もうひとつの「富貴豆(ふうき豆)」長榮堂 山形市 164 2025.11.30
和菓子なスクチャイ164 山形県 > 山形市
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
もうひとつの「富貴豆(ふうき豆)」長榮堂 山形市


1.山形駅の長榮堂にて
前回の記事の山形市訪問の時、山田家の「ふうき豆」と同時にもうひとつの富貴豆(ふうき豆)の老舗と言われている長榮堂の「富貴豆」も手に入れた。
しかし、さすがに当初目的の山田家の「ふうき豆」260gを2箱買った直後だったので一番小さいのを・・・と店員さんに聞いてみると、冷凍の富貴豆で良ければ・・・ということでほんとうに小さな試供品?と見えるほどのパックをレジカウンターの背後から出してくれた。
山形駅ビル内の長榮堂のことであるが、そこで吾輩はすでに「のし梅」を買っていた。
なので、ほんの小さな買い物1個だけ・・・というのではなく、すでに買い物をしていたので小さい買い物でも引け目を感じる必要はなかった。
(のし梅の話題は別記事に書く予定)
・・・というか、売り場で一番小さい「富貴豆」の箱を手に取ろうとした時に、店のおばちゃんは親切にも「あっ、もっと小さいのがあるので冷凍だけどそっちの方がいいのでは?」と言ってくれたのだった。
すぐに食べるわけではなかったので冷凍のもので自然解凍するのは全然問題はなかった。
というかむしろ帰りの出発時間頃にはいい具合に解凍されているはずだ。
先に吾輩はおばちゃんに、さっき山田家まで歩いて行ってそこの「ふうき豆」を2箱買ったということを伝えていたのだ。
その時はたまたまのし梅が目について入った店舗だったので「富貴豆」を看板としているもうひとつの老舗とは気づかなかったのだ。
つまり吾輩はもうひとつの「富貴豆」の老舗の店員さんに向かっていまし方山田家の「ふうき豆」を2箱も買って来たんだよ〜ん!などと自慢げに話してしまっていたのだ。
後で気づいた時は忸怩たる思いだったがおばちゃんはとことんまで優しかった。
しかもその事情も汲んでくれて店の看板商品が「富貴豆」なのに、すでに買った山田家さんの「ふうき豆」で重いだろうから・・・と、ミニサイズを出してくれたのだ。
この時点で長榮堂のおばちゃんの良心的な気配りに平伏する気持ちであった。
何も言われなかったら長榮堂でも一番小さい箱入りを買っていただろうし、その方がおばちゃんの売り上げも上がるので、特に何も言わずに小さい箱入りを吾輩に買わせておくこともできたのだ。
おばちゃんは手数までかけて、背後の冷凍庫のようなところをガサゴソして1個の小さい「富貴豆」を出してくれたのだ。
その時は吾輩はあまりにも小さいパックなので本当に試供品でタダでくれるやつではないか?と一瞬思ったほどだった。
資生堂の化粧品でもあるまいしさすがに「富貴豆」の試供品などはなく、レシートによると「小分富貴豆」ということで税込281円だった。
親切を受けといて何だが、吾輩はこんなちょっとしか入ってないのに281円!?と思った。
富貴豆は高いのだ。小分けしてるので割高になるのも当然だろう。
2.新幹線車中で封を開ける
さて、帰りの新幹線に乗車した吾輩は、山田家の「ふうき豆」を開封してむさぼり喰った。そのあたりは前回書いた通りである。
その時、ふと長榮堂のちっちゃい「富貴豆」を思い出して食べ比べをしてみようと思いたったのだ。
3.食べた


写真のように封を開けて食べた。
美味い!
なんだこれは!
やっぱり美味いではないか!
山田家と遜色のない旨さ!
そうすると山田家まで片道1.2km歩くより、山形駅構内で天候も気にせずサクッと美味しい「富貴豆」が買えるってことだ。
全天候型で駅の改札口を出たらほぼ目の前の立地で、クレジットカードが使え、さらにJREポイントも貯まる。
山田家の方は反対にクレジットカードは不可で現金のみで、ポイントの類は一切なしだった。
しかし山田家は山田家で、そこまでちょっと苦労して歩いて行って、昔ながらの場所で商う店舗の佇まいを眺めたりしながら買い物をする情緒にはたまらないものがあった。
すなわちどっちもどっちという気もするのだが、味はほぼ同じでも明らかに違う点は豆の産地だ。
山田家の豆は北海道産。
長榮堂の豆はカナダ産。
ここでカナダ産がもちろん悪いわけはなく、北海道産だからと言って世界一とも言い難い。
つまり優劣は付け難いのであるが、明らかな違いとしてはこのように豆の産地が異なるところだった。
ちなみに値段はどちらも同じようなものだ。
そうなると、駅から店舗へのアクセスの楽さと産地で決めれば良いことになる。
決め手は北海道産にこだわるかそれともカナダ産でいいか、というところだ。
吾輩はカナダ産も充分美味しく問題点は見当たらないので駅ビル内の長榮堂でいいか!という意見なのだが読者の皆さんはどうだろうか?
4.長榮堂
山形市にある老舗和菓子店「長榮堂(ちょうえいどう)」は山形県を代表する銘菓「富貴豆(ふうきまめ)」で非常に有名なお店だ。
130年以上の歴史を持つこのお店の歩みと職人の技が光る「富貴豆」の魅力について解説しよう。
4.1.「長榮堂」の歴史
長榮堂は明治時代の創業以来、山形の地で和菓子作りを続けている老舗だ。
創業は明治19年(1886年)で、以来130年余り、5代にわたって暖簾を守り続けている。
機械化が進む現代においても「手作り」の良さと伝統の製法を頑なに守り続けており、地元山形市民だけでなく全国の和菓子ファンから愛されている。
特に看板商品である「富貴豆」は、創業当時からの製法を受け継ぎ長榮堂の代名詞となっている。
4.2.看板商品「富貴豆(ふうきまめ)」
山形銘菓として知られる富貴豆だが、長榮堂のものは特にその手間ひまのかけ方において一線を画している。
長榮堂の富貴豆の最大の特徴は、青えんどう豆の皮を一粒ずつ丁寧に「手むき」していることだ。
機械で皮をむくと豆が傷ついたり、味が落ちたりすることがあるのだが、手むきすることで豆の風味を損なわず、口に入れた瞬間にホロリと崩れるようななめらかな食感を生み出しているのだ。
保存料や着色料を一切使わず、厳選された青えんどう豆、砂糖、塩のみで作られており、豆本来の鮮やかな緑色と香りが楽しめる。
4.3.名前の由来
もともとは豆を蒸して作ることから「蒸気豆(ふきまめ)」と呼ばれていた。
その後、その高貴な味わいと、食べた人が豊かになるようにという願いを込めて、縁起の良い文字を当て「富貴豆(ふうきまめ)」と呼ばれるようになった。
4.4.長榮堂のその他の人気商品
富貴豆以外にも長榮堂には人気のお菓子がある。
バターどら(バターどら焼き)
ふっくらとした生地に、自家製餡とフレッシュバターを挟んだ一品。和と洋のバランスが絶妙で、富貴豆と並ぶ人気商品。
季節の上生菓子
老舗らしく、四季折々の美しい上生菓子も定評がある。
5.まとめ
長榮堂は、単に古いだけでなく「豆の皮を手でむく」という途方もない手間を惜しまずに最高品質の味を守り続けている名店だ。お茶請けとしてはもちろん、贈答品としても大変喜ばれる逸品なのだ。
山形市内には本店のほか、駅ビル(S-PAL山形)などにも店舗があり、観光の際にも立ち寄りやすくなっている。
さて、これからどちらの富貴豆を買って食べようか?となるが結局自分次第だ。
吾輩は歩くのが面倒くさいときは駅ビルの長榮堂。
気候の良い時で時間も余裕があれば散歩がてらに北海道産の豆を使う山田家まで歩いて行って「ふうき豆」を買うのだ。
吾輩の場合、このような思考回路での購入パターンが定着しそうなのだ。
(おわり)
