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乃し梅 佐藤松兵衛(佐藤屋vs長榮堂の比較) 山形市 和菓子なスクチャイ206 2025.11.30

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※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。


乃し梅 佐藤松兵衛 山形市

佐藤松兵衛の「乃し梅」
佐藤松兵衛の「乃し梅」
佐藤松兵衛の「乃し梅」
佐藤松兵衛の「乃し梅」

1.佐藤松兵衛の「乃し梅」

前回長榮堂の「のし梅」を紹介したが、今回は同じ山形市にある佐藤松兵衛(佐藤屋松兵衛または乃し梅本舗佐藤屋ともいう)の「乃し梅」を食べたので紹介する。

ついでに長榮堂の「のし梅」と比較してみた。

2.開封して食べた

白っぽい袋の材質とデザインこそ違うが、中身を取り出してみると長榮堂の「のし梅」とそっくりな大きさの竹皮で挟まれた「乃し梅」が5枚出てきた。

これは山形駅ビル内の「乃し梅本舗佐藤屋」直営店で5枚入り税込756円で買ったものだ。

食べると梅の酸味がありうまい。

3.長榮堂の「のし梅」との比較

左が前回の長榮堂の「のし梅」、右が今回の佐藤松兵衛の「乃し梅」

比較のために先の長榮堂の「のし梅」と並べて見ると、写真のように長榮堂の方が若干色が濃いのであった。

さらに、長榮堂の「のし梅」をひと口食べてみるとこちらも梅の酸味がありうまい。

ここで、果たして利き「のし梅」が可能かどうかに挑戦してみた。

要は味の違いがあるか?それがわかるか?だ。

両方の「のし梅」を同じくらいの大きさに切断してそれぞれを無心の状態で食べてみた。

・・・

わからん。

おんなじやん。

しかし、思いなしか、ではあるが、より歯応えがあるのが佐藤屋の方であった。

他に何か違いがあるだろうかと思い、神経を集中させて何度かに分けて両者を賞味した。

・・・それでも同じだった。

そもそも竹の皮がまったく同じだ。

まさかと思うが、竹の皮だけ見ていると、出どころが同じOEM商品と疑たくもなってくるのだった。

しかし中身を見る限り色が違うのでそれはあり得ないはずだ。

中身は先に書いたように佐藤屋の「乃し梅」の方が若干色が濃いのだ。

色が濃ければ味も濃そうだが、先入観を無くすために目を瞑ってしばらくしてからできる限り無心なって両者を食べたのだが、味は結局両方同じに感じた。

噛んでわかる固さが佐藤屋の方があるという違いはあったが、これは人によって好き好きがあるので優劣つけ難い。

しかし、この2つの利き「のし梅」だと、佐藤屋がしっかり目の本体で、長榮堂はそれに比べてやや柔らかめの本体、ということで吾輩は判断がつく。

味わいはどっちもどっちで両方美味しいので買う時にはどちらを買っても問題ないし、こちらでないといけないとか言う理由はなさそうなのだ。

値段に関しては今回の佐藤屋が5枚で税込756円、前回の長榮堂が5枚入りで税込821円で65円長榮堂の方が高いので、人によっては値段で判断すれば良いだろう。

さすが同じ場所で2つのメーカーの「のし梅」が並んでいて同じ大きさと枚数で値段が違うとなると65円でも安い方を選ぶだろうが、実際は少し離れた別々のところの店舗で売っているので現実的には単純に買うのに便利な方で買いそうだ。

繰り返すが、どちらを選ばないといけないという強い意志は生まれないのであった。

そういうことで、

佐藤屋 vs 長榮堂

は、引き分けということで落ち着きそうだ。

僅かに固いの柔らかいのはどちらが勝つとは言いづらく、結局食べ手の趣向によって決まるので公平な立場では勝敗はつけられないのであった。

なお、まったく同じに見える竹皮だが、本来山形には竹皮はないはずなのでどこかの県か国外からの仕入れだろう。

その意味で「のし梅」のメーカーが異なっても竹皮の仕入れ元は同じという可能性がある。

なお、味については吾輩自身の感性での判断なので、もっと嗅覚味覚が鋭い人はそれぞれの違いを語り、どちらかが優れている!などとの判定を出すかもしれないので吾輩の今回の判断はあくまで参考程度にとどめて欲しい。

4.乃し梅本舗佐藤屋

山形市十日町に本店を構える「乃し梅本舗 佐藤屋(株式会社佐藤松兵衛商店)」は、山形を代表する銘菓「のし梅」の元祖として知られる文政年間(1821年〜)創業の老舗だ。

4.1.佐藤松兵衛商店の歩み:薬から菓子へ

佐藤屋の歴史は、江戸時代に山形に伝わった「気付け薬」まで遡る。

山形城主の典医であった小林玄瑞が、長崎で中国人から教わったとされる梅の秘薬がルーツだとのことだ。

当時は夏バテや食あたりの薬として梅を煮詰めたものが用いられていた。

薬屋の家に生まれた初代佐藤松兵衛がこの薬を「菓子」として再解釈し、試行錯誤の末に現在のような形に完成させた。

4.2.紅花との深い縁

山形は古くから紅花の産地だが、紅花の色素(赤色)を抽出するには梅の酸が不可欠だった。

そのため山形では梅の栽培が盛んになり、質の良い完熟梅が手に入りやすい環境があったことが「のし梅」発展の背景にある。

5.銘菓「乃し梅」の特徴

佐藤屋では他店と区別するために「乃し梅」と表記する。

そのこだわりは非常に強く、職人の手仕事によって作られている。

山形県産の完熟梅、砂糖、水飴、寒天のみを使用し、ガラスの型に流し込み、2日間じっくりと乾燥させることで、琥珀のような透明感ともっちりとした強い弾力が生まれる。

6.「和菓子をちょっと自由に」

現在は八代目が暖簾を守っているが、伝統を守るだけでなく「和菓子をちょっと自由に」というモットーで、現代的な感性を取り入れた「ネオ和菓子」でも注目を集めているようだ。

たまゆら

乃し梅の上に厚切りの生チョコレートを重ねた、酸味と苦味の絶妙なマリアージュ。

空ノムコウ

寒天菓子「錦玉(きんぎょく)」に青と紫を閉じ込めた、宇宙や夜空のように美しい菓子。

梅しぐれ

乃し梅を短冊状に切り、砂糖をまぶして乾燥させたもの。手軽に食べられます。

7.「乃し梅」の楽しみ方

「乃し梅」はそのままでも美味しいが、実はお酒のおつまみや料理にも合うそうだ。

スライスしたカマンベールチーズなどに乗せるとワインの最高のお供になるようだ。

(ちなみに吾輩は酒を飲まない人間なのでたとえこのように食べたとしてもワインは飲まない。)

また、細く切って和え物に入れたり、肉料理のソースの隠し味に使ったりするファンもいるそうだ。

(おわり)

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