30代ハロプロファンがLE SSERAFIMを聴いて考えたこと #1
もともとハロプロファンである私が、ある日ひょんなことからBABYMONSTERと出会い、K-POPの世界に足を踏み入れました。
ベビモンのライブに行き、ファンクラブにも加入し、気づけばすっかり夢中に。詳しい経緯はこちらの記事にまとめています。
そんなBABYMONSTERのライブを思う存分楽しんだ私は、その余韻のまま、9月にLE SSERAFIMが福岡でライブを開催すると知りました。
宮脇咲良さんがメンバーであることしか知らない状態にもかかわらず、私は勢いでチケットを購入していました。
「きっとこのグループも楽しめる。」
そんな自分の直感を信じて。
現在はライブに向けてLE SSERAFIMの楽曲を聴き込む毎日を送っています。
その中で私が感じたこと、そして普段ハロプロを聴いているからこそ見えてきたことを、このシリーズで少しずつ綴っていこうと思います。
またこのシリーズは、あくまで私個人が音楽を聴いて感じたことを綴るものです。LE SSERAFIMのグループとしての成り立ちやメンバー個人についてはまだまだ勉強中です。なので解釈の一つとして、気軽に読んでいただけたら嬉しいです。
第1回
「Eve, Psyche & the Bluebeard’s Wife 」× 「信念だけは貫き通せ!」 から見えた、ある1人の女性の生き方
まず、「Eve, Psyche & the Bluebeard’s Wife」について。
LE SSERAFIMが2023年にリリースした楽曲。スピード感あるテンポが特徴のジャージークラブという音楽スタイルを取り入れたダンスミュージックです。
歌詞を読む限り、要約すると「世間一般的にやらない方が良いとされる道を私は進む。周囲が何を言おうと私は私の殻を破りアップデートしていきたい。」そんな気持ちを歌った曲なのかなと解釈しました。好奇心があり、確固たる強い意志を持った女性像が浮かび上がります。
初めてこの曲を聴いた時、高速ビートの中で畳み掛けるように繰り返されるフレーズが印象的で「アグレッシブな曲だなぁ」というのが率直な感想でした。そして和訳された歌詞を読み、「なるほど、新しい世界へ踏み出そうとする主人公の高揚感や決意を表すためこのような疾走感あるサウンドづくりがなされたのかもしれないな。」と感じました。
次はモーニング娘。の「信念だけは貫き通せ!」について。この曲は2012年にリリースされたシングル「ワクテカTake a chance」のカップリングで、道重さゆみ・飯窪春菜・生田衣梨奈・鞘師里保・鈴木香音の5人で歌うユニット曲です。
歌詞は要約すると、「たとえ周りからバカにされても、ツラいことがあっても私は夢に向かって進んでいく。他の誰でもない自分の人生のために。」というメッセージが込められているのかなと解釈します。また「泣いてもいい、笑えりゃいい、楽しめりゃ尚良い」というフレーズがありますが、この歌詞の主人公は山あり谷ありの日々を受け入れながら、それでも自分の信念を胸に前へ進んでいこうとするティーンの女の子なのかな、と想像します。
この2曲、並べてみると面白い発見がありました。
LE SSERAFIMの曲には、クールで疾走感のあるサウンドに乗せて、既成概念を打ち破ろうとする強い意志を持った大人の女性像が描かれています。
一方、モーニング娘。の曲にはハードなロックサウンドに乗せて、夢や目標へ向かって突き進む10代の女の子の姿が描かれています。
描かれる主人公や表現の方向性は少し異なりますが、「自分の信じる道を進む強さを持った主人公」という点では共通しているように感じました。
そして、この2曲の主人公像を重ね合わせた時、私が思い浮かべたのが生田衣梨奈ちゃんだったのです。

生田衣梨奈ちゃん(通称えりぽん)は、モーニング娘。の元メンバーであり、第10代リーダーを務めた私の大好きな推しです。
彼女は2011年のグループ加入から2025年夏の卒業まで、歴代最長となる14年半もの間、モーニング娘。として活動してきました。
この14年半、えりぽんは歌やダンスだけでなく、さまざまなことに挑戦してきました。魔法使いキャラやナルシストキャラでバラエティ番組に出演し奮闘したり、得意のゴルフを磨いて仕事へとつなげたり、コンサートではアクロバットを披露したり……。常に自分の強みを増やしながら、アイドルとして進化し続けてきたメンバーだと思います。
そんなえりぽんですが、私が何よりもすごいと思うのは、14年半の活動で一度もコンサートを欠席しなかったことです。
ハロー!プロジェクトは年間を通して非常に多くのコンサートを行っています。もちろん、人間ですからケガや体調不良で当日欠席するメンバーがいることもあります。それでもえりぽんは、一度も欠席することなくステージに立ち続け、皆勤のまま卒業していきました。
どんな時も自分にできることを積み重ね、最後まで信念を貫き通してきた。彼女のそんなアイドルとしての生き様は、私には「信念だけは貫き通せ!」の主人公そのもののように映ります。
そして何より印象的だったのは、えりぽん自身が卒業公演でこの「信念だけは貫き通せ!」をソロで披露したことです。その姿を見た時、この曲はまるで彼女の14年半の歩みそのものを歌っているように感じ、号泣しました。
そんなえりぽんはモーニング娘。卒業間際に卒業記念写真集をリリースしています。その内容は、なんと約8割が水着ショット。ハロー!プロジェクトでも水着ショットを含む写真集を発売したメンバーは数多くいますが、ここまで水着カットの割合が多い作品は珍しいのではないかと思います。さらに、夜のジャグジーで赤いビキニ姿を披露するなど、大人っぽい雰囲気のカットも収録されています。
あくまで私個人の印象ですが、アイドル全体で見るとハロー!プロジェクトは写真集の表現において比較的保守的なイメージがあります。そんな中、この写真集はえりぽん自身の意思で制作されたそうです。
だから私は、この作品には「これまでの”明るく可愛くスポーティ”という生田衣梨奈像だけでは終わらない、新しい自分を見せたい」という思いが込められていたのではないか、と感じました。ずっと応援してきたファンだからこそ驚きもありましたが、それ以上に「卒業後の自分はもっと自由に、新しい世界へ踏み出していく」という彼女の決意表明のようにも見えたのです。
さらに卒業の翌年、えりぽんは長年所属した事務所を離れ、吉本興業へ移籍しました。音楽事務所から、お笑いを中心とした事務所への移籍です。私にとってはかなり大胆な決断に映りましたし、モーニング娘。歴代メンバーの進路の中でも珍しいケースではないでしょうか。
えりぽん本人は「バラエティを頑張りたくて吉本興業を選んだが、バラエティに限らず何でも挑戦したい」と語っています。
そして、その言葉通り、芸人さんとのトークを磨くためにバラエティ番組へ出演したり、得意のゴルフを生かした仕事や地元・福岡での仕事に取り組んだりと、活動の幅を広げていきました。
さらには、大人の恋愛を描くドラマ「プロ彼女の条件4」にも出演。モーニング娘。時代のえりぽんのイメージを知っている私にとっては、とても新鮮で驚きのある挑戦でした。
そんなえりぽんの姿を見ていた時、私の頭に浮かんだのがLE SSERAFIMの『Eve, Psyche & the Bluebeard’s Wife』でした。既成概念にとらわれず、新しい自分へアップデートしていこうとする主人公の姿が、卒業後も挑戦を続けるえりぽんと重なって見えたのです。
実は以前、公式ファンクラブ限定コンテンツの中で、「LE SSERAFIMの『Eve, Psyche & the Bluebeard’s Wife』がえりぽんと重なって見えます」と本人に伝えたことがありました。
※ファンクラブ限定コンテンツのため、やり取りの全文は掲載できませんが、以下は私の記憶をもとにした意訳・要約になります。
するとえりぽんから返ってきたのは、「韓国語だから歌詞をよく分かってなかった!」というような、思わず笑ってしまう返答でした(笑)。
あれだけ真剣に歌詞を考察していた私としては少し拍子抜けしましたが、その飾らない反応がなんだかえりぽんらしくて、ますます好きになりました。
卒業後も「新しいえりぽん」としてさまざまな挑戦を続けながら、明るくてさっぱりした根っこの部分は昔と変わらない。そんなところも含めて、私は生田衣梨奈という人に魅力を感じています。
「信念だけは貫き通せ!」のように信念を持って歩み続けたモーニング娘。時代。そして、「Eve, Psyche & the Bluebeard’s Wife」の主人公のように、新しい世界へ挑戦し続ける卒業後。
私の中で、この2曲はこれからもえりぽんを思い浮かべる特別な存在であり続けると思います。そして、これからも新しい挑戦を続けるえりぽんを応援していきたいです♪
ちなみに、私がハロプロファンでありながらK-POPに惹かれていった経緯については、こちらの記事にまとめています。
「ハロプロファンの私とK-POP。点が線になった日。」
