旅ログ⑩|終日航海日。海の上で振り返る、はじめての地中海クルーズ
こんにちは。
理系ワーママのえりかです。
マルタを出港し、次の目的地はバルセロナ港。
この日は寄港地のない、いわゆる「終日航海日」だった。
明日には船を降りる。
そう思うと、胸の奥が少しだけきゅっとする。
1週間。長いと思っていたはずなのに、振り返ると驚くほどあっという間だった。
巨大な船に乗るのは、今回が初めて。
正直に言えば、乗る前はいくつか不安もあった。
揺れは大丈夫だろうか。
子連れで本当に楽しめるのだろうか。
船の中で1週間も飽きずに過ごせるのか。
でも、その不安はすぐに「新しい発見」に変わっていった。
まずひとつ目。
船は、意外なほど揺れない。
25万トン級のMSCワールドエウローパは、想像以上に安定感があり、海の上にいることを忘れる瞬間すらあった。
ふたつ目。
高齢者が多いと思いきや、案外ファミリーが多い。
ベビーカーを押す人、子どもと一緒にビュッフェに並ぶ人、ショーで一緒に拍手をする親子。
「クルーズ=大人の旅」という固定観念が、静かに崩れていった。
そしてみっつ目。
12月でも、海の上は思ったほど寒くない。
デッキで海を眺めながらコーヒーを飲む時間は、むしろ心地よく、冬の旅としてちょうどよかった。
そんな体験を通して、強く思った。
子連れには、MSCワールドエウローパはかなりおすすめだ。
理由はシンプル。
ひとつ目は、移動のストレスが激減すること。
大きなスーツケースをふたつ抱えて、国から国へ移動しなくていい。
「旅先に着いたら、もう部屋がある」という安心感は、子連れ旅では想像以上に大きい。
ふたつ目は、行きにくい国・場所にも自然に行けること。
マルセイユ、シチリア島、マルタ共和国。
どれも魅力的だけれど、単独旅行ではなかなか選ばなかったかもしれない。
クルーズだからこそ、世界が少し広がった。
みっつ目は、船内エンタメと食事の充実度。
毎晩のショーは大人も子どもも楽しめたし、ビュッフェもレストランも「船のごはん」のレベルを軽々と超えていた。
プール、ローラースケート場、ゲームセンター。
夜中2時まで開いているハンバーガーやポテトの軽食。
チョコレートショップまであるのだから、飽きる暇がない。
12月のオフシーズンだったこともあり、
バルコニー付きの少し良い部屋でも、3人で50万円前後(WiFiオプション込み)。
1週間、これだけの体験とエンタメが詰まっていると思えば、かなり満足度は高い。
キッズ向けの預かりサービスもあり、
我が家の子どもは相性が合わず一度きりだったけれど、
「親だけの時間」を作れる選択肢があるのはありがたい。
終日航海日のデッキで、ゆっくりと海を眺めながら、
「また、違う船にも乗ってみたいな」と自然に思った。
旅は終わるけれど、
クルーズという選択肢は、きっとこれからも残り続ける。
そんな余韻を抱えた、静かで豊かな一日だった。
