故以前からあるのか事故後に建てたのかはわからない。

原発から5-6kmといったところだ。

その後、民家は見あたらず、丘陵に森と雑木林と草原のような荒廃地になった。

11.原発から4-5kmの水田

平地には水田があった。

原発から5-6kmほどの場所の水田地帯

現在耕作はしているようだ。

ここで穫れた米はどこの誰が消費しているのだろうか?

12.原発最寄り駅・大野

15:54大野駅。

原発から5-6kmで原発の最寄り駅だ。

雑草が生い茂っただだっ広い駅で、跨線橋や駅舎が妙に新しい。

車窓右手を見る限りだが、民家は周辺にはない。

大野を出ると、さらに原発に近づく。

原発から約2km地点(建物はリサイクルセンター)

短いトンネルをくぐると、高圧送電線の下にリサイクルセンター(Google Mapで知る)の敷地と建物があった。

この辺りが鉄道が最も原発と接近する地点で原発から約2km地点だ。

13.浪江-原ノ町

浪江、定刻の16:04。

この駅で、2020年3月14日に常磐線の最後の不通区間が繋がった富岡-浪江間20.8kmを今吾輩は特急ひたち13号で走り抜けたことになる。

浪江から2駅8.9km先の小高(おだか)駅までは2017年春に開通、小高からさらに2駅9.4km先の原ノ町まではその前年2016年7月12日に開通した。
いずれも復旧まで震災後5年以上の歳月を要したのだ。

特急ひたち13号の次の停車駅は原ノ町で定刻の16:19に到着した。

14.マエラー出現?

前の席に座っていた男子が原ノ町で下車した。

彼は上野駅から乗ってきていた。

服装が若作りで一見学生の若僧に見えたが、頭頂部が禿げ白髪も多かったので実際は相応の年齢のようだった。

彼は、昨日中央本線の特急あずさ9号の吾輩の前の座席に新宿から甲府まで乗っていた30歳越えのお姐さんと同じように上野から乗車後直ちにブラインドを下までめいっぱい下ろして窓の景色を拒否する姿勢を示した。
しかもリクライニングをめいっぱい倒した。

昨日の30歳越えのお姐さんと行動がまったく同じだった。

行動が同じなのはいいとして、前の席のブラインドを下ろされると吾輩の関から前方の車窓が遮られるのだ。

せっかく前方も見通せるように窓枠がない席を確保しても、前の座席の客がブラインドを下ろせば前方が目隠しされることになる。

ブラインドを操作する権利はもちろんその席の人にあるのだから後の吾輩は何も言えずあきらめるしかない。

きっと水戸などの駅で早めに降りると思っていたが、結局降りなかった。

周辺の乗客がほとんど下車して車内は空席だらけになっても、ひたすら吾輩の前の席に陣取っていた。

トナラーがいるならマエラーというのもいるのかも?

水戸でなければどこで降りる?勝田?日立?いわき?と思っていたが、彼は寝過ごしているわけでもなく一向に下車しなかった。

まさか吾輩と同じ仙台まで?
と思い始めたころ、原ノ町で下車したのだった。

下車の仕方も昨日の30歳越えのお姐さんと同じだった。
すなわちリクライニングを元に戻し、ブラインドもきちんと上まで上げてから下車していった。
マナーは良いようだった。

しかし30歳越えのお姐さんといい、窓の外を見ないのはなぜ?
あの男子も外部を遮断してスマホとイヤフォンがあればいいという自閉症気味なのか?

まあ、これは冗談だ。

窓の外を見なくてももちろん法に触れるわけでも人に迷惑をかけるでもなく(後ろの人の視野を狭める迷惑をかけているが)、基本的にその人の自由なので病気に仕立て上げる必要もない。

今時東京から4時間40分もかかる常磐線で仙台に通しで行く人は吾輩のようなマニアックな目的がなければいない。

そもそも吾輩の方がよっぽど変な人なのだ。

だから大人の休日倶楽部パス利用のえきねっとでは吾輩みたいな「東京-仙台・常磐線経由」の切符など売る必要がないのだろう。同時に、大人の休日倶楽部パス利用車でえきねっとで東京ー仙台が買えないと文句言う人もいないのだろう。

みんな東北新幹線で上野-仙台ノンストップ1時間25分前後で行けばいいのである。

もう一度書くが常磐線経由の特急ひたち13号の上野-仙台の所要時間は4時間25分だ。

新幹線より3時間も長いっちゅうねん!

ただ、唯一、一般人として考えられるとしたら、在来線特急は料金が新幹線より安いので、節約目的で特急ひたちを選ぶ人はたまにはいるかもしれない。

15.津波で流された区間を行く 原ノ町-仙台

16:21発の原ノ町から3つ先の特急停車駅である相馬まで20.1kmはこの周辺では最も早く復旧し、それは震災から9か月後の同年2011年12月21日だった。

その相馬に16:37到着(時刻表上なので詳しくは出発時刻)。

相馬を出発すると次はいよいよ終点の仙台である。

が、ここから仙台までの区間が津波に流されて一部線路を敷設しなおした区間がある。

まだしばらく目を見開いて窓外を眺める必要がありそうだ。
幸い前の席のブランドも上げられたので見晴らしは良くなった。

まず、相馬から宮城県の浜吉田までの23.2kmは2017年の春に運転再開。
浜吉田から亘理(わたり)までの1区間5kmは2013年3月16日開通。
亘理から東北本線との合流駅岩沼を通って仙台までは、震災から約1か月後の2011年4月12日以前に開通したとのことだ。

津波で線路が流されて従来の経路を変えて敷設し直した区間は相馬の2つ先の駅新地の手前から浜吉田までだ。

震災当時、駒ヶ嶺の次の駅で福島県側最北端になる新地には震災当時4両編成40人の乗客がいる列車が停車していた。
発車時に揺れがきて発車できず、その後警察官の誘導で乗客乗員は全員約1km内陸側に避難して、津波に呑まれることなく命は助かった。

新地駅は列車もろとも津波に呑まれがれきと化した。

新地駅は少し内陸側に新設し、その先の坂元駅、山下駅も、従来線よりも1km内陸を通る新線上に新設された。

特急ひたち13号で走っていると、足元の線路は見えないのだが、新設された線路は地面より桁上げされた高架軌道であることがわかった。

線路も新しければ当然駅も新しい。

実は坂元駅も山下駅も、吾輩は以前の駅を覚えている。
どちらも高校時代の同級生の名前だ。

坂元は坂本で字は違うが、そいつは山下と仲が良くていつも一緒にいた。
その2人の名前の駅が並んでいるので当時の旅行の時おかしくてたまらなかった。
それにしても当時の旅行では高校時代の人の駅名がたくさん出てくるのであった。
高校卒業したてということもあり、これもまたおかしかったのだ。

なお、スケジュールの関係でそれぞれの駅で下車して入場券はを買えなかったのが少し残念だった。

その坂元駅も山下駅も当時は地上にある古びた駅であった。

その両者の駅は地震当日津波で流されてしまったのである。

特急ひたち13号で通過しながら観察すると、今はどちらも高架軌道上のおしゃれできれいな近未来のような駅になっていた。

列車は岩沼で東北本線と合流し、薄暗くなってきた頃定刻の17:25に終点の仙台に到着した。

16.仙台にて夕食

さて、お腹が空いた。

仙台では何かおいしいものを・・・と思っても、仙台発18:44の新幹線で東京に戻らないと新潟行きの最終新幹線に間に合わないのだ。
大宮乗り換えだともう少し遅くてもいいのだが、自由席なので始発から乗りたいのだ。

それで新潟行きの最終新幹線は東京21:20発だ。

早い!

早すぎる!

さすがに、川越あたりに住んでる人でも、東京駅を23時ぐらいに出ても家に帰れるのではないだろうか。

21:20が最終とは、東京で時間をかけてちょっとおしゃれなディナーを・・・などとと考えると、圧倒的に不利で慌ただしい時間なのだ。

まずは東京でおしゃれなディナー後に21:20に乗ろうなどとは思わない方がいい。

21:20に乗って帰ることができるディナーはせいぜい新橋か有楽町駅近くの地下にある早くて安くておいしい定食屋さんぐらいだ。

前回のダイヤ改正で最終が繰り上がったらしい。

せめても22:00ぐらいが最終だといいのだが。

ま、田舎者の嘆きに他ならない。

こんな愚痴を言ってると、自称東京人の川越在住の奥さんにも笑われるだろう。
やっぱり新潟は川越にも負けてます。すみません。(≧∇≦)

それはともかく仙台では夕食タイム1時間で勝負だ。

実は目安は付けていて、それは駅ビルの地下だ。

駅にある店はさっさっと短時間に食べさせてくれそうだからだ。

はらこ飯とうーめんセット
ほやの刺身
セリのおひたし

吾輩は手っ取り早く、さっさっと仙台のおいしいものらしきものを食べた。

短時間なりにこれだけ食べたら充分だ。

まだ少し時間があったのでずんだ餅の専門店で「ずんだシェイク」というのを買った。

新幹線で飲むつもりだ。

17.仙台-東京 東北新幹線やまびこ156号

仙台-東京 東北新幹線やまびこ156号は、上の10章で書いた仙台-大宮ノンストップの早いやつではなく、ほとんど各駅停車ののんびりしたやつである。
通過駅は3つでそれ以外すべて停車する。

車内はがらがらだったのは何より良かった。

座席に落ち着いてから飲んだ「ずんだシェイク」は想像以上においしかった。
ずんだというのは枝豆をつぶして甘くしたものだ。
枝豆シェイクと言い換えるとおっさんの飲物に聞こえるが、まあそういう栄養もありそうな飲物なのだ。

窓外はすでに暗いので駅の明かり以外は特に見えるものはない。

ずんだシェイクをすすって特急ひたち13号の車内販売で買った好物の「ほや」を摘まんで車内で快適な時を過ごした。

ずんだシェイクと

18.東京21:20発最終新潟行き「とき347号」

東京21:20発新潟行き最終列車の自由席は、飲んだくれサラリーマンがたくさん乗り込んでくるのかと身構えていたが、実際は大きなミッキーマウスのぬいぐるみを抱いたディズニーランド帰りの浮かれた4人グループのみだった。

あとはちらほらサラリーマンで、熊谷、高崎などで下車して行った。

車内はがら空きで静かで快適だが、最終列車だけあって、本庄早稲田以外の駅にすべて停まっていく各駅停車なのだ。

それでも所要時間はたったの2時間5分だ。

今朝は新潟9:13発だったので朝はゆっくりした。
その代わり帰りは新潟着23:25の最終列車なのだ。

列車に乗るのが好きなので楽しかったし、身体もぜんぜん疲れていない。

計算してみると、合計乗車距離は1,400kmだ。
東京からだと新幹線でほぼ鹿児島に行く距離だ。

第1日目で「大人パス」の説明を書いたが、1日あたり3,760円だ。

新幹線と在来線特急を朝から晩まで1,400km乗りまくって3,760円だ。

改めて「大人パス」は列車旅好きには嬉しい切符だと思った。

天国だ!(≧∇≦)

(おわり)

★第3日目の鉄道経路と行動まとめ

新潟(11)9:13とき312 10:44東京
333.9km
東京-品川 6.8km
11:00 品川駅ナカで鯖焼き定食
品川(9)12:45ひたち13 17:25仙台 1-3A
373.9km
17:30 駅ビル地下で郷土料理
仙台18:44始発やまびこ156 20:48(23)東京 自由席1-5
351.8km
東京21:20(22)とき347 23:25新潟 自由席1-8
333.9km

走行距離合計km:1,400.3km
333.9+6.8+373.9+351.8+333.9

★★【目録】「大人パス」5日分旅日記★★

★第1日目の成田山と鳥重の話はこちら★

★第2日目(松本行き:草間彌生と桜鍋)の話はこちら★

★第3日目 品川-仙台常磐線特急ひたちの話はこちら★(このページ)

★第4日 とき312号新潟-東京で開高健邸と餃子&麻婆豆腐★ 

★第5日 はやぶさ15号で仙台セリ鍋&松島★

(おわり)

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