花見だんご かぶき屋 秋田県横手市 和菓子なスクチャイ173 2025.12.01
和菓子なスクチャイ173 秋田県 > 横手市
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
花見だんご かぶき屋 秋田県横手市

1.「あっぱれだんご」の次は「花見だんご」
前回横手かぶき屋の「あっぱれだんご」を書いたが、今回はその時買った「花見だんご」の話だ。
市役所の観光案内所の人からは「花見だんご」は花見の季節しか売らないから今行ってもない、と聞いていたので完全に諦めていたのだが、店舗の女将さん(以降、親しみを込めておばちゃんと呼ぶ)に「花見だんご」の話題を出したところ、花見の季節じゃなくても食べたいというお客さんが多いので冷凍のものを用意するようにしているとのことだった。
5本入りと10本入りの2種で、吾輩は5本入りの方を買った。
保冷バッグに収められた形で中には保冷剤も入れてくれていた。
それらの梱包も含んでの5本入りで税込430円だった。
2.列車内で「花見だんご」を開ける



そのパッケージ写真は店内で撮らせてもらったが、中身を見たのは列車内だった。
列車内で4本の「あっぱれだんご」を食べた後に「花見だんご」も食べようと思ったのだったがまだ凍りついていてその時は食べられなかった。
それで完全に解凍して食べたのは数日後であった。
家に帰ってからはそのまま冷蔵庫に入れておいたのだ。
食べる時に電子レンジで温めた。
3.羊羹を纏った団子
皿の上に「花見だんご」を載せる時、その独特な平たい形状に気づいた。
それに、纏わっているのはただのあんこではなく、羊羹のようなあんこであった。
つまり傾けても垂れたりはせず、形もしっかりしたままだんごに纏わりついているのだった。
これは食べやすいので大歓迎だ。
ところで、このような羊羹のようになった餡子を纏っただんごか餅菓子をいつかどこかで食べた気がずっとしているのだが、思い出せないのだ。
「花見だんご」は初めてだが、なんとなく既視感があるのだ。
羊羹を纏った餅菓子は、これまた吾輩の嗜好の的の中心を射抜く大好物の組み合わせだとその時すでに気づいていたのだった。
しかし具体的にそれがいつどこで食べた何である、とはわからないのだ。
もしかすると子供の時まで遡る可能性もある。
いつかわかる時が来るかもしれない。
4.食べた

冷凍されていたのを一旦冷蔵庫に入れておき、食べる前に電子レンジで温めただけなのに、だんごはしっとり柔らかく比類ないほど美味しかった。
纏わりついているツヤツヤで羊羹のように形状を保ったあんこも甘さ控えめで小豆の風味があって、柔らかなだんご生地に素晴らしく適合していた。
この組み合わせはやっぱり只者ではないと思った。
適当な餅か上新粉の生地に少し柔らかくした羊羹を纏っただけでも美味しいと思うが、この「花見だんご」はだんごの生地の柔らかさが完璧で、さらに平たくなっているので一般の丸いだんごよりも口に含みやすく食べやすいのだ。
そこに絶妙なツヤのある見た目と形状を保つほど固形状になったあんこを身に纏っているのだ。
そのあんこが垂れ落ちる心配もないので、これまた食べやすい。
もう絶妙中の絶妙のだんごで、これは人気が出ておかしくないヒット商品ということがよくわかった。
花見の季節だけでなく年中売って!という客の要望が多いはずだ。
そもそも吾輩が食べているのは製造から日がかなり経った冷凍保存品だ。
それを解凍して温めて食べてここまで感動しているので、実際に製造している花見の時期に作りたての「花見だんご」を食べると気を失うくらいの美味しさではないかと夢想したりした。
桜の季節に横手に来ることがあれば、ぜひこの「花見だんご」の作りたてを食べてみたいものだ。
5.「花見だんご」について
「花見だんご」と言えば一般的には「三色団子」だが、横手の「花見だんご」はそれとは異なり、横手独自のスタイルの団子なのだ。
団子の形が少し平べったいのが特徴であるが、それ以上に大きな特徴は、団子の上に餡を乗せるのではなく国産小豆で作られた「羊羹」で団子全体をコーティングしている点だ。
つややかな羊羹の膜がしっとりもちもちした団子を包み込み、上品な甘さが広がる。
コーティングされているため一般の団子のように餡が垂れたりしない。
毎年1月中旬から6月頃までの期間限定で販売されることが多く、春の訪れを感じさせる一品なのだ。
全国にもファンが多いのだろう。
「花見だんご」も「あっぱれだんご」もオンラインショップで冷凍便で購入可能のようだ。
(おわり)
