のし梅 長榮堂 山形市 和菓子なスクチャイ205 2025.11.30
和菓子なスクチャイ205 山形県 > 山形市
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
のし梅 長榮堂 山形市



1.「のし梅」メーカー長榮堂
長榮堂は以前記事にした「もうひとつの富貴豆」のメーカーだ。
従って、長榮堂の歴史などはそちらをご参照。
「のし梅」の購入場所は山形駅ビル内の「もうひとつの富貴豆」を買った同じ店舗、長榮堂直営店で、写真の5枚入りで税込821円だった。
2.山形県内ではよく見る「のし梅」
母が山形出身で幼少時から休み毎に山形県内の各所の親類宅に居候していた吾輩は、どこかしこでこの「のし梅」を見ていた。
しかしベタベタする感じと酸っぱくてお腹が膨れないお菓子なので、特に進んで食べようとは思わなかった。
わりと最近では、よく泊まっていた蔵王温泉の安宿で、毎回お茶菓子としてひと口サイズが袋に入った「のし梅」が置いてあった。
どこのメーカーか確認するでもなく、風呂上がりなどにお茶を飲むついでにほとんど無意識に袋を開けて食べていた。
大人になってから食べた味わいはさっぱりしていて悪くはなかったが、ただそれだけの感想だった。
ましてや自分で買おうとまでは思わなかったおやつなのだ。
3.今回購入した理由
今回は自分の嗜好というより「記事のため」に買って食べるのだ。
なんか義務を感じながら食べるというのもあまり面白くないものだが仕方がない。
そもそもそんなに高いものでもないので許そう。
それよりも、安旅館で毎回出してくれていたのはきっと安物かもしれない。
安物だから特に気に留めない味だったのだ。
もしかすると、老舗の「のし梅」は異様に美味しいかもしれない。
そういう期待もあって吾輩はついに山形で老舗の店頭に立ったのだ!
4.食べた

安旅館で小型の「のし梅」しか見たことがなかった吾輩には、本物、というか、レギュラーサイズというか、市販の「のし梅」は大きく豪快であった。
これにワイルドにかぶりついて食べるとさぞかしうまいかもしれない、と思った。
竹の皮の1枚を一旦剥ぎ取ってから下にずらせてまたペタッと「のし梅」本体に貼り付けて、もう片方の竹の皮をめくって「のし餅」本体を立たせてそこにかぶりついた。
酸っぱくて爽やかで冷んやりしていて美味いではないか!
これは仁丹やメントスやガムやラムネみたいに、気分転換にパクッと口に入れる系ではないかと思った。
しかし「のし梅」は食べる時、どうしてもベタ付きが避けられないのだった。
それに、この大きさでは途中で止められない。
かじったそのままを挟んで置いておいてもいいが、歯形が付いたものは自分のものでもなんとなく嫌だ。
そうなると旅館で出してくれた一口サイズがやっぱりいいのではないかとも思った。
しかし、旅館サイズは小さすぎて物足りない。
だから今まで美味しいと思わなかったのだ。
いっそのこと羊羹のような棹状の固まりでもいいのではないかと思った。
それを五代目三遊亭圓楽師のように棹のまま齧って喰うのだ。
少々高くなってもいいのでそんな「のし梅」ができないかなぁ、などと考えた。
そういえば、自分でいっぱい買ってきて、それをくっつけて羊羹状にして喰うのもアリかもしれない。
5.長榮堂の「のし梅」
山形名物「のし梅」を作るメーカーはいくつかあるが、長榮堂はその中でも「伝統と革新」を非常に大切にしているお店として知られている。
長榮堂の「のし梅」は数々の菓子博覧会で最高賞を受賞しており、皇室へ献上された実績もあるなど、その品質の高さは折り紙付きだ。
素材へ徹底してこだわり、完熟した良質な山形県産「完熟梅」だけを使用している。
梅のピューレを職人が銅釜でじっくりと練り上げる、昔ながらの製法を守っているとのことだ。
長榮堂の「のし梅」は、その「透明感」と「弾力」が際立っている。
口に含むと完熟梅ならではの芳醇な香りと、キリッとした爽やかな酸味が広がる。
甘すぎず、後味が非常に上品だ。
竹皮で挟んで乾燥させる工程で、竹の香りがほんのりと梅に移る。
これが、山形の「のし梅」に欠かせない「風情」を生み出している。
6.話題の新感覚スイーツ「のし梅さん」
長榮堂が今、全国的に注目されている理由の一つに、伝統の「のし梅」を現代風にアレンジした商品がある。
6.1.のし梅さん
のし梅をチョコレートでコーティングしたり、シロップにしてかき氷にかけたりと、これまでの「和菓子」の枠を超えた楽しみ方を提案している。
そういえば「おそ松くん」も最近は「おそ松さん」だし、「のし梅くん」ではダメで「のし梅さん」なのだろうか?(吾輩の独り言)
6.2.バターサンドとの融合
さらに最近では、厚切りのバターとのし梅を合わせた「のし梅バターサンド」などが若い世代やスイーツ好きの間でソーシャルメディアを中心に大きな話題となったらしいが、吾輩は知らん。
7.長榮堂本では・・・
もし「のし梅」が気に入っているならば、長榮堂の本店の重厚な建物の中で、ぜひ「極上のし梅」を探してみた方がいいという噂がある。
通常の「のし梅」よりもさらに梅の成分が濃く、贅沢な味わいが楽しめるものらしい。
いよいよ「梅仁丹」の世界に突入かもしれず、吾輩は気になる。
山形の「のし梅」は、佐藤屋、玉屋総本店、そしてこの長榮堂と、名店が揃っている。
吾輩はそれらの食べ比べをしてみようと考えているのだ。
乞うご期待。
(おわり)
