栗あんしるこ 竹風堂 善光寺大門前 和菓子なスクチャイ243 2026.01.28
和菓子なスクチャイ243 長野県 > 長野市善光寺
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
栗あんしるこ 竹風堂 善光寺大門前

1.3回目以降は「馴染み」
1回目が「初回」で2回目が「裏」で3回目から漸く「馴染み」であれば、吾輩はもうとっくに3度以上は来ているので、ここは「馴染み」だ・・・
・・・と、なにも江戸時代の遊郭を喩えなくてもいいのだが・・・
ともかく吾輩はここには猛暑も酷寒もものともせずに善光寺参りと合わせて何度も来ているから「馴染み」だ。
2.今回は凍てつく候
今回は酷寒の候だ。

写真の通り大勧進の堀は凍てついていた。
3.「竹風堂」で温まる


そんな時候はお参りで冷えた身体を大門前の「竹風堂」で温まるのであった。
まずはお腹が空いていたので栗ご飯の「山里定食」(税込1,540円)を食べた。
4.食後の甘味は「栗あんしるこ」



栗ご飯定食の後、吾輩は引き続き「栗あんしるこ」(税込693円)を注文した。
竹風堂が「馴染み」の吾輩でも「栗あんしるこ」は初めてだった。
単なる栗が入ったしること思って注文したのだが、小豆は一切入ってなく国産栗だけで出来た餡にアッチッチに焼き立てで程よく焦げて膨らんだ香ばしい餅が2個入っていた。
栗餡と柔らかい焼き立て餅とトロ〜リ栗餡のハーモニーは最高だ。
善光寺ではお参りとお戒壇巡りを行い。その後大勧進で護摩を焚いてもらった。
吾輩の足と身体は冷え切っていたのだ。
それを恒温に戻してくれたのが「栗ご飯」の食事と「栗あんしるこ」だった。
思えば猛暑は熱中症寸前に転がり込むように入ったのも竹風堂だった。
あの時はかき氷「栗みぞれ」を食べて身体が正常に恢復したのだった。
こんな風に夏も冬も吾輩の身体を立て直してくれているのが竹風堂なのだ。
5.竹風堂
竹風堂は国産栗を使うのでともかく安心で品質が高いので何度も栗製品を買いに来てるし、今回のように厳寒には「栗あんしるこ」、猛暑は栗あんと栗蜜を使ったかき氷「栗みぞれ」を店内でいただく。
善光寺参りの疲れを癒やすのに、これほど贅沢で優しい甘みはない。
竹風堂は、小布施(おぶせ)という栗の名産地が生んだ名店だが、その歴史や「栗あんしるこ」には相当のこだわりが詰まっている。
6.なぜ「小布施栗」ではない?

竹風堂の歴史と姿勢を象徴する興味深い事実がある。
竹風堂は「小布施栗のブランド」に甘んじることなく「国産栗100%」という方針を貫いている。
小布施の自社農園だけでなく、全国の優良な産地から厳選した国産栗のみを使用しているのだ。
それは毎年の栗の出来が地域によって異なるので、小布施にこだわることなく最良の栗を見極めて仕入れるからだと言う。
7.添加物・着色料の排除
多くの栗菓子が鮮やかな黄色を出すためにクチナシ色素などを使うが、竹風堂は「栗そのものの色」を大切にしている。
あの落ち着いた渋みのある色は本物の栗だけを炊き上げた証拠だ。
8.「栗あんしるこ」の贅沢な構造

一般的な小豆のおしることは全く違う、不思議な「濃密さ」を感じるのであった。
普通のおしるこは「小豆」で作るが、竹風堂の栗あんしるこは基調がすべて「栗あん」だ。
栗を贅沢に使い丁寧に練り上げた「栗あん」をそのまま汁状に仕立てている。
具材としての栗、そして汁としての栗、これでまさに栗を丸ごと飲んでいるような感覚になる、栗菓子店だからこそできる究極のメニューなのだ。
9.善光寺大門店という場所
善光寺大門店は、もともとあった古い建物を活かした趣のある建築だ。
善光寺の表参道に店を構えることは、信州の文化を代表するという自負の表れでもある。
明治26年の創業以来、竹風堂は「栗の美味しさをいかに保存し、通年で提供するか」という技術革新(缶詰技術の導入など)を行ってきた。
その技術があるからこそ我々は季節を問わずあの新鮮な栗の風味を楽しめるのだ。
10.箸休め

栗あんしるこには山菜や漬物が添えられるが、これは単なるサービスではなく、栗の濃厚な甘みをリセットし次の一口をまた新鮮に味わうための「設計された名脇役」だ。
竹風堂には他にも季節限定の「栗菓子(どら焼や栗かの子)」などが多数あるが、この「栗あんしるこ」は特に今回の吾輩のような「温まりたい参拝客」のために冬から春にかけての満足度が非常に高い一品として愛されているようなのだ。
(おわり)
