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もうひとつのくぢら餅 深田菓子舗 山形新庄 和菓子なスクチャイ031 2025.07.17

和菓子なスクチャイ031 山形 > 新庄


※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。

もうひとつのくぢら餅 深田菓子舗 山形新庄

深田のくぢら餅
深田のくぢら餅

1.以前紹介した「明友」くぢら餅

山形最上のくぢら餅としては以前尾花沢の明友を紹介したが、美味しかったものの子供の時に食べたくぢら餅とは違っていて柔らかかった。

柔らかいのは食べやすくていいのだが、子供の時のくぢら餅は2、3日置いておくとカチカチになってその状態から焼いて食べるとまた格別なのだった。

しかるに明友のくぢら餅は買っておいて一か月経ってもそのまま齧れるほどの固さであった。
焼いても膨らむこともなく、柔らかさが少しばかり増すだけだった。

繰り返すが、それはそれで食べやすくて美味いのでいいのだ。

しかし今求めているのは子供の時に食べた思い出のある、すぐ固くなって焼いて食べると香ばしく少し膨らむくぢら餅だ。

2.新庄のくぢら餅

子供の頃、山形の親戚が住まいの大阪に送ってくれていた発送元は新庄だった。

新庄といえばくぢら餅の本場で、今もある深田菓子舗が有名だ。

実はもうひとつあったのだが、惜しまれて閉店した店もあるのだ。

その店舗の名前は失念してしまったが、このことは新庄出身の、西川町の料亭玉貴の若女将に最近聞いた。
若女将もそのくぢら餅が大好きだったとのことだ。

今は手に入らないとなるとますます気になるのだった。その消えたくぢら餅が吾輩の少年時代好きだったそのものの可能性がある。

3.新庄「深田」のくぢら餅

深田のくぢら餅

今回は新庄で現存するくぢら餅の深田菓子舗のものを手に入れた。

以前の記事に書いたように、深田菓子舗に電話して買える店舗を聞いておいたのだ。
深田菓子舗によると、道の駅天童温泉と道の駅やまがた蔵王に付随する「ぐっと山形」の2箇所で常時深田くぢら餅を置いているとのことだった。

今回は道の駅天童温泉に立ち寄って、3種のくぢら餅を購入した。

ハーフと言われる手のひらサイズのくぢら餅で、販売価格は税込で、醤油と白砂糖が各540円、ずんだが同じ大きさで少し高く648円だった。
賞味期限は一番短い白砂糖とずんだが2025/08/13、一番長い醤油がほぼ年末の2025/12/13だった。
なおサイズはハーフのみで、一般的な羊羹のような形の竿になったサイズはなかった。

まず、店舗で手に取って驚いた。
3つとも柔らかいのだった。
特にずんだは、とろけてすぐに変形しそうなほど柔らかかった。

ずんだの賞味期限は2025/08/13なので製造から数か月は経過しているはずなのにこの柔らかさとは!と驚いた。

そもそもくぢら餅に「ずんだ」などは今まで聞いたことがなかった。
最近の流行に乗ってずんだのくぢら餅ヴァージョンを出したのだろう。
つまりくぢら餅ずんだはわりと新しい商品のはずだ。

昔ながらのくぢら餅でいうと、白と醤油だ。

しかし、その白と醤油も、持ってみたところそのままかじって食べたくなるほどの柔らかさであった。

まるでういろうだ、と思った。

ともあれ店舗ではそう思っただけで買って帰って食べてみることにした。

4.食べてみる

深田のくぢら餅

4.1.ずんだ

「ずんだ」は想像通りむちゃくちゃ柔らかく、包装フィルムを剥がすと形がなくなるほどスライムのような軟体であった。

これはこれで旨そうなので大歓迎だが、ともかくくぢら餅の態を成してないやん!と言いたかった。

中身を並べて撮影するために切りたかったのだが、まずナイフで切ることが無理なのだ。
ナイフで物質を分裂させて一部を皿に載せるのが精一杯だった。

そんな軟体で、誰かと分けて食べるにはどうしたらいいのだろうかと思った。

触るとくっつくので、もちろん手に取るのも無理で、箸かフォークのようなもので食べるしかない。

固くなりそうもない物体なので永遠に焼く必要もなさそうだ。

しかし味はずんだ(甘くした枝豆をつぶしたもの)の風味があってとても美味しかった。

吾輩はこういうトロンとした食べ物が大好きなのでとても気に入った。

しかし繰り返すがこれがくぢら餅と言われると違和感がある。
いっそのこと「ソフトずんだ餅」などという名前で売り出した方が話が早いのではないかと思った。

4.2.白

「白」も想像通りそのままかじって食べてちょうどいい柔らかさであった。

こちらも同じ賞味期限で来月まで。つまり製造から数か月経験しているはずだった。

それでもこの柔らかさ。

「ずんだ」ほどの柔らかさではなく、ナイフで切って形保ったまま皿に取れるほどの固さであった。
こちらも「焼く」という処理がまったく必要ない柔らかさであった。

そして想像通りそのままかじってちょうど良い固さ。くるみも入っていて美味しい。

味は昔食べた白のくぢら餅風だ。

しかし食べやすすぎて、なんだかこれもくぢら餅という食べ物の気がしないのであった。

4.3.醤油

「醤油」は甘塩っぱい、みたらし団子のタレ的な味で美味しい。

固さは白と同じ程度でそのままかじってちょうどいい。

醤油の風味がくぢら餅ならではだ。

そういえば以前紹介した山形尾花沢の明友くぢら餅は白、赤(褐色)、黒、茶(味噌)の4種類すべてに醤油が使われているという説明だった。
それでくぢら餅の味の基礎が醤油なのかもしれないと思ったのだった。

しかし今回の深田のくぢら餅3種原材料を見てみると、醤油が入っているのは「醤油」のみだ。白もずんだも醤油は入ってない。

無理に醤油は使わなくていいし、店舗それぞれで研究して味を整えているのだろう。

5.「深田のくぢら餅」総評

深田のくぢら餅3種はとても美味しかった。

昔食べたくぢら餅ではなかったが、これはこれで完成された美味しい餅菓子だ。

また買って食べたいと思う餅菓子だった。

しつこいが、くぢら餅と言うより「ういろう」やけどね・・・

しやけど、ういろうは大好きやからこれはこれで大変ええ!

っちゅーこっちゃ。最後はなんでか大阪弁で締める。(≧∇≦)

6.(追記2026/07/09)また買って食べた

深田のくぢら餅(2026/07/09)
深田のくぢら餅(2026/07/09)
深田のくぢら餅(2026/07/09)
深田のくぢら餅(2026/07/09)
深田のくぢら餅(2026/07/09)

先日新庄駅の売店で買ったのを食べたのでまた写真で紹介する。税込972円。幼少時からの馴染み菓子なので見つけたらつい買って食べたくなるのだ。

(おわり)

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