移ろいゆくいろのままに
どうして紫陽花が好きなんだろう
たぶん
紫陽花の「変化していく姿」を
見ているのが好きなんだと思う

咲きはじめの色
少しずつ深まっていく色
そして最後に落ち着いていくような色
紫陽花は
未来・現在・過去がひとつの場所にあるような花だと思う

蕾はこれからの姿で
咲いている今があって
終わったあとの色が
静かに残っている

同じ花なのに
時間とともに表情が変わっていく
その移ろいを見ているのが好き
紫陽花は
少しずつ姿を変えていく

でもその変わっていくこと自体が
紫陽花本来の姿でもある
終わったあとの紫陽花も好き
ドライフラワーになった紫陽花は
生きているときの鮮やかさとは違う色をしているけれど
そこにはその時間がそのまま残っている
少し前の季節を思い出すような
静かな色
そう思うと
私は花そのものというより
そこに流れている時間を見ているのかもしれない
今この瞬間だけじゃなくて
少し前と
少し先も含めて
その全部が重なっている
紫陽花が
好き
