もうひとつの「大手饅頭」紅屋重正 新潟長岡 和菓子なスクチャイ021 2025.07.05
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もうひとつの「大手饅頭」紅屋重正 新潟長岡











前回日本三大饅頭のひとつである岡山の「大手まんぢゅう」を紹介したが新潟長岡にもうひとつの「大手饅頭」があるので紹介する。
酒饅頭なので蒸したてを食べるのが一番、ということで長岡駅から徒歩9分の「紅屋重正 表町本店」に行けばそこで蒸したてを食べられるという情報を小耳に挟んだ。
その前に予備知識を得るため駅ビル内の集合店に立ち寄り紅屋の商品を眺めた。
店のおねえさんが声をかけてきたのでこれから蒸したてを食べに本店に行くところと伝えた。すると「本店に行ってもすぐに食べる用の大手まんじゅうは売ってないのではないか」と怪訝な顔をした。そして親切にもおねえさんは店の電話で本店に訊いてくれた。
電話を終えたおねえさんはやはり本店に行ったとしてもすぐに食べられる蒸したてはないようですよーと言った。
目的の大手饅頭はこの駅ビル店でも目の前に各種箱詰めのものも揃ってるし大手饅頭に関しては本店に行っても変わりはないとのことだ。
それに吾輩にとって駅ビルでの購入の方がJREポイントを効率よく貯められるので少しばかり得だ。さらにこの蒸し暑さだ。たとえ片道9分でも歩くと汗かきの吾輩はたちまち汗みどろになるのが目に見えている。
そういうわけで吾輩は本店には行かず、まったく汗をかかずに涼しい駅ビル内でスマートに買い物することにした。
ちなみに最近駅弁でしばしば採用されている、ヒモを引っ張ると内部で蒸気が出て食べ物が加熱される、という式の「大手饅頭」も売っていた。

中身の饅頭はみな同じ
蒸気発生部分の下部空間のために厚みが増していて4個入りで税込1,274円といい値段だが旅先で簡易的にでも蒸したての「大手饅頭」が食べられるのは素晴らしいアイディアだ。
しかし本来一個税込216円の「大手饅頭」だ。蒸し機構が付くだけで合計410円(一個あたり102円)も値が上がるのはよほど必要に迫られなければ買いたくない値段だ。
さらに蒸気機関車の絵が描かれた「蒸気で蒸しちゃう」特別ヴァージョンも売っていた。こちらも同じく4個入りだが価格は税込2,160円。一個あたり税込540円だ。本来同じ饅頭一個あたり税込216円の倍以上もの値段設定ということになる。確かに蒸気機関車の蒸気にかけてそれで饅頭を温めるというのは演出としては面白いのだが・・・しかし高い!
そういうわけで吾輩は自分用として一番無機質で安いビニール個別包装のものを4個買うことにした。先に書いたがこれが1個税込216円で最も安い。他に箱詰めもあったがどれもが箱代が入るので単価的に高くなる。
さて、この「大手饅頭」は封を切ってそのまま食べるよりも少なくとも電子レンジで温めて食べることを推奨されているのだ。
手間を厭わなければ蒸し器で蒸し、火で表面を炙り、油で丸ごと揚げ、という食べ方が推奨されていてそんな紙片を見たら封を切ってそのまま齧り付く・・・わけにはいかないではないか。なかなか面倒な饅頭だ。
そういうことですぐには食べず家に帰るまで我慢した。
電子レンジはあまり好きでないので写真のように蒸し器での「蒸し」とガスコンロでの「焼き」を2個ずつ行うことにした。
なお暑いので今回は揚げ物はやらない。
結果・・・
井村屋の肉まん餡まんのように蒸しても大きくなることもなく、大きさは蒸しも焼きも最初とほぼ同じだった。
酒の香りがするのかとも思ったがそれもなし。
「蒸し」の方は生地がふわふわになり、「焼き」の方は表面が僅かにカリッとして中はふっくらふわふわだった。
中にはもちろん高品質なとろけるようなこし餡が入っていたが、断面を見てもわかるように中心の餡に比して生地主体だ。
しかし肝心の酒饅頭の醍醐味である酒の香りが感じられないのが残念だった。
(饅頭はナイフで切りづらく写真のように ひしゃげてしまった)
酒饅頭なのでまずは生地主体でいいと思う。
しかしこの饅頭を買ったら毎回食べるときに、蒸す焼く揚げるなどという処理を行う?
もちろん封を切ってそのまま食べても美味しいだろうが、食べ方を知ってしまってからは「買うと食べるまでに結構面倒がかかる饅頭」としてそれを無視すると罪悪感さえ催しかねないのだった。
・・・ということで「大手饅頭」は吾輩の場合先の記事の岡山の方に軍配を挙げた。
ま、個人的趣向による判断なので人に押し付けるわけではない。好みは人それぞれだ。
(おわり)
