医療から学んだ〜行動力と感謝と尊敬の心〜③
前回の続きです。
【お読みになっておられない方は是非👇】
治療の重要性
前回までは、病態解釈の話を中心にお伝えしておりました。
今回は、リハビリテーションにおいて、何が重要なのか、そして服薬の重要性についてようやく触れていきます🌱
「評価」を実施する上で重要なこと
私は、あくまでも1人の理学療法士として、言い方は少し悪いですが、邪魔だなと思う要素があります。
それは、前回投稿でもチラッと触れましたが、
炎症症状(疼痛、熱感、腫脹、発赤)です。
なぜなら、炎症症状が私たちの評価や治療を妨げてしまうのです。普通に考えると、痛いから力入らないし、動かないですよね。
そして、炎症の中で特に痛みがあると、適切なアプローチが提供できないので、私たちのできることが少なくなります。また、出る幕がなくなることもあります。
これが治療の停滞を生み、患者さんも痛みや生活のしにくさが長期間続くことになります。
だからこそ、理学療法士にとっても患者さんにとっても、一刻も早く取り除かないといけないのが炎症なのです。
炎症や痛みに対しての考え方
ここで五十肩の話に戻ります。
以前も言いましたよね。
五十肩は、「肩関節周囲炎」だと。
まず、
〜〜〜炎という疾患は非常に多いです。
そして、この文字がつくときは、基本的には何かかが炎症症状があると認識してもらって差し支えないと思います。(※炎症有無や診断名をつける行為は医師にしかできません。)
では、その炎症はどのような方法で軽減させるのか。
これを、医師を含め多職種と連携して、理学療法士は考えることになります。
皆さんは対処として何が思いつくでしょうか。
冷やしますか?
固定して湿布貼りますか?
安静にしますか?
しかし、それらを自己判断で実施したとして、
いつも通りの日常が送れますか?
私は外来メインでリハビリテーションを行なっておりました。外来に来られる方は当たり前ですが、日常の生活があります。
痛みを理由に、
子育て、家事、仕事、中にはライブや旅行
全てキャンセルできるでしょうか。
少なくとも、今の私になるまでは、
私には、到底考えられませんでした。
だから私は、身体が限界を迎えるまで粘るかのように、働き続けていました。
そして、それは患者さんも同様です。
今の日々の生活を、予定していた未来の今を、
当たり前を止めることは想像以上に難しく、
その行動には勇気がいるのです。
もし怪我であれば、今の私であってもすぐに判断できるか自信がありません。
服薬の重要性
最初の一歩=対処すること
とここで、ようやく服薬の話が出てきます。
大前提、医師はまず無駄な薬は出しません。
医師は、少しでも家での生活がより楽に過ごせるように薬を処方します。
先ほども書きましたが、炎症が起きていると疼痛を伴うことがほとんどです。
抗炎症薬や痛み止めが処方されることが一般的に多いと思います。
風邪で言うと、症状に合わせた薬が出されるのと同じです。
しかし、問題は次のように考えられる方が臨床上多いということです。
結局、薬しか出してもらえへんしな、、、
薬飲んだら炎症抑制できるかもしれんけど
根本解決になってないやんか!
診察短いし、病院でみてもらうのは嫌やねん
もしかすると、今そう思われている方もいるのではないでしょうか?
では、逆の視点で、考えてみて下さい。
専門家へ相談せずに、完全に治すことができると思いますか?
仮にリハビリの重要性を知っていたとしても、
痛いのに人に触られたいと思いますか?
実際、炎症症状が強すぎる場合は、私たちの出番はありません。なぜなら、炎症を逆に増悪させる危険性があるからです。
そのため、
まずはその炎症を抑制するいわゆる対処療法=服薬が第一に選択されます。
これが、根本治療への最初の一歩を踏み出すことになります。
医療従事者と患者さんとの認識のズレ
ここまでの話を簡単に言うと、
医師は、薬や時には注射やサポーターで
今はとりあえず炎症症状の抑制を図ろう!
と提案してくれているのです。
そして、炎症症状が緩和してくるとリハビリテーションを勧められる先生方が多いと思います。
これが、根本治療へ向けたスタートになります。
(理学療法士の在籍有無や病態によりますが、、、)
しかし、両側を経験した私としては、部位や程度によって、医療従事者と患者さんとで認識のずれがあるように思えます。
例えば、
骨折していて、薬やギプスして松葉杖を渡されても
なぜ?
と言われる方は少なく、
次はいつこればいいのか、家で何をすればいいか?など
通院を当たり前のように、リハビリを前向きに取り組まれる方が多いです。
一方で、
炎症していて、薬が出されただけであると
ただの炎症やったんや
別に我慢できないわけではないから大丈夫
と言われる方は多く、
時間経過とともに症状が治れば、もう治ったわと通院しなくなる方が多いと思います。
私は、
理学療法士として何人もの認識のズレを修正してきました。
しかし、それと同時に
いざ自分が治療を受ける側になると
対処療法しかないんやったら、通院の意欲が持てず、専門外であるのに、自分で様子みようかなと放置していたことも事実です。
このような認識のズレは、
私のように
慢性的に症状が継続すること
日常生活に支障をきたすこと
精神的に追い詰められること
に繋がってしまいます。
そして、
日常とは?
と普段の生活がどうだったか分からなくなるまで至ってしまうのです。
しかし、
そうなってからもう一度治療に向き合ったとしても
もう手遅れであったり、
治療が長期化し、よりつらいものになったり、
私のように、実は難病であったり、、、
治療が難しくなることは目に見えています。
今の私は、
もっと前向きに自分と向き合っていれば、、、と
とても後悔しております。
見えない暴力
ここまでのお話から、
次のステップへ進むために服薬が重要であり、
そして、治療への消極的な姿勢や認識のズレがある状態のままで良いはずがないことをお分かりいただけたのではないでしょうか?
それは、
症状をとり除くこと
症状をコントロールすること
リハビリテーションを実施すること
ができないままになるからです。
私は、この投稿を通して、
炎症や痛みへの向き合い方
日々の体のケア
専門家の提案・助言が
すごく大事だということ
改めてご理解いただきたいと思っています。
そして、私は、経験を通して、
特に次のことを強くお伝えしたいです。
炎症は根性ではどうにもならないのです。
症状が長期化している人も同様です。
そんな人に
いつ治りますか?
いつになったら普通に戻れるの?
なんて聞くだけ苦しめることになります。
医療関係者ですら、経験や一般論でお話しすることはできても、厳密には分からないです。
人によって個人差があるのはいうまでもありません。
そして何より、
・自分自身で判断して治療を受けないこと
・自論や経験だけを語り人を惑わすこと
・病院に行くことを止めること
・病院に行くという理由では
仕事を休みにくい環境を作っていること
といった
助言をしているつもりでさえも、実は治療を邪魔するような行為になっていることがあります。
これは、
治療を受けようとしている(た)人に対しては、
見えない自傷行為、暴力でしかありません。
それは、行動しないことを正当化している自分や相手のことを考えていない。
他責思考・自己中心的思考であるということに気づいてください。
医療から学んだ〜行動力と尊敬〜④ へ続く
