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「結婚すれば幸せになれる」と思っていた私が、婚約破綻で気づいたこと

前々回の記事では、執拗までに「フツウ」になろうとして努力し続けていた私の話を書きました。社会人になってから、「フツウを求める人生」と「私自身」との間に色々な不具合が出始めました。

今日は、「フツウを求める私を卒業するきっかけ」となった、32歳の時の婚約破綻の話を書きます。


とにかく結婚がしたかった

32歳の頃の私は、「外資系広告代理店の営業職」という一見華やかなキャリアを築きながらも、フィット感を感じられずにいました。心身ともにすり減るようなストレスを感じていました。

そして、目の前のキャリアよりも、とにかく「結婚」がしたかったのです。

周囲の仲の良い友人が次々に結婚・出産というステージを迎え、自分が置いてけぼりにされていくような悲しみや焦りがありました。それに加え、結婚によって得られる「安心感」を何よりも切望していたのです。誰かと共に居られる安心感、一緒に生活ができる安心感、頼れる人がいる安心感。。。幼少の頃からそのような安心感に飢えていたのかもしれません。

独身友人達と合コンもたくさんしました。とある合コンで出会った人と、即付き合うことが決まり、半同棲をスタートしました。1か月もしないうちに、「結婚しよう」という話が出ました。違和感を感じながらも、当時の私も愚かながら同じ考え方だったので、その違和感を見て見ぬふりをして、「結婚というゴール」という眩しさと高揚感で現実が見られなくなっていました。

そして、出会ってまだ数か月の盲目的な恋愛期間中に、将来の結婚の約束をしました。

彼の「仕事辞めてやりたいことやりなよ」の一言

当時、激務の私を間近で見ていた彼は、そんな私と結婚するのに一抹の不安を感じたのでしょうか。

「そこまで大変な仕事しないでもいいんじゃない?やりたいこと他にあるなら仕事辞めてやりたいことやってはどう?」

という提案をしてくれたのです。当時の私は、仕事はやりがいもある一方で、ストレスと忙しさで心身が悲鳴を上げていました。

そして、その頃から「働く人がよりやりがいをもって幸せに働けることをサポートできる仕事」をしたいと思うようになり、「産業カウンセラー」という仕事が気になるようになっていました。

彼からの後押しもあり、以前から気になっていた産業カウンセラーの学びに進もうと退職を決めました

何故かかみ合わない歯車と婚約破綻

私が退職を決意した頃から、何故か、彼との関係が上手くいかなくなってきました。彼のご家族にもご挨拶に行き、我が家にも挨拶に来てもらったのにも関わらず、2人で一緒にいても「結婚するイメージ」が全然持てないのです。一緒にいても、私は不安で不安で仕方がないのです。お互い強烈に惹かれ合いながらも、一緒にいると苦しい、そんな状況が続きました。

そして、私自身の心身の不調や家族の問題なども重なり、私は適応障害で休職、そして退職となりました。それが2011年1月末のことです。

その後、彼とも距離を置くことにし、最終的に震災などさまざまな出来事を経て、彼から「結婚のことを一旦リセットしたい」という話があり、婚約は破綻となりました。

仕事もパートナーもリセット。ゼロからのスタート。

2011年1月に退職し、当時の私は無職の32歳。2011年3月に婚約破綻。パートナーもいなくなりました。全てリセットです。夢にまでみた「結婚」は淡い夢となって消えました。

絶望の淵に立たされた、そう思ったのも束の間、彼への未練そのものは、思っていたより早く薄れていきました。

「こんなに頑張っているのに、なぜ自分の人生はうまくいかないんだろう」と悶々とする気持ちは残っていましたが、まもなく始まる産業カウンセラーの養成講座に、少しずつ気持ちが向いていく自分もいました。

これまでの失恋では、数か月、長い時には数年引きずることもあった私。

それに比べると、この時は立ち直るのがずいぶん早かったように思います。

今振り返ると、私は「彼自身」を好きだったというより、「この人と結婚できるかもしれない」という未来に、強く惹かれていた部分もあったのかもしれません。

自分の恋愛パターンと『愛着』への気づき

この彼との出来事をきっかけに

◆恋愛をすると相手にのめり込んで周りが見えなくなる。
◆一緒にいても不安で仕方なくなる。嫉妬深くなってしまう。
◆24時間一緒にいないと不安。振られる時は「もうこの世の終わり」くらいの絶望的な気持ちになる。

これらの自分の恋愛傾向に大きな疑問が生まれてきました。友人と一緒にいてもこのような激しい感情になることはないのに、「恋愛」となると、私は自分の感情がコントロールできなくなってしまうのです。

その原因について自分なりに調べていく中で、「愛着」や「見捨てられ不安」という概念を知りました。

「恋愛になると強く出てくるこの不安には、これまでの自分の体験や愛着のあり方も関係しているのかもしれない」

そう考えるようになったことが、その後の自己理解の大きなきっかけになりました。

そこで知ったのが、「見捨てられるのではないか」という強い不安や、幼少期からの人との関わり方が、大人になってからの親密な関係にも影響することがある、という考え方でした。

私自身の恋愛パターンを振り返るうえで、この視点はとても大きなヒントになりました。

パートナーは鏡

私はこの経験を通じて、パートナーとの関係は自分自身を映す鏡のようだと感じました。

パートナーという相手を見ながら、私は自分自身の闇をどんどん見せられているような感覚でした。

『結婚』よりも、自分と向き合うことが先だと一念発起

この出来事を経て、さすがに「結婚したい」という気持ちは一旦収束しました。

それよりも、「このままの自分ではマズイ」という危機感の方が大きかったです。

こんなに努力しているのに、なぜかうまくいかない。

その理由を、相手や環境だけではなく、自分自身の心のあり方や、人との関わり方にも目を向けて考えるようになりました。

私は何かが欠けている、そう思いながら恋愛をしてきたように思います。だから、そんな自分と一緒に居てくれる人は、絶対に失いたくない対象になってしまうのです。

自分の中に安心感が十分に育っていなかったから、誰かとの関係に安心を求めすぎていたのかもしれません。

この婚約破綻をきっかけに、相手や状況だけではなく、自分自身の心のあり方や、人との関わり方にも目を向けるようになりました。

とても不思議なのですが、今振り返ると、私はこの出会いにも大きな意味があったように感じています。

彼との関係があったからこそ、私はそれまでの仕事を手放す決断をし、婚約破綻をきっかけに、自分自身と深く向き合うことになりました。

当時はそんなふうには到底思えなかったけれど、今の私は、この経験も含めて「あの出来事があってよかった」と思っています。

この出来事をきっかけに、私は自分自身を理解し、受け入れていく長い旅を始めました。

振り返れば、ここが今の仕事や生き方につながる、大きな転換点だったのだと思います。

今日も長文を読んでいただきありがとうございます^^

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