でんがく餅 熊野餅店 仙台市青葉区 和菓子なスクチャイ196 2025.12.05
和菓子なスクチャイ196 宮城県 > 仙台市
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
でんがく餅 熊野餅店 仙台市青葉区



1.仙台駅から徒歩で


仙台駅から散歩好きな吾輩には楽勝の徒歩圏内に地元で名高い「団子屋さん」があると知ってさっそく行ってきた。
あいにく店内では食べるようになっていないので店舗では買うだけだ。
出来るだけすぐに食べたい、ということで思いついたのがそこから比較的近い宮城県人の心のスーパーマーケット「ウジエ」だった。
ウジエスーパーには店内で買ったものを自由に飲食できるラウンジスペース、通称「ウジエカフェ(Uカフェ)」があるのだ。
吾輩は店内でついでに昼食用のお寿司などを買って、そこで団子と一緒に食べることにした。
2.ウジエスーパーのウジエカフェにて

掃除のおばちゃんがいたので念のために、
「ちょっと持ち込みの団子もあるんですけど・・・一緒に食べてもいいですかね?」
と恐る恐る訊いたのだが、むちゃくちゃ元気なおばちゃんは最上の笑顔で、
「どうぞどうぞ〜!ごゆっくり〜!」
とハキハキした口調で吾輩の顔を見ながら愛想良く返してくれた。
怒られるかと思っていたところだったので、むちゃくちゃ感じいい人でホッと安心した。
初めてウジエカフェを利用する吾輩のために、おばちゃんは続いて説明してくれた。
「お湯もいつでも沸いてるのよ〜ウフフ!」
「カップラーメンも食べていいのよ〜ウフフ!」
「あったかい飲み物はお湯で自分で作ってもいいし、あっち(ラウンジ入り口)にカップ式の安い自動販売機があるからそれを買って飲んでもいいわね〜ウフフ!」
ついでに吾輩のテーブルを見て、
「あ〜らカワイイ! ちいかわちゃんも一緒に食べるのね〜!」
などとひたすらフレンドリーで愛想良くお相手してくれるのであった。(≧∇≦)
3.カフェで白湯をいただく
そういうことで掃除のおばちゃんのお言葉に甘えて、外で買ってきた団子、詳しくは「熊野餅店」の「でんがく餅」をここでいただくのだウフフ!
飲み物はとりあえずポットから紙コップに熱湯を注ぎ、「白湯」としていただくことにした。
この「白湯」というのは吾輩は家でも飲むが、雑味がなく心の底からホッとする気持ちになり、よく考えたらとても美味い飲み物なのだ。
特に美味しいものを食べる時は、一回一回味覚をリセットする効果もあるようで、「美味しい時間」が長続きするような気もするのだ。
「白湯」を侮るなかれ。「白湯」は偉大なのだ。
・・・ということで吾輩は喰う。
4.「でんがく餅」を食べる






平たく言うと「団子」だが、本当に平たくしてしまっているこの団子のことを熊野餅店では昔から「でんがく餅」と言ってたらしい。
平たくした団子生地(餅)に、ずんだや小豆餡やくるみやごまや甘醤油のあんを上から覆いかぶせたような形の餅団子なのだ。
平たいのででんがくのようにも見えるから「でんがく餅」と言っているようなのだ。
美味い!
やっぱりこういうのは出来立てをたべるに限る!
さすが地元人推薦の餅屋さんだ。
申しぶんない!完璧だ!最高だ!
ナガノのくまだったら涙を流して「うまい!」と言うシーンだ。

しかも、偶然包み紙に「くまの餅(店)」と書いてあるのでまさに「ナガノのくま(が喜ぶ)餅」に見えるではないか!(写真参照)

ついでに美味しそうだったので1個買ったすあまも食べたが、こちらも実に美味しかった。(写真参照)
ちなみに「でんがく餅」も「すあま」もどちらも1本1個あたり税込165円だった。
購入は現金のみで、レシートはもらえた。


大したことのない普通のすあまが多い中、熊野餅店のすあまは只者ではなかった。
すあまで感動したのは最近では盛岡駅前で朝作りのものを食べた山善のすあまだ。
5.熊野餅店
「ずんだ餅」の有名店が多い仙台にあって、熊野餅店は地元の人々が(本当は教えたくない)と大切にしている隠れた名店なのだそうだ。
5.1.地域に寄り添う「町の餅屋さん」
創業は明治30年(1897年)で120年以上の歴史を誇る、仙台でも屈指の老舗だ。
明治時代、餅屋というのは店舗を構えるのが珍しく、農家が収穫した米を持って注文主の玄関先で餅をつく「出張スタイル」が一般的だった。
そんな中、熊野餅店は早い段階で店舗を構え、地域の人々の節目(お祭り、運動会、お祝い事)に寄り添い続けてきた。
主原料のもち米は、宮城県産の高級品種「みやこがねもち」にこだわっている。
粘りとコシが強く、時間が経ってもお米の甘みがしっかりと感じられるのが特徴なのだ。
5.2.名物「でんがく餅」の秘密
熊野餅店の代名詞といえば、団子ではなく、この「でんがく餅」だ。
一般的な「だんご」は上新粉(うるち米の粉)を使うが、でんがく餅は「もち米」からついた本物のお餅を使っている。
そのため、食感が驚くほど柔らかく、赤ちゃんの頬のように「ふわっふわ」でよく伸びるのだ。
5.3.さっと炙る香ばしさ

餅の表面のおこげを眺めつつ
お餅を串に刺し、提供する前に表面をさっと炙る。
この少しついた「焦げ目」の香ばしさが、タレの味を引き立てるアクセントになっているのだ。
5.4.5種類のタレ
仙台らしい「ずんだ」のほか、しょうゆ、ごま、あんこ、くるみの5つの味がある。
特に「ずんだ」はだだちゃ豆を使用しており、粒感を残した粗挽きの仕上げで豆の風味が非常に濃厚だ。
作り置きをせず、注文を受けてから裏でお餅にタレを絡めてパックに詰めてくれるため、常に最高の状態で味わうことができるのだ。
本物のお餅を使っているため「その日のうちに(できれば数時間以内に)」食べるのが鉄則だ。
時間が経つとお餅が締まってくるのは、添加物を使わず本物のもち米だけで作っている証拠でもあるのだ。
仙台の「餅文化」の深さを知るには、まさに最高のお店というわけだ。
6.ウジエスーパーを出る時
吾輩は「昼ごはんのお寿司」と「熊野餅店のでんがく餅&すあま」とそしてウジエスーパーご自慢の「溶けないアイス(KUZUバー)」を堪能した後に掃除のおばちゃんに挨拶してウジエスーパーを出たが、その時おばちゃんは「また来てね〜!」と全身が笑顔のように大きなジェスチャーで手を振ってくれた。
何というフレンドリーでいいスーパーマーケットなんだろう!
近所にあればなぁ〜と思いつつ吾輩はウジエスーパーを後にしたのだった。
ちなみにそのカフェでは、お昼時に上階にあるプール付きスポーツクラブの面々(ほぼ全員が高齢者)がこのラウンジに来て、店内で買った昼ごはん用の巻き寿司やみかんや漬物などをみんなで分けあって食べつつしばし談笑していた。
そのおばちゃんグループからも吾輩のテーブルに向かって「あ〜ら!ちいかわ!いつも持ち歩いてんの〜!?」と声をかけられて、吾輩がちいかわについて一席語ったらみかんを1個くれた。(≧∇≦)
そのおばちゃん達も吾輩に手を振ってくれて見送ってくれたのだ。
何てフレンドリーな人々のいる地域なんだろう!
吾輩は大袈裟ではなく、この地域に本気で住みたくなったのであった。
美味しい餅とかいろいろ多いしね。(≧∇≦)
(おわり)
