本日発売です。『緩和ケアにやりがいなんて、あるんですか?』(金原出版)
いよいよ発売となりました。
まだ、あまり実感がありません。
最初はもっと実用書のような本を書くつもりでした。
たとえば、
麻薬の使い方
終末期における点滴について
余命予測について
療養型病院での緩和ケアの実際について
そうした内容を、自分なりにまとめる本にしようと思っていました。
けれど、考えていくうちに、そうした実務的な内容については、すでに優れた本がたくさんあることにも気づきました。
では、自分は何を書きたいのか。
自分にしか書けないものがあるとすれば、それは何なのか。
そう問いながら、少しずつ削っていった結果、現在の形になりました。
迷い
葛藤
苦悶
後悔
疲労
怒り
祈り
そして、答えの出ない場面に立ち続けること。
私の過去と現在。
よそ行きの姿に整えるのは嫌でした。
分身というより、自分の一部をそのまま世の中に置いてくるような本になった気がしています。
自分のいのちが、本に帯びているというか……
大げさですね。
いや、オカルトか。
いずれにしても、ある意味、恐怖です。
自意識過剰だと思いますが、正直なところそう感じています。
しばらく身をひそめていたいくらい。
それでもこの本が、どこかの誰かに届いてくれたらうれしいです。
緩和ケアに関わる方
療養型病院で働く方
患者さんやご家族のそばに立ち続けている方
あるいは、直接医療とは関係なくとも、生きること死ぬこと、人が人に向き合うことについて考えている方
そのような方々の胸のどこかに、ほんの少しでも残るものがあれば、著者としてこれ以上うれしいことはありません。
ここまで関わってくださった、編集者の須之内さん、営業部の石塚さんをはじめとする金原出版の方々、装丁や制作に携わってくださった方々、そして日々の現場で出会ってきた患者さん、ご家族、職員の皆さまに、心より感謝いたします。
『緩和ケアにやりがいなんて、あるんですか?』
本日発売です。
お手に取っていただけたらとてもうれしいです。


いいなと思ったら応援しよう!
ありがとうございます!