葛(KUZU)バー ウジエスーパー 宮城県 和菓子なスクチャイ197 2025.12.05
和菓子なスクチャイ197 宮城県 > 仙台市
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
葛(KUZU)バー ウジエスーパー 宮城県

1.「葛(KUZU)バー」との出会い
前回話題にした熊野餅店の「でんがく餅」を食べるために、そこからほど近いウジエスーパーに行ったのだったが、ウジエカフェ(Uカフェ)は基本的に店内購入品を食べる場所なのでまずは店内で買い物をした。
昼ごはん用のお寿司とインスタント味噌汁と納豆をカゴに入れた後に店内を彷徨って見つけたのがこの「葛(KUZU)バー」だった。
1本税込302円だ。

バーとはアイスキャンディーのことのようだ。
冷凍庫に色とりどりのアイスが詰まっていた。
子供でなくても目が釘付けになるだろう。
吾輩は立ち止まって周辺のPOP(Point Of Purchase advertising)などを読んだりして3分間も立ち止まっていたかもしれない。
それで一本買う気になったのだが、どれを買うか非常に迷った。
マンゴーも良さそうだしパイナップルも美味しいに違いないしリンゴもいいし・・・何?さくらんぼ?
ってなことでアイスのタネとしては珍しいさくらんぼを買うことにした。
2.溶けないアイス

ポップの「取扱説明書」によるとウジエスーパーの「葛(KUZU)バー」はそんじょそこらのアイスキャンディーとは違って、「溶けない」アイスキャンディーということで、基本的に冷凍庫から出してから20分から50分後に食べる、あるいは果物の種類によっては5分ほど(チョコバナナ)で食べたりあるいは長くて75分後(いちご)に食べるのをおすすめしているのだった。
つまり一般のアイスキャンディーのように「ハヨ喰わなアカン」ことのないアイスキャンディーなのだ。
その時点で「なんじゃこりゃー!?」の世界だが、溶けないのは普通の氷ではなく「葛」とのことで、冷凍でなくなってもプルンプルンと原型を留め続けるのだそうだ。
ちょうど小学生時代の給食のデザートで出てきた溶けかけのゼリーみたいなものかもしれない。
吾輩その溶けかけゼリーが無性に好きだったのだ。
それを今ここウジエスーパーで体験できる!?
買って食べるしかないやん!
3.高倉健さんのように

冷凍庫から取り出して食べるまで20分から50分後がおすすめということも、これから食事する吾輩にはもってこいであった。
考えてみればスーパーなんかでアイスを買う場合、普通はやれ溶けないようにと保冷バッグにドライアイスと一緒に素早く入れてかなり気を使いながら家の冷凍庫にまっしぐら・・・とチョコマカ落ち着きなく動くことになるのだが、そんな焦りが必要ない「アイス」なのだ。
高倉健のように落ち着いた寛大な動きでアイスを買って後で優雅にゆっくりと食べればいいのだ。
4.「葛(KUZU)バー」を食べる


そういうことでお寿司と「でんがく餅」を食べ終わった吾輩は、テーブルに寝かせて置いてあった「葛(KUZU)バー」にいざ手をつけた。
こんなふうにアイスをテーブルに寝かせておいたのを片目で見ながらお寿司を食べるということも細かいことを気にしない尊大で優雅な高倉健になった気分だった。
溶けてもいいんだ。騒がなくていいんだ。
そもそも溶けないんだ!
「でんがく餅」を撮影したりしていたので「葛(KUZU)バー」を冷凍庫から取り出してから約40分後になっていた。
指での感触はゼリーのように弾力があった。
大部分は解凍されているようだったが、それでも齧るとシャリシャリッ!という軽快な音と冷たさで頬がキュンとなった。
こりゃ〜いい!
果物感も満載で、あたかも冷凍果物を囓っている感覚である。
ちなみにさくらんぼは缶詰でケーキの上に載っているあのさくらんぼだったのでちょっと期待外れだったのだが、しかしこれはこれでそのさくらんぼをまとめていっぺんにかじっているわけだし、それだけで非日常感がいっぱいで目が潤んでくるほど嬉しかった。
他の果物も試してみたいな〜・・・となる。
ただ、この時は「お寿司」→「納豆」→「でんがく餅」→ 「葛(KUZU)バーのさくらんぼ1本」だったのでもうお腹がいっぱいだった。
また今度違う果物を食べてみましょうね〜、ということで次回の楽しみにした。
5.宮城県人の心の「ウジエスーパー」
宮城県を中心に展開するウジエスーパーは今や「単なる地方スーパー」の枠を超え、全国のスーパーマーケット業界からも注目される「食のエンターテインメント企業」へと進化を遂げているようなのだ。
ウジエスーパーは創業1947年(昭和22年)、宮城県登米市(旧佐沼町)で個人商店として創業した。
大手チェーンとの競争が激しい中、ウジエスーパーは「鮮度」と「独自の惣菜」で差別化を図った。
特に近年は「お弁当・お惣菜大賞」の常連となり、見た目のインパクトと美味しさを両立させた商品開発で爆発的な人気を得ているようだ。
宮城県大和町の吉岡店などは、まるでテーマパークのような盛り付けのフルーツサンドやデカ盛り惣菜が並び、県外からも客が訪れる「聖地」となっている。
6.溶けないアイス「葛(KUZU)バー」の正体

「葛(KUZU)バー」はウジエスーパーのスイーツブランドが手掛ける大ヒット商品だ。
通常のアイスはクリームや水分を凍らせるが、これは葛粉を原料にした澱粉を使っている。
そのため、冷凍庫から出して時間が経っても液体になって垂れ落ちることがない。
「溶けない」とは実は語弊で、冷凍から溶けることは溶けるが正しくは「溶け落ちない」「垂れ落ちない」のことなのだ。
不思議な食感
凍っている時は、シャリッとした爽やかな食感。
そして溶け始めた時、葛特有の「ぷるぷる」「もちもち」とした弾力が生まれる。
この「溶けるほどに食感が変わる」のが最大の特徴なのだ。
フレーバーの豊富さ
地元の果物(仙台いちごや、登米産の野菜など)をふんだんに使い、見た目も非常にカラフルで「映える」デザインになっている。
低カロリー
葛を使っているため、一般的なアイスクリームよりも低カロリーでヘルシーなのも女性や健康を気にする方に支持される理由だ。
7.なぜウジエスーパーの「葛(KUZU)バー」が有名になったか?
もともと「葛アイス」は一般のいくつかの和菓子店で作られていたものだが、ウジエスーパーが注目されたのはその「企画力」にあるようだ。
手書きの情熱的なポップがプロ級のデザインではあるが人間らしい温かみもあり、ソーシャルメディアでの発信力が非常に高く、スーパーのレジ横や特設コーナーにあると吾輩のようについ手に取ってしまう魅力があるのだ。
主に宮城県各地の美味しい素材を葛バーに閉じ込めることで地元の農家さんを応援する仕組みを作っており、地域愛が詰まった商品として評価されている。
8.(参考)ウジエスーパーのその他の名物
「背徳」シリーズ
圧倒的なボリュームの肉料理やクリームたっぷりのスイーツなど、名前に「背徳」とつく罪悪感を感じるほど豪華な惣菜がある。
スムージー
注文を受けてから作る、新鮮なフルーツをこれでもかと使ったスムージーがある。
その他、小田原店で売っていたもの
参考までに以下は吾輩が訪れたウジエスーパー小田原店での特有の商品だ。(店員さんに撮影とソーシャルメディアでの紹介を許可済み)
いずれも吾輩の食指を大いにそそる商品の陳列であった。
(心の声:今は買えない・・・この近辺に住むしかない・・・)



9.総本山はウジエスーパー吉岡店
ウジエスーパーは今や「宮城に行ったら寄るべき観光スポット」の一つと言えるかもしれない。
その総本山的店舗が吉岡店だ。
吾輩はそのうち行ってみようとGoogle Mapで森田検索したのだが、なんちゅうとこやねん!と腰を抜かしそうなった。
仙台駅から22kmでバスだと片道運賃が1,000円かそれ以上、そもそもバスはそんなに本数はない。
6kmほど東に東北新幹線が走っているがもちろん駅はなく、その他鉄道の最寄り駅は見当たらない。
ま、車社会の最たる店舗で、みんなは車で行くのでしょう。
だからと言ってレンタカーを借りる?
それとも往復2,000円かそれ以上かけて本数の少ないバスで行く?
正直言って仙台に友だちを作って車で連れて行ってチョ!
と頼みたい気分なのである。
あるいはいっそのことこの近くに移住するか?
ああ、ウジエスーパー吉岡店に行ってみたい・・・のだ。
(おわり)
