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〜第75夜〜「後ろの正面」

🕯️ はじめに


えぇ……
童謡っていうのはね……
不思議なもので……
大人になってから聞くと、
急に意味が変わって聞こえることがあるんですよ……。

子どもの頃は、
何も考えずに歌っていたのに……
ある日ふと、
歌詞が“分かってしまう”。

今日はね……
誰もが一度は歌ったことのある――
「かごめかごめ」
その裏に隠されたお話です……。


📖 本編


それは、
私が知人から聞いた話です。

その人は、
古い町にある実家へ
久しぶりに帰省したそうです。

夜。
家の裏にある小さな公園で……
子どもたちの声がした。

♪ かごめ かごめ
♪ かごのなかの とりは……

時間は、
もう夜の九時過ぎ。

外灯も少なく、
人影もない。

それなのに……
歌だけが、
やけにハッキリ聞こえる。

覗いてみると、
誰もいない。

ブランコも、
砂場も、
動いていない。

でも……
歌は続く。

♪ いついつ でやる
♪ よあけの ばんに……

その時、
知人は気づいたそうです。

声が、ひとつ多い。

輪になって歌う遊びなのに、
中心にいるはずの
“鬼の声”が……
後ろから聞こえる。

♪ うしろのしょうめん
♪ だあれ

振り返った瞬間――
歌が、
ぴたりと止まった。

そこには、
誰もいなかった。

ただ……
自分の足元にだけ、
丸い影があったそうです。


📝 あとがき


「かごめかごめ」はね……
遊び歌のようでいて、
“探す歌”なんですよ……。

何を、
探しているのか。

誰を、
待っているのか。

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・なぜ「後ろ」なのか
・そして、この歌に残された
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