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なんのはなしですか



この作品をひと言で言うと、

「嫌われていると言われる人にも、結局は誰かが手を差し伸べる」という話です。

ただし、作者はそれを説教くさく書かず、コンビニの喫煙所で出会った老人との雑談として描いています。


まず何が起きた話なのか

主人公(語り手)がコンビニの喫煙所で電子タバコを吸っている。

そこへ顔見知りの老人がやってきて、

「SASAKIさんが骨折したんだよ」

と話し始める。

話を聞くと、

  • SASAKIさんは横着な人

  • 人の家の敷地を勝手に通る

  • 柵を乗り越える

  • そのせいで転んだ

  • 骨折した

らしい。

さらに老人は、

「その家の人はSASAKIさんを嫌っている」

と言う。

しかし老人自身は、

  • 様子を見に行く

  • 救急車を呼ぶ

  • その後も気にかける

という行動を取っている。

そして最後には、

SASAKIさんへの差し入れを買いにコンビニへ入っていく。


オチはどこか

最後のやり取り。

主人公

「全然嫌われてないじゃん」

老人

「嫌われてんだよ」

ここがオチ。


なぜ面白いのか

老人はずっと

「SASAKIさんは嫌われている」

と言い続ける。

でも実際の行動を見ると、

  • 助けている

  • 心配している

  • 差し入れまで持っていく

つまり、

嫌っているようには見えない。

読者は

「いやいや、おじさん絶対SASAKIさん好きじゃん」

と思う。

そのズレが笑いになっている。


SASAKIさんは本当に嫌われているのか

たぶん少しは嫌われている。

なぜなら、

  • 人の家を勝手に通る

  • 横着する

  • 周囲に迷惑をかける

から。

でも、

嫌われている=見捨てられる

ではない。

ここが作品の大事なところ。


作者が描きたかったこと

この作品は、

人間関係は「好き」か「嫌い」かの二択ではない

という話でもある。

現実には、

  • 面倒な人

  • 困った人

  • 関わりたくない人

がいる。

でも、

その人が倒れていたら助ける。

骨折していたら心配する。

差し入れも持っていく。

そういうことは普通にある。


老人は何を自慢したかったのか

途中までは、

「俺は骨折を見抜いたんだ」

という自慢話にも見える。

実際、

何度も

「あれは骨折だね」

と言っている。

でも読み終えると、

本当に話したかったのは

「SASAKIさんのこと」

だったように見える。

気になる。

放っておけない。

だから何度も話題にする。


トラック女子の意味

最後に突然出てくる

高架を走るトラック女子

も重要。

主人公は見たこともない女性を想像している。

そして、

差し入れを持ってきてくれる誰かがいるといいな

と思う。

これはSASAKIさんの話とつながっている。

つまり、

どんな人にも気にかけてくれる誰かがいるといい。

という願いで終わっている。


小学生にもわかるまとめ

この話は、

「嫌われていると言われる人でも、本当にひとりぼっちとは限らない」

という話です。

SASAKIさんは困った人かもしれません。

でも、

  • 老人は助けた

  • 救急車を呼んだ

  • 差し入れも持っていく

だから主人公は最後に

「全然嫌われてないじゃん」

と言ったのです。

この作品は、

人は好き嫌いだけでは語れないし、案外みんな優しい

ということを、コンビニの喫煙所での何気ない雑談から描いたエッセイだと読むことができます。

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