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この年末年始で、私がもらったもの――4歳ダウン症の娘と過ごした、かけがえのない時間

前置き


この年末年始、
私はたくさん笑って、
たくさん疲れて、
そして、たくさん考えました。

年越しそば。
お年玉。
初詣。
親戚の集まり。

どれも「よくある日本の正月」なのに、
4歳のダウン症の娘と一緒だと、
その一つひとつが、
まるで違う色に見えてきます。

ここに書くのは、
大げさな感動話でも、
立派な育児論でもありません。

ただ、
この年末年始に、
私の心に残ったことです。

この年末年始で、私が感じたこと(親目線)


振り返ると、
この年末年始は、とにかくバタバタでした。

移動して、
洗濯して、
買い出しして、
ゲーセンに寄り道して、
おせちを受け取って、
年越しそばを食べて、
除夜の鐘を聞きながら酒盛りして――

たぶん、
人から見たら
「よくある年末年始」。

でも、
娘と一緒に過ごす年末年始は、
どこか少し違う。

滑り台が一番大事で、
電車が来たら全力で驚いて、
お菓子はチャンスがあれば入れて、
お年玉は笑顔で回収して、
神社では小さな手でなむなむする。

その一つひとつが、
なんだかすごく、まっすぐで。

大人は、
「区切り」や
「目標」や
「来年こそ」を抱えて新年を迎えるけれど、

この子は、
ただ今日を生きている。

でも、それが、
一番まぶしい。

「来年こそ」じゃなくて、
「いま楽しい」。

この年末年始で、
私はそれを
何度も娘に教えられました。



わたしの おしょうがつ(娘目線)


すべりだいが あった。
だから はしった。

パパは おいかけてきた。
たのしかった。

でんしゃが きた。
「うぉ〜!」って いった。
パパも いってた。
おもしろかった。

おそば たべた。
「ちゅるちゅる!」って いった。
いっぱい たべて ねた。

つぎのひ。
パパは ねむそうだった。
わたしは げんきだった。

「おあよ〜」って いった。
ふくろを もらった。
アンパンマンだった。
うれしかった。

おみせが いっぱい あった。
いいにおいが した。

おててを あわせて
なむなむ した。
なにを おねがいしたかは
ひみつ。

みんなが きた。
「ありっとぉ!」って いった。
ふくろが いっぱい ふえた。
パパより いっぱい だった。

たのしかった。
おしょうがつは
あったかかった。


あとがき


大人になると、
「正しい正月」や
「ちゃんとした年の始まり」を
つい求めてしまいます。

でも、
滑り台で走って、
ちゅるちゅるとそばを食べて、
なむなむして、
笑っているこの子を見ていると、

それだけで、
年はちゃんと始まっている気がしました。

もし今、
「何もできていない」
「スタートダッシュを失敗した」
と感じている人がいたら、

この子の正月を思い出してほしい。

楽しくて、
あったかくて、
誰かと一緒にいられたら――
それで十分。

それが、
この年末年始に
私がもらった、いちばん大きなものです。

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