最後までやり遂げられなった5日間の宿泊学習。それでも私は「よく頑張った」と言う。
先週、息子の学校では、5日間の宿泊学習がありました。
これは、親元を離れて、他の学校の同学年の子ども達と、自然の中で協力し合いながら学ぶ、5年生の行事です。
息子は、祖父母の家にも1人で泊まることができません。
とっても怖がりで、甘えん坊です。
以前、夜驚症に悩んでいた事について、記事を書きました。
だから、3年生になったくらいから、「5年生になりたくない」「行きたくない」と訴えていました。
4年生の終わりくらいまで、この行事が近づくにつれて不安が増し、その訴えも増えていました。
でも、春休みに入り、パタリと言わなくなっていたのです。
「最近、行きたくないって言わなくなったね?」と聞くと、
「言わないようにしてる」と。
“不安だけど、口に出したら余計不安になる”
“行きたくないけど、頑張らないと”
そんな思いがあったのだと思います。
5年生になり、学校で色々と準備が進んでくると、少しは楽しみな気持ちも出て来たようでした。
でも、やっぱり家族と離れなくない気持ちが強くて、出発が近づくにつれて「行きたくない」の言葉が増えました。
私に、ギュッとしがみつく日も増えました。
そして、出発の朝、「行って来ます」の言葉と同時に涙が溢れました。
ずっと堪えていた涙が初めて流れました。
親としては、泣いてもいいから“頑張って来てほしい”思いで一杯です。
強くなってほしいと。
ギュッと抱きしめて「大丈夫。寂しくて泣きたかったら、こっそり泣いても大丈夫。」と伝えました。
集合場所に行くまでの車の中で、涙を拭います。
友達に会うと、いつもの笑顔になりました。
このまま、笑顔で過ごしてくれたらいいけどな…と思いながら見送りました。
息子が出発してから、(今は何してるかな、ご飯食べてる時間かな、もう寝たかな)と、仕事中もずっと気になって考えていました。
特に連絡もないし、頑張ってくれているだろうと。
しかし、3日目の夜、仕事から帰ると、見知らぬ番号から電話がありました。
電話に出ると、小学校の先生からでした。
「発熱して、1日様子を見たが解熱しないので、迎えに来てほしい」という連絡でした。
その電話では、「ホームシックで毎日泣いていて、熱が出たのかもしれません」とも話されました。
(やっぱりダメだったか…)と、残念な気持ちはありましたが、発熱してる体調も気になりつつ夫に迎えに行ってもらいました。
「ただいま」
帰ってきた息子は、いつも通りに、割と元気そうでした。
話を聞くと、1日目の夜にホームシックになり、みんなの前で号泣したようです。しかも吐くほど。
もちろん、ご飯も食べられず。
翌日は登山でした。
酔い止めを飲んだけれど、バス酔いしてしまい、嘔吐。
少し休憩してから、遅れてスタートし、無事登山はできたようです。登山は楽しかったと話してくれました。
その夜も寂しくなって、号泣。
1日目には、驚いていた同級生も、2回目なので「大丈夫?」と心配してくれていたようです。
3日目の午前の活動途中から、体調が悪くなり始め、横になって休み、夜になって迎えの電話になったということです。
元気になれば、翌日から参加できると聞いていましたが、微熱や倦怠感も持続していたため、欠席する事にしました。
息子は、欠席した日から、少し精神的に不安定でした。
ずっと、モヤモヤしていると。
「お母さんとお話がしたい」と言い、宿泊学習を途中で帰って来てしまった事について、時に涙を流しながら、話しました。
「頑張ろうと思ってたのに、途中で帰って来ちゃった」
「班のみんなに、申し訳ない気持ちがある」
「泣いちゃって、みんな、呆れてる顔だった気がする」
「他の学校の友達に、何も言わずに帰っちゃった。もう会えないのに、悲しい」
5日間を最後までやり遂げて帰りたかった悔しさが止まりません。
私は、うんうんと、思いを受け止めながら聴きました。
もちろん、親としても5日間をやり遂げて帰ってくることを望んでしました。
けれど、祖父母宅でさえ、1泊も出来なかった息子が、2泊も出来た。
これだけでも、凄いことです。
この3日間に体験した事を聞くと、思った以上にたくさんの経験ができていました。
そして、その経験を日記に8ページも書いていたのです。その中には、ホームシックで吐くほど号泣したことや、その時に先生にたくさん話を聞いてもらってスッキリした事も書いていました。
後悔からモヤモヤしている胸の内を、私に話してくれたり、日記に書いた事で、少しずつ落ち着いているように思います。
学校に行っても、しばらくは宿泊学習の話題で持ちきりだと思います。
もしかすると、ホームシックで号泣した事をイジられるかもしれません。
そんな悲しい思いをする事が、ないように願います。
でも、それは分かりません。
親としてできることは、もしも傷ついたなら、それを受け止めてあげること。
家族はいつも、最大の味方であることを伝えたいと思っています。
ひとまず、お疲れさま。
よく、がんばったね!
