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若草 彩雲堂 島根松江 和菓子なスクチャイ093 2025.07.28

和菓子なスクチャイ093 島根 > 松江

※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。


若草 彩雲堂 島根松江

若草 彩雲堂 島根松江
若草 彩雲堂 島根松江
若草 彩雲堂 島根松江
若草 彩雲堂 島根松江
若草 彩雲堂 島根松江

1.松江三大銘菓

若草(彩雲堂)は松江三大銘菓のひとつだ。

松江三大銘菓とは、山川(風流堂)、菜種の里(三英堂)、そして今回紹介する若草(彩雲堂)だ。
このうち山川は日本三大銘菓のひとつでもある。(note既出)
(日本三大銘菓は越乃雪長生殿山川)(すべてnote既出)

2.松江和菓子四天王

ちなみに松江和菓子四天王を決めた人もいて、その人によると上の松江三大銘菓に姫小袖(一力堂)を加えたものだ。(note既出

その人物とは高島屋の和菓子バイヤーで『ニッポン全国和菓子の食べある記(誠文堂新光社)2017年』の著者畑主税(はたちから)氏だ。

3.「三大なんちゃら・なんちゃら四天王」

以前にも書いたが「三大なんちゃら・なんちゃら四天王」とかは最終的に自分が決めればいいことで、どんなに権威のある人でも人が決めたものである限り絶対的な判断基準はない。

特に和菓子は嗜好の商品だ。人により評価が違って当然だ。

従って、他人の評価などあくまで参考にしておけばいいだけだ。

とは言うものの「三大なんちゃら・なんちゃら四天王」はやっぱり気になり、世間でそれが定着していればしているほど自分も食べておきたいとなるのが人情だろう。

それで吾輩も初体験としてひととおり食べたいので見つければ買って食べているわけだ。

製造元から見れば「三大なんちゃら・なんちゃら四天王」と言われる限り、宣伝なしでもほぼ永遠に自動的に売れ続けるという、言わば不動のチャンピオンベルトを保持し続けているようなものだ。

あのジャイアント馬場さんでさえ後年にスタン・ハンセンにベルトを奪取されてそのまま選手権時代を終えたが、それ以上に安定な和菓子業界では余程の不祥事でも起こさない限り今後も地位を奪取されることはないだろう。

まあプロレスにたとえることもないかもしれないが。

吾輩はあくまで1度食べてみるだけで、今後も買い続けて食べ続けるかどうかはその後に決めたい。

4.「若草」の原材料

さて、「若草」は奥出雲仁田産の餅米を石臼で水挽きした白玉粉で作った求肥を若草色の寒梅粉のそぼろでまぶした餅菓子だ。

不昧公の時代以降に一旦なくなったお菓子だったが、復活させたのが明治7年(1874年)に創業した彩雲堂の初代善右衛門で、古老や茶人の言い伝えなどを元にしたとのことだ。

そぼろの緑色は当時何で色をつけていたのかわからないが現在は合成着色料の黄色4号、黄色5号、青色1号の混合で鮮やかな若草色を表現している。

奥出雲仁田産の餅米を石臼で水挽きした白玉粉で作った求肥を若草色の寒梅粉のそぼろ・・・と素材や製法にここまで凝っているのに合成着色料が唯一気にかかる残念な点だ。

3種の合成着色料は鮮やかな緑を出すための調合なのだろうが、多少くすんだ緑色でも自然の色素を使って欲しかったところだ。

5.食べる

若草 彩雲堂 島根松江
若草 彩雲堂 島根松江

脱酸素剤入りの密閉袋に入っているので求肥で購入日からの日持ちは1週間から10日程度あるので買ってから急いで食べる必要はない。

柔らかで弾力もある求肥の口触りがいいが、緑色の甘いそぼろがどうしてもぽろぽろと崩れ落ち、テーブルなり足元なりが散らかった。

囓ってしまうと、目も当てられないほど周囲にそぼろが散らかった。

一口で食べるものなのだろうか?

それでも、指で摘まんだだけでぽろぽろ崩れ落ちるし、そもそもケースに収まっていた時点から表面がやや剥がれ落ちていた。(写真参照)

とても繊細なお菓子だ。

見た目のためには、持ち運ぶことなく、製造元で作りたてをそっと皿に置いてもらって、それをまずは眺め、それからそっと口に運ぶのが良いのだろう。

吾輩はこれを東京の島根県アンテナショップで買ったが、松江-東京の800km以上もの道のりを運ばれて来たものだ。

昔のことを思えば、貴重な生菓子を東京で買って食べることができるだけでも奇跡に近いと、今ここで「若草」に対面して食べることができただけでもたいへんありがたいと思うことにした。

6.「若草」の命名

「若草」の名は、

くもるぞよ 雨降らぬうちに 摘みてこむ 栂尾山の春の若草

との不昧公の歌からの命名だ。

島根県アンテナショップ日比谷しまね館にて2025/07/28に購入。
6個入り税込1,360円。

7.彩雲堂以外の「若草」製造元

「若草」はこの記事の彩雲堂が代表的な製造元とされているが、それ以外にも、風流堂や三英堂も製造している。
「山川」の風流堂と同様に復刻したときに独占することなく他の和菓子店と製造方法を共有したものと考えられる。
彩雲堂だけでなく、他の製造元の「若草」も食べ比べても面白いかもしれない。

(おわり)

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