king gnu vinyl ギター 解析とコードフォーム 続きの続き
常田大希 Guiter Workshop
ようつべに本人が弾き方や考え方を解説している動画があります。
座って語っているだけでもその存在感、空気感が凄まじいですね。
なるほどこれは老若男女、皆憧れてしまいます。
私は中学生の時分、ブルース・リーの真似をしてカンフーシューズを履いて登校していました。
若者あるあるなんでしょうが、格好いいと思う人、憧れの人の表面だけを真似ても黒歴史を刻むだけです。その人の本質的な部分や、見ている先、考え方などを自己に取り入れられるといいですね。
楽曲のコピーなどはまさにその為にやるのだと私は思います。もちろん難しい理論などどうでもいいから弾いてみたい、という気持ちを否定する訳ではありません。それは大事な初期衝動であり、誰しもが最初はそうだったはずです。常田さんだってそれはそう。多分。
そしていずれはその先のステージへ、今度は自分が誰かの憧れになるべく日々を過ごせたらそれって最高だよね。いじめ、闇バイト、やめろ。
閑話休題
動画ではⅠmをFm7、ⅡmをGdimと言っています。Db,Bについてもメジャーセブンスと言っています。(察するにこれは、わざとだと思います。)
コードポジションのこと、アドリブのことや作曲についてなど語ってくれています。貴重な機会ですね。

ここではギターのコード進行を元にして、私なりに曲の分析をしています。正解でも模範解答でもありません。数多ある中の一つの意見です。
という訳で前回の続き。Db BからGm7-5ですね。
Gm7-5 Ab7 Adim Bbm7 Bdim Cm7
3x332x 4x454x 5x454x 6x666x 7x676x 8x888xx
Ⅱm7-5 bⅢ7 Ⅳm7 Ⅴm7
各コードを順番に追っていきます。上のダイアトニックコード一覧と比べながら見ましょう。
Fmのダイアトニックコードの2番目、Ⅱm7‐5からクロマチックで上がっていきます。6弦をダ、と弾いてコード全体をダーと鳴らす。ダ、ダーという感じでどっちもダウンストロークでキレのあるストロークプレイです。
次、前半でも登場したbⅢ7です。図にある通り本来はメジャーセブンスです。前半ではDbに4度進行するセカンダリードミナントでした。
表記はよくある書き方で、Ⅴ7/bⅥと書くと分かりやすいです。
ここでは次のコードはAdimですね。4度進行ではないので偽終止と考えていいでしょう。(Ⅴ7/bⅥ)
偽終止はカッコでくくると、これも分かりやすいですね。
発表会じゃねぇ。
あるいは本人が動画で仰られている通り、単にアドリブだと考えてもいいですよね。
ライブでいつも同じように弾くのは恥ずかしい、みたいなことを言っていますね。気分で元のダイアトニックコードのAb △7を弾いてもいいですね。

次、これはパッシング・ディミニッシュといってベースラインをクロマチックで上昇或いは下降させる際によく使われる手法でジャズでは常套句です。
当然ノンダイアトニックコードです。dimコードは代理コードとして色々な使われ方があるのですが、ここではコードとコードの間を繋ぐ役割と考えれば十分です。
次はⅣm7、Bbm7 です。でまたパッシングディミニッシュのBdim
次 Ⅴm7、Cm7からⅠmのFmに4度進行、Cⅿ7を一拍弾いた後単音でフレーズを入れて5弦ルートのFⅿ、6弦ルートのFmをワンストローク、5弦ルートのFmに戻る。これで1巡です。
マイナーキーのダイアトニックコードⅤはマイナーなので、メジャーキーからⅤ7を借用してドミナントモーションするのが常套手段ですが、Ⅴm7のまま4度進行です。イントロのプレイとも比較してみましょう。
この後ボーカルが入ります。Aメロは少しストロークパターンが変わりますがコード進行は基本的に同じです。
ワウペダル愛
アルバムバージョンではエレキギターのクランチサウンドでワウべダルを踏みながらのプレイです。先行するドラムに対して入っていくだけでも難しいですね。4小節目、休符2拍の後に16分のシャッフルでブラッシングから入り実音は裏(アップストローク)でスタート。
この複雑なコードワークで、さらにワウを踏みながらというのはとても難易度高いですね。
ワウはリズムに合わせてチャカポコとシンプルに踏んでいますが、センスのいるプレイです。常田さんはワウの名手ですね。ソロの時なども積極的に踏んでいるようです。
ワウペダルは弾いた後のサウンドに対して、自分の意志で能動的に変化を与えるエフェクターです。
なので使い手の個性やセンスがもろに反映されます。
操作の難しさと面白さがあり、もはやエフェクターの範疇を超えてこれ自体が楽器と言えるでしょう。
私も個人的にワウペダルが大好きで、一時期やたらと踏んでいました。
機材の改造はあまりしないのですが、ワウだけは例外であれこれとパーツを変えたりして弄っていました。少しの変更が出音に大きな影響を与えるのでキリがなくて、まさに沼でした。
ピータートッシュのワウのプレイが好き過ぎます。お若い世代の方も是非ご参考に。半世紀を経てなお、色褪せることのない名演です。
ストラトとレスポールの対比も素晴らしいですね。
Bob Marley & The Wailers - Stir It Up Live at The Old Grey Whistle1973

親が近所の商店街で買ってきてくれたズックにはadidosと書いてありました。
おかげでスーパースターにはなれませんでした。
総括というかまとめ
自分はもう齢半世紀を超えていますので、若い世代の音楽にはそれほど熱心にはなれず、大抵は聞き流す程度で終わってしまうのですが、このバンドの登場はとても衝撃的で新しい時代の到来、寵児の登場を確信しました。
ロックスターとしての佇まい、その独創的なプレイスタイルのみならず彼の経歴やバックボーンに、私たちの世代にはなかったものを感じました。
全身此れアートというか音楽だけに留まらずビジュアルや演出の全てが強烈なインパクトを放っていますね。
かつての誰にも似ていない、圧倒的にオリジナル、という感じがします。
バンドの動画のどこかで常田さんのプレイをして、ギターをピアノの鍵盤のように弾く男、とコメントがありました。言い得て妙だなと同感しました。
adidasつながり どっちもスーパースター
最後に、この曲を藤井風さんがカバーされた際のコメントも非常に印象深く、実際の演奏も必聴です。是非聴いてみて下さいませ。
