チームみらいの政策が残念で悲しくなった
テクノロジーで政治を変える?
テクノロジーで政治を変える。
デジタル技術で民主主義をアップデートする。
その理念は、
正直、ワクワクした。
チームみらい——
既存政治にない風通しのよさ、
「みんなでつくる政治」という響き。
けれど。
政策を読み進めた瞬間、
私は首をかしげた。

「現役世代や将来世代の負担を
増大させるリスクが存在します。」
この一文で、
すべてがわかった。
「お金=モノ」という誤解
チームみらいは、
国債を“借金”として扱っている。
つまり、国の財政を
会社経営と同じように考えている。
でもね、
お金と言うのは、モノじゃなくて、
債務と債権の記録なんです。
日本は、自国通貨建て国債を
発行できるから
財政破綻しないんですよ。
(1)日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない。デフォルトとして如何なる事態を想定しているのか。
コロナの時を思い出してごらん
国が12兆円、「借金」したら、
国民全員、お金が10万円ふえたよね?
その時、べつにインフレなんて
起きなかったよね?
「借金」で財政破綻しなかったよね?
消費税に“慎重”という名の誤解
彼らは消費税減税に“やや反対”。
理由は「高所得者にも恩恵がある」からだという。
一見、理屈は通っている。
けれど、税金には、
応能負担の原則ってのがあるんですよ。
さらに、
消費税は、事業者が赤字の時でも
収めなければいけない過酷な税金。
この事実だけでも、
不況時には下げた方が良いことくらい
わかるはずだ。
「誤解」の根っこにあるもの
もちろん、組織ができたばかりで、
仕組みが粗かったり、政策設計が
甘かったりするのは仕方ない。
民主主義なのだから、
意見が違う人がいるのも当然だ。
グローバリズムの香りやAI利権の影を
感じることもあるけれど——
それも今は置いておこう。
いま本当に問題なのは、そこではなく、
お金の理解そのものが根本から
間違っていることだ。
その誤解が、政治の“物差し”
そのものを歪めている。
お金を有限のモノとして扱えば、
政策は必ず「誰に配り、誰に我慢させるか」
という構図になる。
それは、意図せずして“痛みを分け合う政治”
ではなく、“痛みを押しつけ合う政治”を
生み出してしまう。
そして、その果てに現れるのが——
「誰かを助けるために、誰かを泣かせる政治」
なのだ
誰かを助けるために、誰かを泣かす政治
「無駄を削る」「効率を上げる」
——聞こえはいい。
でもそれは企業の論理だ。
国家の仕事は、“全員を助けること”。
善意の無能が、国を壊す。
「無駄をなくそう」と叫ぶ裏で、
切り捨てられるのは、いつだって庶民だ。
効率を上げた先に、
誰もいなくなった社会を、
私は見たくない。
テクノロジーで何を“透明”にするのか
チームみらいは言う。
「テクノロジーで政治をオープンに」
その発想は素晴らしい。
けれど、
透明になったのは“お金の誤解”だった。
テクノロジーをどれだけ積み上げても、
根っこの思想が間違っていれば、
見えるのは“きれいな失敗”だけだ。
仕組みがよくできているほど、
間違いは静かに広がっていく。
——透明に、効率的に。
理念は買う。だが、方向が違う。
チームみらいは、
時代の変化を掴んでいる。
テクノロジーで民主主義を再設計しよう、
その意志は本物かもしれない。
けれど、
未来を動かす燃料である“貨幣”を
誤解したままでは、
どんなエンジンも空回りする。
真のアップデートは、
テクノロジーではなく、
貨幣観から始まる。
未来を変えるのは、
アプリでもアルゴリズムでもなく——
「信用とは何か」を
もう一度、
問い直すことなのだ。
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