北海道の「きびだんご」谷田製菓 夕張郡栗山町 和菓子なスクチャイ147 2025.11.11
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※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
北海道の「きびだんご」谷田製菓 夕張郡栗山町


1.食べたことのある北海道の「きびだんご」
この「きびだんご」はずっと以前の北海道在住時代にスーパーマーケットで見つけて買って食べて、
「なんだ? きびだんごって固いなぁ、餅っぽくもないし・・・」
とあまり良い印象を持たなくて、その後2回とは買わなかった。
その時は本物の岡山のきびだんごを知らなかった。
その後岡山のきびだんごを知ったわけだが、北海道にもきびだんごがあるなんてややこしいしそもそもモノ自体が違うし団子の形状を成してないし・・・
岡山のきびだんごは餅系菓子で、北海道のきびだんごは飴系菓子なのだ。
それで今回出先のイオンで4つ入りで売っていたので懐かしんで買った。
購入は高崎駅前のイオン食品売り場の和菓子コーナーで価格は税込259円だった。
2.食べた




ちょっときな粉の風味があって美味しいが、見事に吾輩の苦手な歯にくっつくお菓子だった。
そもそも形状も食感もだんごではない。
過去に北海道で買って食べたのを思い出した。
その時は、このきびだんごはもういい、と思ったのだった。
オブラートに包まれているのでベタベタしたりはしないが、丸ごと口に入れると苦しいのでやはり齧ることになる。
すると強力に伸びてなかなか齧り切れないのだ。
ようやく切れて口に入ると、咀嚼して食べるというよりじっくり溶かして食べるという、つまり飴の食べ方になるのだ。
飴だから飴の食べ方になるのはいいが、従って口中での滞留時間が長くなる。
粘っこいキャラメルを頬張っているような気分になる。
強く歯にくっつく粘性と口中滞在時間の長い食べ物は(例えば質の良くないホルモンも含み)は苦手なので、残念ながら北海道のきびだんごは吾輩の苦手なお菓子ということで再認識した。
再度書くがこれは団子の形状を成していない。
一般的な団子を思って開封するなり齧るなりした時の乖離が甚だしい。
別の名前ならまだしも・・・
ま、今回はこの和菓子の記事に書くための再経験と最初から割り切ってはいたのだが・・・
お菓子自体は美味しいので上記はあくまで吾輩の感想だ。
こういう系統のお菓子が好きだと言う人もいるはずだし、そのため昔から現在まで続いているお菓子なのだ。
読者の皆さんはどうかこの文章を読んで北海道のきびだんごを避けるようなことをしないで、興味を持った人はまずは自分で食べてみて欲しい。
賞味期限は数か月間と長いのでエネルギー源としての保存食の利用価値はあるかもしれない。
以下に谷田製菓と北海道きびだんごのお話を記載する。
3.谷田製菓
谷田製菓は北海道夕張郡栗山町にある株式会社だ。
創業は明治35年(1902年)。
創業以来120年以上にわたり北海道の伝統的な駄菓子や半生菓子の製造を続けている老舗で「きびだんご」発祥のメーカーとして知られている。
「自然の味を大切に、安心できるお菓子づくり」を掲げ、添加物を極力使用しない製法を守っている会社とのことだ。
4.「きびだんご」の特徴と歴史

谷田製菓の「きびだんご」は岡山県の「吉備団子」とは全く異なる北海道独自の歴史を持つお菓子だ。
餅菓子ではなく飴菓子(駄菓子)に近い半生菓子に分類される。
弾力のある食感で水飴に餅米が入ったしっかりとした噛みごたえと優しい甘さが特徴が売りだ。
主原料はもち米ではなく麦芽水飴で、それに砂糖、もち米粉(求肥の原料)を練り合わせて作られている。
5.歴史と名前の由来
谷田製菓のきびだんごは大正時代初期に創業者の谷田勝太郎がアイヌの人々が古くから食用としていたオオウバユリの鱗茎(ユリ根)からとれる澱粉を使った餅菓子に着目し、これを現代風にアレンジしたのが始まりとされている。
当時北海道の開拓者にとって高価だった米の代わりに、キビ(黍)やアワ(粟)などの雑穀が使われたことから、総称として「きびだんご」と呼ばれるようになった。
但し現在はキビは使われていないので、そこも岡山のきびだんごと異なる点だ。
6.名前の由来(桃太郎との関係)
桃太郎の「きびだんご」のイメージにあやかり「これを食べれば勇気百倍」という願いを込めて、北海道の開拓精神の象徴としても売り出された。
7.中身の形態

包装紙を取り去ると茶色の中身は薄く平たい正方形の形状をしていてオブラートで包まれており、それを指で摘まんでオブラートごと食べる。
8.(余談)オブラートについて
ちなみに最近中高生と話している時に気づいたのだが、彼ら彼女らは「オブラートで包んだように」という表現をすることはあるのだが、そのオブラートという実物を知らずに使っているということに気づいた。
現代には「はて、オブラートって一体何?」となる若者が大勢いるのだろう。
しかし「オブラートで包んだよう」と言う表現は今も若者も使っているのだ。
吾輩の経験では、オブラートは極薄い食用の幕(シート)で、それで苦い粉薬を包んで飲む・・・のが役割であった。
しかしながら吾輩にはオブラートで包むとますます飲みにくくなった子供の時の苦い経験があり、結局薬自体の苦味を我慢して粉薬をのんだ方がよっぽどマシだった。
そもそもオブラートは喉にくっつくのだった。
そんなことで吾輩自身にはオブラートにいい思い出などはない。
そんなことでウチの薬箱に入っていたオブラートの出番はなくなった。
吾輩の知らない間に全部使い切る前に処分されたのであろう。
オブラートで薬を飲むのでなければ何するの?となるのだが、そこでオブラートで包んだきびだんごを知ったのだった。
他にもベタつくお菓子を包んで食べやすくする役割もあるようで、ともかくオブラートは今も健在なのだ。
オブラートは本来直接触るとまずいものを隔てる役割で、苦い薬を包んだりベタつく表面を覆ったりするわけだが、そのため直接言いにくいことを婉曲的に表現することを「オブラートで包むように言う」などと使うようになった。
言葉でオブラートを使うのは便利かもしれないが、これはオブラートを買う必要がないのでオブラートメーカーは儲からないので気の毒だ。
ところでオブラートって今も必要なのか?
と、オブラートで包むようにメーカーに訊いてみたい気もする。
(余談おわり)
9.パッケージ(包み紙)


パッケージはやっぱり岡山の桃太郎伝説で、桃太郎と犬猿雉が描かれた昔ながらのデザインだ。
北海道で桃太郎なのだ。
北海道の厳しい冬は裸に近い桃太郎も動物たちも大変に違いない。
桃太郎は草履のようなものを履いてるので指先が凍傷になりそうだし、そもそも日本猿は北海道にいる時点で棲息北限を越えている。
10.谷田製菓のその他の主な商品
谷田製菓は「きびだんご」以外にも昔ながらの駄菓子を製造している。
「日本一きびだんご」
きびだんごの派生商品で、より食べ応えのある大きなサイズの商品。
もしかして吾輩が今回買ったのはこの「日本一」ヴァージョンなのかもしれない。
吾輩は見たことも食べたこともないが、一口で食べられる個包装のもっと小さい飴ちゃんサイズのきびだんごもあるらしい。
他に谷田製菓では最中や羊羹などの和菓子も製造している。
以上のように谷田製菓の「きびだんご」は岡山県の「吉備団子」とは全く異なる歴史と製法を持つ北海道独自の郷土菓子となって現在に至るのだ。
11.苦手なお菓子
ともかく小さめの4個入りを買ったわけだが全部食べ切る自信がないので喜んでくれそうな人にあげてしまった。
(おわり)
